すみだ水族館スタッフによる恋愛相談がユニーク 「ホストに恋して1000万円使いました」→「魚と飼育スタッフの関係に似ている気がします」

すみだ水族館に話を聞きました。

» 2019年12月25日 12時50分 公開
[ねとらぼ]

 「ホストとお客さん、魚たちと飼育スタッフの関係って似ている気がします」――東京スカイツリータウン「すみだ水族館」の恋愛相談企画が、飼育スタッフならではのユニークな回答で話題です。




 すみだ水族館では、アンケートに恋のお悩みを記入すると、飼育スタッフのアドバイスが館内に張り出される「恋愛相談」を2020年2月ごろまで実施しています。こちらの企画に寄せられた1件の相談がTwitterで紹介され、「重すぎる」「クラゲ担当いいこと言う」と注目を集めました。

 その相談とは、29歳女性の「ホストに恋をしてしまいました。1000万円使っても好きになってもらえません。どうしたらいいでしょうか…」というもの。まるで光の届かない深海のように闇が深い内容ですが、水族館スタッフは見事に切り返します。

 「ホストとお客さん、魚たちと飼育スタッフの関係って似ている気がします。私たちは愛情をもって魚たちのお世話をしていますが、魚にとって私たちは『ゴハンをくれる人』と認識されています。それでも私たちは一生懸命お世話をします。好きだから。要するに、見返りを求めてはいけないということですね。――クラゲ担当」

 日夜生き物に愛を注いでいる飼育スタッフの言葉だからこそ、「見返りを求めてはいけない」という一文に説得力があります。ねとらぼでは、すみだ水族館の広報にお話を聞きました。


すみだ水族館では「雪とクラゲ」をテーマにしたイベントも開催中(2月27日まで)

――話題の恋愛相談は具体的にどのような企画ですか?

 「飼育スタッフの恋愛相談コーナー」として、来館されたお客さまの恋愛を応援する冬季限定企画です。館内で募集したお客さまの恋の悩みに飼育スタッフならではの回答を行います。

――来場者の評判はいかがですか?

 ご友人同士やカップルなど、恋愛相談コーナーの掲示板をご覧いただいている方々が多い印象ですし、実際に相談を記入いただいている姿もよくお見かけします。たくさんのお客さまにお楽しみいただきありがたく思っております。

――それでは飼育スタッフさんの反応はいかがですか? また回答者はどのように決めているのでしょうか?

 今回たまたまSNSで多くのお客さまにご覧いただいたことで、飼育スタッフたちもとても驚いています。回答には飼育スタッフ全員でお答えしているため、どの恋愛相談に誰が回答するかはランダムに決定しています。

――「お客さまの恋愛を応援」とのことですが、他にも実施している企画はありますか?

 水族館で楽しめるオリジナルの恋愛シミュレーションゲーム「ミズイロノトキメキ」を2020年2月16日まで開催しています。

 お手持ちのスマホとイヤホンを使用して、2人1組でお楽しみいただけます。音声ガイドに従って館内のミッションをクリアしていくと、2人の距離がより縮んでいく内容です。冬の水族館デートをもっと楽しんでいただくために企画いたしました。


恋愛シミュレーションゲーム「ミズイロノトキメキ」(2月16日まで)



 なお、運営元(オリックス不動産)を同じくする京都水族館でも、2018年冬に同様の恋愛相談企画を行い話題となりました(関連記事)。

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