チョコを超音波洗浄して包丁を作る → おそらく世界一堅いチョコレート包丁が完成:圧倒的不審者の工房
切れ味良すぎてプレゼントには不向き。
どんなものでも包丁にしてしまうYouTuber・圧倒的不審者の極み!さんが、バレンタインデーから遅れること2日、2月16日にチョコレートから包丁を作る動画を公開しました。おそらく世界一堅いチョコレートを業務用の超音波洗浄器などを使って作ります。
2017年のバレンタインデーには“呪いのわら人形チョコセット”を作り、2018年にはチョコの包丁を作りていねいにプレゼント包装し、2019年にはチョコレート製のギロチン台を制作しました。例年、ヤンデレ気味の圧倒的不審者の極み!さんのバレンタインデーですが、2020年も少々病みぎみです。
さて、包丁の材料はカカオ豆。通常のチョコレートを作るのと同じように、カカオ豆を焙煎(ばいせん)し、皮をむいて、すりつぶし、砂糖を入れます。通常と異なるのはここから先の工程。業務用の超音波洗浄器を使って堅い成分のみを取り出すのです。どんなふうに包丁ができたのか細かく見ていきましょう。
カカオ豆を焙煎し、皮をむく
カカオ豆を焙煎し、皮をむきます。いつもながらに機材が豊富。皮むき器具や、マキタのブロワなどを駆使して作業を進めます。
カカオ豆を砕く
砕く作業でも、普通のご家庭とは違った器具力を発揮します。先がゴツゴツした乳棒とステンレス製の乳鉢で粗く砕き、その後はミンチマシンで細かくします。ミンチマシンに2回通したあとおよそ50度まで加熱。さらにミンチマシンに2回通すと、滑らかなチョコレートになります。
このままでは甘くないので、砂糖を入れます。グラニュー糖を電動ミルで粉砂糖にして、粉砂糖をふるい入れます。
チョコレートの型を作る
ここで3D CADが登場します。チョコレートの型を自作するようです。3Dプリンタで印刷して、できた造形物を使ってシリコン型を作ります。チョコレートの型だけでなく、小さな顔の型も作っていますが、これは何に使うんだろう……。
超音波洗浄器でチョコを堅くする
先ほど手作りしたチョコレート。もちろん、普通に固めても柔らかすぎて包丁にはなりません。そこで登場するのが業務用の超音波洗浄器。この器具にさきほどのチョコをかけると、そこに堅くなる成分が沈殿するようです。
おそらく世界一堅いチョコレートを作る
超音波洗浄したチョコレートから堅いチョコレートを作ります。フライパンでさきほどの沈殿していたチョコを加熱し、粘土を調整したものを感想させると、非常に硬いチョコレートがついに完成。素材が完成すれば先が見えてくる……いよいよ包丁に加工します。
完成した包丁の切れ味はいかがでしょう。きゅうりを試し切りしてみるとよく切れます。切れるのですが、きゅうりにチョコレートがついてしまいました。この包丁は溶けるようです。
このあと動画では、途中に登場した人形を使った、少しだけホラーな演出があります。バレンタインですので。
今回もたくさんの道具が登場し「ここから始めるのか…」のオンパードでした。しかし、動画の概要欄には「カカオ豆は購入しました。手抜きですみません」と書かれています。これに対し「手抜きとは……」「カカオ豆から作るつもりだったの?」などのコメントが寄せられています。
なお、圧倒的不審者の極み!さんはバレンタインデーにTwitterで「チョコレートが爆発した」となげいていました。動画をよくみると、途中から壁にチョコレートが張り付いているような……。
画像提供:圧倒的不審者の極み!さん
(高橋ホイコ)
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