ミッキー史上初のライドアトラクション、米ウォルト・ディズニー・ワールドに登場 アニメの世界に入り込め!“2D”世界のミッキーマウスに会いに行こう

ミッキーが主役のライドアトラクションは初!

» 2020年03月04日 11時40分 公開
[宮田健(dpost.jp)ねとらぼ]

 意外なことに、これまでミッキーマウスを主役としたライドアトラクションはこれまでどこにも存在しませんでした。が、とうとうその禁(?)を破り、フロリダのウォルト・ディズニー・ワールド・リゾートに最新のアトラクションとして登場しました。その名も「ミッキーとミニーのランナウェイ・レールウェイ(Mickey & Minnie’s Runaway Railway)」。ハチャメチャな新作映画プレミア上映が始まります。

ミッキーとミニーのランナウェイ・レールウェイ ミッキーとミニーのランナウェイ・レールウェイ、2020年3月4日プレミア公開スタートです

チャイニーズ・シアターで開催される、ミッキー出演作品のプレミア上映へ!

 「ミッキーとミニーのランナウェイ・レールウェイは、山手線1周の1.6倍の敷地を誇る、ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾートのテーマパークの1つ、ディズニー・ハリウッド・スタジオにオープンした最新のアトラクションです。映画をテーマにしたこのパークの中央には、ハリウッドにあるチャイニーズ・シアターそっくりの建物があり(しっかり手形もいっぱいあります)、その映画館が舞台になっているもの。ここではミッキーとミニーが主役の短編映画「パーフェクト・ピクニック」がプレミア上映されるとのことで、そこに私たちが招かれるところから始まるのですが……。

advertisement
ミッキーとミニーのランナウェイ・レールウェイ チャニーズシアターにはこんなきれいなマーキーが光っています
ミッキーとミニーのランナウェイ・レールウェイ 今回プレミア公開される「パーフェクト・ピクニック」。楽しくゆったりとしたピクニックになるはずもなく……
ミッキーとミニーのランナウェイ・レールウェイ チャイニーズ・シアター シアターは中国様式。よーく見るとみんなが大好きなアレが……
ミッキーとミニーのランナウェイ・レールウェイ キャスト キャストコスチュームもチャイナドレス風。キャストさんは「お気に入りよ!よく見るとミッキーマークがあるから探してね」とのこと
ミッキーとミニーのランナウェイ・レールウェイ チャニーズシアターの荘厳な内装のシアターで短編映画を見ていると……
advertisement

 もちろん、そんなにコトは簡単ではありません。ミッキーとミニーがウキウキでテーマソング「ナッシング・キャン・ストップ・アス・ナウ」を歌いながらピクニックの用意をするのですが、浮かれたミニーによってプルートが自動車のトランクに閉じ込められ、さらには放り出されてしまうという大事件が。それによって起きるドタバタのおかげで、私たちはなんとスクリーンの中に入りこむことになります。

ミッキーとミニーのランナウェイ・レールウェイ グーフィー エンジニア・グーフィーは優秀みたいなのですが、一抹の不安がありますね
ミッキーとミニーのランナウェイ・レールウェイ ランナマック・レイルロード グーフィーの運転する「ランナマック・レイルロード」に乗ってピクニックに同行!?
ミッキーとミニーのランナウェイ・レールウェイ まるで2Dアニメの中に入り込んだかのような色彩、驚きのひと言です
ミッキーとミニーのランナウェイ・レールウェイ まさにカートゥーンの“2D世界”に入り込んだかのような絵。これはCGではありません。
advertisement

 私たちはグーフィーの運転する機関車につながった客車に乗り、ミッキーとミニーのピクニックに同行するということに。私たちがネズミの世界のルールに従い、ドタバタカートゥーンの世界を旅するのです! 昨今のライドアトラクションは3Dや4Dを志向していますが、これはまさに「2Dアニメの中に入り込む」という体験で非常に新鮮です。もちろん、プロジェクションマッピング(ディズニーはダイナミック環境と呼んでいます)をはじめ、最新の特殊効果もふんだんに使われています。

ミッキーとミニーのランナウェイ・レールウェイ ミッキー、ミニー、グーフィーの外にも、たくさんの仲間たちが登場します。
ミッキーとミニーのランナウェイ・レールウェイ 客車に乗る私たちの前にレールはない!?
ミッキーとミニーのランナウェイ・レールウェイ この世界の中に、あなたも入り込めるのです

 このアトラクションでは東京ディズニーランドなどでは「プーさんのハニーハント」や「美女と野獣“魔法のものがたり”」(4月15日オープン)でも利用されている“トラックレスライド”が採用されており、どこに向かうか全く分からない上に、さっきまで一緒にいた人たちがいつの間にかいなくなるといったこともこの世界では当たり前のようにおきます。

 汽車はレールの上を走るだけかと思いきや、その舞台は上に行ったり下に行ったり、さらには海の中を走ったりと全く予測不可能。シーンはあっちに行ったりこっちに行ったりと忙しい中に、ディズニーマニアならばきっと気が付くさまざまな隠し要素もあり、何度乗っても新鮮な体験ができる、驚きのアトラクションに仕上がっています。

 特に忠犬プルートが、ピクニックバッグをくわえてけなげにミッキー&ミニーを追いかける姿は必見でした。ミッキー&ミニーのファンだけでなく、グーフィー、デイジーのファンならば絶対に楽しめる内容です。

ミッキー&ミニーのグッズ ミッキー&ミニーのグッズもたくさん登場します

2022年には西海岸でも楽しめる!

 そもそも“ミッキーマウス”という存在は、アニメーターにとっても重要な存在で、各種インタビューでもっとも描くのが難しいキャラクターとして名前が挙がります。難しさの理由は、みんなの中にそれぞれのミッキーマウスが存在すること、そしてご存じのようにそのスタイルはシンプルな3つの丸で構成されているだけということもあり、具現化するのは非常に気を使うというのがこれまでの常識でした。

 例えば「ミッキーの家とミート・ミッキー」や、かつて東京ディズニーランドにあった「ミッキーマウス・レビュー」のような“ミッキーも登場する”アトラクションはたくさんあるものの、今回は最新のオーディオアニマトロニクスによってミッキーが登場する初のライドアトラクションということで、ディズニーが非常に力を入れていたことが伝わる内容でした。

 このアトラクションは、現在ではウォルト・ディズニー・ワールドでのみ楽しめるのですが、2022年には米ディズニーランドのトゥーンタウンにある、いまは未公開の劇場「エル・キャピトゥーン」(実在するハリウッドの映画館、エル・キャピタンのパロディ)プレミア上映が予定されています。個人的には東京ディズニーリゾートにも来てほしいと思っています。

エル・キャピトゥーン トゥーンタウンの「エル・キャピトゥーン」でプレミア公開予定!

余談:ミッキーの姿がいつもと違う? と思ったあなたへ

 さて、今回紹介したアトラクションに登場するミッキーやミニーが、いつも見ている姿とちょっと違う? と思った人も少なくないでしょう。実は今回アトラクションで取り上げられているのは、ミッキーマウスの最新のスタイルで、いま現在も制作が続いている新作短編シリーズ「A Mickey Mouse Cartoon」(邦題:ミッキーマウス!)における描写スタイルを踏襲しています。アメリカにおいてはこの短編こそが最新のミッキーのスタイルで、パイカットの目、そして既存の短編に比べてものすごくやんちゃなミッキーであることが特徴です。

日本語版「ミッキーマウス!」で東京が題材の「トーキョーでゴー!」

 このシリーズは現時点では5シーズン、全94話を重ねており、この作品群を少しでも見ておくと、今回のアトラクションが楽しめるはずです。今回のアトラクションオープンと同時に、「ミッキー・ショート・シアター」がここディズニー・ハリウッド・スタジオでオープンしており、ここでしか見られない短編作品「バケーション・ファン」が公開されています。

ミッキー・ショート・シアター こちらは普通の「ミッキー・ショート・シアター」。新作短編が公開されています
夢のポテトランド ミッキーファンとウォルトファンを震撼させた問題作「夢のポテトランド」のフォトロケーション
パンダをねらえ! ミッキーが中国に旅した「パンダをねらえ!」のワンシーンから

 英語版では全話がYouTubeにて公開されているので、厳選した下記の作品だけでも見てみてください。きっと、ミッキーとミニーの印象が大きく変わって、親近感がわくと思いますよ!

知る人ぞ知る犬のキャラクター、フィフィがミッキーと“対決”する「You, Me and Fifi」
動画:歌うミニーがミッキーを精神的に追い詰める「Carried Away」

写真クレジット:As to Disney artwork, logos and properties:(C)Disney

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2502/17/news077.jpg “この子はきっと中型犬サイズ”と思っていたら……たった半年後とんでもない姿に 「笑わせてもらいました」
  2. /nl/articles/2502/16/news087.jpg 「さすがに無神経な内容」 “暴言受けた”伊藤友里が降板発表→岡田紗佳の直後の投稿に批判の声 Mリーガーも反応
  3. /nl/articles/2502/17/news125.jpg 2020年から脳出血で療養中の俳優、近影にファン感動 「だんだんと顔が……」「大集合してる!」
  4. /nl/articles/2502/16/news086.jpg 年の差21歳で「夫は娘の同級生」 “両親大激怒”で結婚は猛反発されるも……“まさかの行動”で説得
  5. /nl/articles/2502/11/news012.jpg 最初に軽く結ぶだけで…… 2000万再生された“マフラーの巻き方”に反響「これは使える」「素晴らしいアイデア」【海外】
  6. /nl/articles/2502/17/news034.jpg 自然発火する危険な合金を液体窒素に入れたら…… 衝撃のラストが1600万再生 「狂ってる」【海外】
  7. /nl/articles/2502/17/news061.jpg ママが反抗期の娘に作った“おふざけ弁当”がギミックてんこ盛りの怪作で爆笑 娘「教室全員が見に来た」
  8. /nl/articles/2502/16/news009.jpg 「これすごい」 飛行機のエコノミークラスに搭乗→“まさかの機内食”に思わず二度見 投稿者に話を聞いた
  9. /nl/articles/2502/16/news028.jpg 山奥にあるゴミだらけの“ボロボロ廃墟”→2年間コツコツ片付けたら…… まさかの激変ぶりが50万再生「いやぁ~すごい」
  10. /nl/articles/2502/16/news088.jpg 16歳で結婚&出産  今日好き“しゅんまや”が約5年で離婚発表に衝撃の声続々 「信じられない……」「子どもは大丈夫?」
先週の総合アクセスTOP10
  1. パパに抱っこされる娘、13年後の成人式に同じ場所とポーズで再現したら…… 「お父さん若返った?笑」「時止まってる」2人の姿に驚き
  2. 古いバスタオルをザクザク切って縫い付けると…… 目からウロコの再利用に「すてきなアイデア」【海外】
  3. 14歳のとき、親友の兄と付き合うことになった女性→13年後…… “まさかの結末”に「韓国ドラマみたい」【海外】
  4. リンゴを1年間、水の中で放置→顕微鏡で見てみたら…… 衝撃の実験結果に「これはすごい」「息をのみました」【海外】
  5. 海釣り中、黒猫に「ちょっと来い」と呼び出された釣り人 → 付いて行くと…… 運命のような保護から2年、飼い主に話を聞いた
  6. “駐車場2台分”の土地に、建築家の夫が家を建てたら…… “とんでもない空間”に驚き「すごい。流行る」
  7. 「なんだこの暗号は……」 マクドナルドの“大人だけが読めるメッセージ”が410万表示「懐かしい~」「読める人同世代w」
  8. 着陸する戦闘機を撮ったはずが…… タイミングが絶妙すぎる1枚に「一部の専門家には貴重な一枚」 投稿者に話を聞いた
  9. ズボラ母が5人分サンドイッチを爆速で作ったら…… 目からウロコの時短テクと美しい仕上がりに「信じられない」
  10. 【今日の計算】「7-2×0+9」を計算せよ
先月の総合アクセスTOP10
  1. ドブで捕獲したザリガニを“清らかな天然水”で2週間育てたら…… 「こりゃすごい」興味深い結末が195万再生「初めて見た」
  2. 「配慮が足りない」 映画の入場特典で「おみくじ」配布→“大凶”も…… 指摘受け配給元謝罪「深くお詫び」
  3. 母「昔は何十人もの男性の誘いを断った」→娘は疑っていたが…… 当時の“モテ必至の姿”が1170万再生「なんてこった!」【海外】
  4. 風呂に入ろうとしたら…… 子どもから“超高難易度ミッション”が課されていた父に笑いと同情 「父さんはどのようにしてこのお風呂に入るのか」
  5. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
  6. 市役所で手続き中、急に笑い出した職員→何かと思って横を見たら…… 衝撃の光景が340万表示 飼い主にその後を聞いた
  7. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  8. DIYで室温が約10℃変わった「トイレの寒さ対策」が310万再生 コスパ最強のアイデアへ「天才!」「これすごくいい」
  9. 「こんなおばあちゃん憧れ」 80代女性が1週間分の晩ご飯を作り置き “まねしたくなるレシピ”に感嘆「同じものを繰り返していたので助かる」
  10. 岡田紗佳、生配信での発言を謝罪 「とても不快」「暴言だと思う」「残念すぎ」と物議