RADWIMPS、8曲目となる3.11ソングを発表 新型コロナウイルスに伴う社会的混乱も反映され終末感ただよう歌詞に

「人々の姿こそウィルスよりも脅威に感じる瞬間があります」と野田さん。

» 2020年03月12日 15時29分 公開
[五月アメボシねとらぼ]

 ロックバンド「RADWIMPS」が3月11日、2011年の同日に発生した東日本大震災から9年が経過したことを受けて新曲「世界の果て」をYouTubeで発表。同バンドのオフィシャルサイトでは震災発生時刻の14時46分に告知されました。


世界の果て RADWIMPS
 RADWIMPS 野田洋次郎 世界の果て 3.11ソング 2020年 MVにはどこか寂しさただよう街の風景が(画像はYouTubeから)

 RADWIMPSは震災発生の翌年の2012年から毎年3月11日ごろに楽曲を発表(2017年のみ未発表)。今回、8曲目となる“3.11ソング”に伴う野田さんのコメントでは、新型コロナウイルスによる社会的混乱について触れ、「人々の姿こそウィルスよりも脅威に感じる瞬間があります」「何かのキッカケで一気に崩れ落ちていってしまうのではないか、そんな緊迫感があります」としたうえで、「それでも、それだからこそ今年も変わらずあの3月11日に想いを巡らせ、そこに『今』の空気を混ぜて一つの曲にしたいと思いました」と曲へ込めた思いがつづられています。



 優しく、しかしどこか寂しさを感じさせる同曲の歌詞には、「明日もしもこの世界が終わんなら、それは地獄なのかワンダーランド」「襲い掛かるその終わりの、君の視界を覆い、ワンダーランドまでの短い1秒だけさよならを」といった終末感ただようフレーズが。さらに、“3.11”を暗示するように3分11秒のところで曲が突然終わります。

 野田さんはこの曲について、「なるべく素直に、思いのままに作った結果今年はこのような曲になりました。絶望感がありながら、どこかそれは懐かしく優しいものに自分は感じたのです」と説明。また、震災と現在の状況について、「年々薄れていく記憶。それでも癒えることのない傷。新たに生まれる災害。すべての痛みに向き合っていたら到底心が追いつかない時代に僕たちは生きているのかもしれません。日々の小さな幸せに、眼を向けることを忘れずに生きたいです」とつづっています。


 RADWIMPS 野田洋次郎 世界の果て 3.11ソング 2020年 8曲目の3.11ソングを発表したRADWIMPS (画像は野田洋次郎Instagramから)

 世界の終わりすら感じさせるこの曲に対しファンからは、「今ある日常がずっと続くとは限らないんだよな」「来年も“みんな”で聴けますように」「今自分に出来ることを精一杯に生きて行きたいと思います!」「自分のことも、自分以外の人たちのことも大切にして生きていきたいな」「改めて考えるきっかけをくれて、毎年ありがとう」と肯定的な意見が多く寄せられました。また、3分11秒で曲が突然終わることについて、「3.11に突然日々が終わる。悲しすぎる」「この今ある『当たり前』がいつ途切れてもおかしくないということだろうね」「こんなに急に家族や友達などの命が終わってしまうんだとハッとさせられた」などの声が寄せられました。



五月アメボシ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2404/18/news134.jpg 21歳の無名アイドル、ビジュアル拡散で「あの頃の橋本環奈すぎる」とSNS騒然 「実物の方が可愛い」「見つかっちゃったなー」の声も
  2. /nl/articles/2404/18/news025.jpg 生後5日の赤ちゃん、7歳のお姉ちゃんから初めてミルクをもらうと…… 姉も驚きの反応がかわいい
  3. /nl/articles/2404/18/news057.jpg 9カ月の赤ちゃん、バスで外国人の女の子赤ちゃんと隣り合い…… 人生初のガールズトークに「これは通じあってますね!」「ベビ同士の会話、とろけます」
  4. /nl/articles/2404/17/news037.jpg 【今日の計算】「8+9÷3−5」を計算せよ
  5. /nl/articles/2404/17/news034.jpg 「妹が入学式に着るワンピース作ってみた!」 こだわり満載のクラシカルな一着に「すごすぎて意味わからない」「涙が出ました」
  6. /nl/articles/2404/18/news155.jpg 大谷翔平選手、ハワイに約26億円の別荘を購入 真美子夫人とデコピンとで過ごすかもしれないオフシーズンの拠点に「もうすぐ我が家となる場所」
  7. /nl/articles/2404/17/news179.jpg 「ケンタッキー」新アプリに不満殺到 「酷すぎる」「改悪」の声…… 運営元「大変ご迷惑をおかけした」と謝罪
  8. /nl/articles/2404/16/news192.jpg 「ゆるキャン△」のイメージビジュアルそのまま? 工事の看板イラストが登場キャラにしか見えない 工事担当者「狙いました」
  9. /nl/articles/2404/17/news129.jpg 「ハーゲンダッツ硬すぎ!」と力を入れたら……! “目を疑う事態”になった1枚がパワー過ぎて約8万いいね
  10. /nl/articles/2404/16/news175.jpg 「そうはならんやろ」をそのまま再現!? 「ガンダムSEED FREEDOM」のズゴックを完全再現したガンプラがすごすぎる
先週の総合アクセスTOP10
  1. 生後2カ月の赤ちゃんにママが話しかけると、次の瞬間かわいすぎる反応が! 「天使」「なんか泣けてきた」と癒やされた人続出
  2. 車検に出した軽トラの荷台に乗っていた生後3日の子猫、保護して育てた3年後…… 驚きの現在に大反響「天使が女神に」「目眩が」
  3. 安達祐実、成人した娘とのレアな2ショット披露 「ママには見えない!」「とても似ててびっくり」と驚きの声
  4. 兄が10歳下の妹に無償の愛を注ぎ続けて2年後…… ママも驚きの光景に「尊すぎてコメントが浮かばねぇ」「最高のにいに」
  5. “これが普通だと思っていた柴犬のお風呂の入れ方が特殊すぎた” 予想外の体勢に「今まで観てきた入浴法で1番かわいい」
  6. 「虎に翼」、新キャラの俳優に注目が集まる 「綺麗な人だね」「まさか日本のドラマでお目にかかれるとは!」
  7. 「葬送のフリーレン」ユーベルのコスプレがまるで実写版 「ジト目が完璧」と27万いいねの好評
  8. お花見でも大活躍する「2杯のドリンクを片手で持つ方法」 目からウロコの裏技に「えぇーーすごーーい」「やってみます!」
  9. 弟から出産祝いをもらったら…… 爆笑の悲劇に「めっちゃおもろ可愛いんだけどw」「笑いこらえるの無理でした」
  10. 3カ月の赤ちゃん、パパに“しーっ”とされた反応が「可愛いぁぁぁぁ」と200万再生 無邪気なお返事としぐさから幸せがあふれ出す
先月の総合アクセスTOP10
  1. フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
  2. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  3. 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
  4. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  5. スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
  6. 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
  7. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  8. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  9. がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
  10. 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」