水戸駅「偕楽園弁当」(1250円)〜偕楽園の梅の花を愛でていただく水戸の幕の内駅弁!
茨城らしさが1年を通して“満開”の駅弁。
【ライター望月の駅弁膝栗毛】
仙台への直通運転が始まった常磐線特急「ひたち」。
「ひたち」は、上野〜水戸間をノンストップの最速65分で結んでおり、柏や土浦などの駅にも停まる特急「ときわ」と合わせて、概ね30分間隔のダイヤが組まれています。
そんな常磐線特急でいまだけ楽しめる車窓が、水戸駅到着直前、進行左手に現れます。
水戸を代表する観光地、日本三名園の1つ「偕楽園」の梅の花です。
例年、「水戸の梅まつり」に合わせて、常磐線には「偕楽園臨時駅」が開設されます。
最初に設けられたのは、大正14(1925)年ですので、じつに95年の“歴史ある”臨時駅。
ホームは偕楽園に面した、上野方面からの下り線だけにあるのが特徴です。
今季は、2/15(土)〜3/29(日)までの土休日を中心に、全16日の営業が予定されており、9時10分〜15時30分まで、特急「ひたち・ときわ」を含めた下り列車のみが停車します。
(参考)JR東日本水戸支社ニュースリリース・2020年1月17日分
梅の花が咲き誇る、春の偕楽園を思い浮かべていただきたい水戸駅弁といえば、「しまだフーズ」が製造する「偕楽園弁当」(1250円)でしょう。
掛け紙には、梅の花をイメージさせるピンク色に、偕楽園のシンボル「好文亭」が描かれている一方、中身の構成も小さく入っているのが、いまどきの駅弁。
水戸駅では改札内のNEWDAYSレジ脇に設けられた駅弁専用の棚に置かれています。
【おしながき】
- ご飯(茨城県産米) 大洗産釜揚げしらす 茨城県産梅干し 海苔
- 鮭の塩焼き
- 玉子焼き
- つくば鶏の柚庵焼き
- 常陸牛のしぐれ煮
- ローズポークしゅうまい
- 納豆コロッケ
- 梅蓮根
- 小松菜のナムル
- 蓮根のはさみ揚げ
- ししとうの素揚げ
- 煮物(里芋、こんにゃく、がんも、人参、いんげん)
- さつまいもの甘露煮
「しまだフーズ」が誇る各種駅弁のいいトコ取りをした、食べ応えある幕の内系です。
白飯には、茨城の梅、大洗のしらすに焼海苔も載って、これだけで完食できそうな勢い。
鮭の塩焼き、玉子焼きの基本に加えて、常陸牛、ローズポーク、つくば鶏の3種類の茨城ブランドを使った肉料理も入っているのが嬉しいところです。
納豆、蓮根なども入って、茨城らしさが1年を通して“満開”の駅弁です。
全車指定席で運行される常磐線特急「ひたち・ときわ」号。
特急「ひたち」の多くは、水戸を出ると上野までノンストップで常磐線を走破して、東京・品川まで直通、常磐線沿線から新幹線・羽田空港へのアクセスも担います。
E657系電車は、普通車でも全席に電源コンセントが付いているのがありがたいもの。
スマホ1つでチケットレス特急券を買い、モバイルSuicaでサクッと乗車も可能です。
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