デレマスP作「たべるんごのうた」局所的超絶人気で音MAD大増殖、登坂アナの朗読動画まで登場 こいつはりんごろう

ンゴー。

» 2020年04月15日 19時55分 公開
[コンタケねとらぼ]

 現在ニコニコ動画を中心に、「たべるんごのうた」なる大変素朴でシュールで山形県な歌がじわじわと広がりを見せています。初見では元ネタも分からない謎の歌ながら連日複数の音MADがランキングに入り、ついには元NHKの登坂淳一アナによる朗読動画まで登場してしまいました。

 この歌はいったい何なのか。震源地はどこなのか。あまりの人気ぶりに調べてみたところ……チクショウ、またアイマスP(プロデューサー/アイマスシリーズプレイヤーのこと)勢の仕業だったぁ!



読んでしまった

アイマス デレマス デレステ ニコニコ動画 たべるんごのうた バチ 辻野あかり りんごろう アイマスPたち「えぇ……」

たべるんごのうたはこうして生まれたんご

 「たべるんごのうた」は、ソーシャルゲーム「アイドルマスターシンデレラガールズ」(デレマス)に登場するキャラクター「辻野あかり」をこよなく愛するPバチさんが作った歌。山形のリンゴ農家出身である辻野あかりが、山形りんごのおいしさを語るというものです。公開されたのは、2020年1月11日。

 その歌詞は「ネットで調べて都会では語尾に『んご』を付けるのがはやっていると思い込んでいる」辻野あかりのキャラを反映し、「たーべるんごー たべるんごー」といった具合で気の抜ける仕上がり。合成音声で作られており伴奏もなく、非常に静かです。


アイマス デレマス デレステ ニコニコ動画 たべるんごのうた バチ 辻野あかり りんごろう とても静かかつシュール

アイマス デレマス デレステ ニコニコ動画 たべるんごのうた バチ 辻野あかり りんごろう ンゴー

 映像はデフォルメされた辻野あかりと、原作で辻野あかりのカードに出てくるマスコットキャラ「りんごろう」がくるくる踊るというもの。最後は「こいつはりんごろう(ンゴー)」と雑な紹介で終わる、あまりにもシュールな不思議空間となっています。

 しかしその素朴さが、Pたちの魂に宿る“何か”に火を着けた!!

音声MADが増えていくんご

 公開から1日、「たべるんごのうた」に感銘(?)を受けた他のPによる伴奏付きバージョンの動画が公開されます。そこからさらに「ポポーポポポポ♪」(スーパーの呼び込みくん)ぽいバージョンやアニメの主題歌「Star!!」に乗せた「たべるんごのうtar!!」など、アレンジや音MAD動画が少しずつ作られていきました。





 そして2月24日、1本の強烈な動画が投稿されます。ヒカルさんの「traveling」の音声をつなぎ合わせた、いわゆる“人力ボーカロイド”方式で「たべるんごのうた」を歌わせた異常に完成度の高い動画「たべるんごのうただ」がそれです。作成したのは、ビリーバンバンが「薄紅」を歌うきっかけとなったメカPさん。



 ここから本格的にさまざまな派生動画祭りに発展。「炎のキン肉マン」で作った「キン肉マンごのうた」やら、AIR「鳥の詩」で「鳥んごの詩」、大塚愛さん「さくらんぼ」で「さくらんごのうた」、コンギョで「たべるんギョのうた」、ドカベンで「ドカベンごのうた」、Bad Apple!!で「Eat Apple!!」などもうやりたい放題です。ニコニコオールスターズか?








 そして当然のように作られる、「ssss.gridman」のOP「union」で作った「SSSS.たべるんごマン」。「林檎、シャリっとさせたくて」じゃないんだよ。



 現在ニコニコ動画のランキングは連日辻野あかりとりんごろうのサムネイルが並び、寝て起きるたびに新しい「たべるんごのうた」が作られている無限りんご祭り状態に。そして4月14日、とうとう元NHKアナウンサーの登坂淳一さんが自身のYouTubeチャンネルで歌詞の朗読動画を公開してしまったのは前述の通り。ちなみにこの動画は、ビリーバンバンも巡回済み。んごー……。



声がほしいんご

 こうしておよそ3カ月をかけ、じわじわとPたちに広まっていった「たべるんごのうた」。しかし、なぜか辻野あかり自身の声を使った動画はありません。最初のオリジナル版も、前述の通り合成音声です。いったいなぜでしょうか。

 理由は簡単で、彼女はゲーム中でボイス未実装なのです。デレマスには多数のキャラがいるのですが、その中でボイスが実装されているキャラの方が少数。声が実装されるには人気投票系のイベントで上位に入る必要があり、彼女もまたボイス実装待ちの列に並んでいる状態なのです。

 あまりの広まりっぷりに作られたきっかけがどこかに吹っ飛んでしまいそうになっていますが、そもそも「たべるんごのうた」は辻野あかりに人気投票系イベントで投票してもらいたいという思いで作られたもの。投稿者コメントには大きな赤字で、以下のように書かれています。

第9回シンデレラガール総選挙並びにボイスアイドルオーディションで辻野あかりをよろしくお願いします!

 また作者のバチさんはTwitterで「りんごパンデミックに対して辻野あかりをおもちゃにするだけになっては流石に申し訳が立たないので」とコメントし、キャラを真面目に紹介する動画「たべるんごのこのうた」も公開しています。関連動画を楽しむ際には、この思いは忘れずに視聴したいところ。



 とはいえ、このブーム自体は辻野あかりに対して追い風になる可能性は高そうです。第9回シンデレラガール総選挙とボイスアイドルオーディションは、4月17日からゲーム内で開催。果たしてたべるんごパワーでどこまで上位に入れるのか……見ものんご。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2501/28/news195.jpg 岡田紗佳、一連の騒動を生中継で謝罪 頭を深く下げ「申し訳ございませんでした」
  2. /nl/articles/2501/28/news155.jpg がん闘病の森永卓郎、容態急変後にモルヒネ投与で“結構厳しい状況” スタジオ出られず弱々しい声で「そう長く持たないかもしれない」「本格的に転移が始まったよう」
  3. /nl/articles/2501/29/news045.jpg 新潟のお葬式で香典返しにもらった“謎の白い物体” パッケージにも情報なし「これなんだかわかりますか?」
  4. /nl/articles/2501/26/news053.jpg 「立体的に円柱を描きなさい」→中1の“斜め上の解答”に反響「この発想は天才」「先生の優しさも感じます」 投稿者に話を聞いた
  5. /nl/articles/2501/29/news086.jpg 鮮魚店で売れ残ったタコを水槽に入れたら、数週間後まさかの展開が…… 胸を打つ光景に「目が腫れるくらい泣いてます」
  6. /nl/articles/2501/28/news034.jpg 大人なら5秒で解きたい!「9+0÷2−3」の答えは?【算数クイズ】
  7. /nl/articles/2501/29/news058.jpg 「うちの祖父(81)わけてほしいわこのセンス……」 衝撃的な私服コーデに驚きの声「本物のイケジイ」「目標にします!!」
  8. /nl/articles/2501/29/news023.jpg 買ったばかりの家の風呂場に”ありえない欠陥” 信じられない状況に「そんなことある?」「取り付けた業者……」
  9. /nl/articles/2501/27/news073.jpg 「昔はモテた」と自慢げな父→娘は“絶対ウソやん”と思っていたけど…… 当時の姿に「ハハハ冗談だろ?」【海外】
  10. /nl/articles/2501/29/news122.jpg 正方形のスカーフ1枚→切ってゴムを縫い付けるだけで…… 魅力的な完成品に「デザインがきれい」「簡単に作れました」【海外】
先週の総合アクセスTOP10
  1. 風呂に入ろうとしたら…… 子どもから“超高難易度ミッション”が課されていた父に笑いと同情 「父さんはどのようにしてこのお風呂に入るのか」
  2. DIYで室温が約10℃変わった「トイレの寒さ対策」が310万再生 コスパ最強のアイデアへ「天才!」「これすごくいい」
  3. 岡田紗佳、生配信での発言を謝罪 「とても不快」「暴言だと思う」「残念すぎ」と物議
  4. スーパーで買った半玉キャベツの芯を植え、5カ月育てたら…… 農家も驚く想像以上の結末が1300万再生「凄い」「感動した」
  5. 東京藝大卒業生が油性マジックでサンタを描いたら? 10分で完成したとんでもない力作に「脱帽です」「本当にすごい人」
  6. 定年退職の日、妻に感謝のライン → 返ってきた“言葉”が約200万表示 大反響から7カ月たった“現在の生活”を聞いた
  7. 【ヤフオク】“3万円”で購入した100枚の着物帯 →現役着付師が開封すると…… “まさかの中身”に驚き
  8. 「立体的に円柱を描きなさい」→中1の“斜め上の解答”に反響「この発想は天才」「先生の優しさも感じます」 投稿者に話を聞いた
  9. 「すんごい笑った」 “干支を覚えにくい原因”を視覚化したイラストが勢いありすぎで1700万表示の人気 「確かにリズム全然違う!」
  10. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
先月の総合アクセスTOP10
  1. ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  2. パパに抱っこされている娘→11年後…… 同じ場所&ポーズで撮影した“現在の姿”が「泣ける」「すてき」と反響
  3. 東京美容外科、“不適切投稿”した院長の「解任」を発表 「組織体制の強化に努めてまいる所存」
  4. ズカズカ家に入ってきたぼっちの子猫→妙になれなれしいので、風呂に入れてみると…… 思わず腰を抜かす事態に「たまらんw」「この子は賢い」
  5. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
  6. イモトアヤコ、購入した“圧倒的人気車”が思わぬ勘違いを招く スーパーで「後ろから警備員さんが」
  7. 「何があった」 絵師が“大学4年間の成長過程”公開→たどり着いた“まさかの境地”に「ぶっ飛ばしてて草」
  8. フォークに“毛糸”を巻き付けていくと…… 冬にピッタリなアイテムが完成 「とってもかわいい!」と200万再生【海外】
  9. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  10. 鮮魚スーパーで特価品になっていたイセエビを連れ帰り、水槽に入れたら…… 想定外の結果と2日後の光景に「泣けます」「おもしろすぎ」