坂あり、橋あり、景色よし 時々架線なし!? 台湾の新世代路面電車「前面展望」が見どころ満載(1/2 ページ)
見ていて飽きません。
路面電車なのに高架で急勾配、さらに架線レス区間も……? 台湾・台北にできた新しい路面電車「淡海ライトレール(淡海軽軌、淡海LRT)」の前面展望が見どころ満載で面白いです。
淡海ライトレールは2018年12月に開業。新北市捷運局チャンネルが公開した動画で、開業した緑山(りょくさん)線と2020年内完成予定で建設中である藍海(らんかい)線の前面展望を楽しめます。
動画は緑山線の紅樹林(こうじゅりん)駅からスタート。高架の専用軌道(道路から分離して敷設する路面電車の軌道)を路面電車タイプの車両が快走します。途中には急な上り勾配もありますが、小さな車体ながらもパワフルにグイグイ登っていきます。
浜海義山(ひんかいぎさん)駅を出ると高架を下り、そのまま併用軌道(道路上に敷設する軌道)を走ります。「あれ、いつの間にか地上にいる〜」などと何だか不思議な感覚が得られて新鮮です。
浜海沙崙(ひんかいさろん)駅で緑山線と藍海線が分岐。車両は直進して営業前の藍海線に入っていきます。浜海沙崙駅を出発した直後の交差点には架線がありません。この区間は蓄電池で走ります。ぱぁぁと空が広くて景観がよく、見ていて飽きません。
営業前の藍海線では安全確認のためか時々停車しながら進みます。専用軌道区間に入るとコンクリート製の大きな橋梁を渡り、藍海線の終点、淡水漁人碼頭(たんすいぎょじんふとう)駅に到着します。駅名にもなっている淡水漁人碼頭(淡水フィッシャーマンズワーフ)は観光地として人気の高いレジャー漁港です。
動画コメントでは「いい景色」「淡海へ行くときに使ってみよう」など、淡海ライトレールの景色や路線の特徴に興味を持った人もたくさん。淡海ライトレールは藍海線の他にも延伸計画が複数存在します。高架や架線レスなど沿線環境に合わせたさまざまな工夫の活用にも期待です。
ちなみに日本にも、淡海ライトレールのように走行区間に変化の多い路線の1つとして「京阪京津線」が挙げられます。こちらも専用軌道を走る区間、急勾配、そして地下区間とバラエティに富んでいますよね。
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