“自由”って何だっけ? 「フリーランスの理想と現実」を描いた図が不自由すぎて泣きたい
スケジュール真っ白のほうがよっぽど怖くはあるけれど、忙しすぎるのも……。
フリーランスという働き方は、時間に縛られない一面がメリットとして語られがちですが、実際は受注数や納期の兼ね合いでスケジュールが縛られるので、字面ほどにフリーではありません。そんな理想と現実をシビアに描いた図が、Twitterで注目を集めています。「自由って何だろう」って悩まされることうけあい。
投稿主は「草を生やすボタン」や「ミスター味っ子ゴッコ用の光る重箱」など、ユニークな工作を手掛ける「サイバーおかん」こと、デザイナーのタナゴ(@1_design)さん。今回はフリーランサーの1カ月間について、理想形と実情をそれぞれ図示して見せました。
タナゴさんが例示した取引先は全部で5件。理想の図では、Aの案件をこなして納品したら、趣味や休みなどをするフリーな時期を挟んでBの案件へ……と一定のリズムで暮らす、ゆとりあるライフスタイルが描かれています。
しかし、現実はそうもいきません。クライアントからの発注が月頭に集中するケースだってあるわけです。納期も似たような設定で、全てを並行して早急に進めると想像すると、ひとごとながらオエッとなりますね。
たとえスケジュールがタイトだろうと、請けたからには働くのがスジというもの。タナゴさんは5つの案件をなんとか全部仕上げて提出し、「死」のターンへ入ります。言葉はおだやかでないですか、「休息」や「ノックアウト」、「強制シャットダウン」などさまざまな意味合いがあるのでしょう。
しかし、仕事はデザインを提出して終わりでなく、次の依頼まで遊んでいられるわけではありません。タナゴさんの場合、「修正が終わるまでが仕事」といった契約のようで、月末までのほとんどを、修正依頼の対応に追われて暮らします。
多忙ななか、ごくわずかに空白の時間がふっと湧くことも。ただ、それも理想の図では「休み」と書いていたのに、現実は「虚無」となっているのが切なすぎます。スケジュールに空きができたものの、疲労困憊(こんぱい)で何もできず「無」で終わるやつだ……。
つらいケースを紹介する一方で、タナゴさんはほぼ「虚無」で埋まったガラ空きのスケジュール例も投稿。「こういうときもあるからもうかっているわけではない」とコメントしています。「仕事はメリハリが大事」なんて言い回しもありますが、そのバランスをなかなかとれないのがフリーランサーの悩みどころですね。
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