変態、変態、変態だらけ! 駅に現れた「謎の予告」が話題に 狙いを京都水族館に聞いた

インパクト抜群すぎて思わず声出そう。

» 2020年05月19日 19時00分 公開
[大泉勝彦ねとらぼ]

 大阪・地下鉄梅田駅などに突如現れた謎の「変態」の文字が、Twitterで大きな話題になっていました。ずらりと並ぶ変態、変態、変態、そして変態……いったい何を予告しているのか。その狙いを取材しました。

京都水族館 変態予告 変態という文字がずらりと並ぶ駅の通路

 この「変態」と「予告」と書かれた広告の正体は、一風変わった企画で知られている京都水族館(京都府京都市)による、リニューアルオープンを予告する広告。JR京都駅(地下)、地下鉄梅田駅(東広場)、地下鉄四条駅のほか、京都市営バスのバス停、商業施設などで掲示されています。

京都水族館 変態予告 駅に突然現れた「変態」広告(画像提供:京都水族館)
京都水族館 変態予告 掲出の様子(画像提供:京都水族館)

 掲示されている広告を離れたところから見ると、「変態」と「予告」の文字が連なって見え、かなりのインパクトを感じられますね。

 文字はよく見ると、京都水族館ではおなじみのオオサンショウウオやペンギン、チンアナゴ、カクレクマノミなど、大小さまざまな水棲生物で形づくられていることが分かります。

京都水族館 変態予告 「変態予告」の広告
京都水族館 変態予告 文字をよく見てみると……?

 「変態」とは、おたまじゃくしがカエルに、さなぎがチョウになるように、成長の過程で姿やかたちを変えることを表す言葉です。

 京都水族館の広報担当者によると、この「変態」という言葉を使用した理由は「水族館のある暮らしを提供する」という京都水族館の本質的な想いはそのままに、「時代や環境の変化に合わせて、まるでいきもののように次の形態へと変わっていく(変態していく)という姿勢を『変態』という端的かつ強い言葉で『予告』しました」と説明しています。

京都水族館 変態予告 オオサンショウウオやチンアナゴといった人気の生き物も登場しています(画像提供:京都水族館)
京都水族館 変態予告 それぞれの文字を構成するのは海の生きものたち

 デザインについては、「近づくと、もっと好きになる。」という京都水族館のコンセプトに基づき、水族館の思いや魅力が伝えられるようなデザインを目指したそうです。

 イラストは「進撃の巨人展」ロゴデザインなどを手がけたデザイナー・イラストレーターの石井正信さんによるもの。描かれているいきものの形などについては飼育スタッフ監修のもと、細部の表現までこだわって作られています。

京都水族館 変態予告 飼育スタッフ監修のもと、細部の表現までこだわったといいます(画像提供:京都水族館)

 京都水族館のリニューアルオープン時期について、担当者は現在の状況が収束することへの期待を込めて「今夏リニューアルオープン予定」としているそうです。具体的な日程については、正式に決まり次第発表するとしています。

 「変態」広告は2020年5月24日まで掲示される予定です。

大泉勝彦

画像提供:京都水族館

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