知ってるようで知られてない? 「アメリカのディズニーパーク」を偏見で紹介する:ディズニー求めて東へ西へ(1/4 ページ)
注:本稿は2月下旬の取材に基づくものです。現在米国のディズニーテーパマークは休業中で、ウォルト・ディズニー・ワールドは7月11日から段階的に再開の予定です。
日本で「ディズニー」というと、やっぱりディズニーの「テーマパーク」が思い浮かぶでしょう。本音は映画もメディアも配信サービスもディズニーです……と言いたいところですが、今回はそのテーマパークを、それも「アメリカ本家の」ディズニーテーマパークを、極私的な大好きポイントに絞って紹介したいと思います。
「アメリカのディズニーランド」はいくつある?
東京ディズニーリゾートは“ランド”、“シー”の2つのパークがあります。では、本家アメリカにはいくつのディズニーテーマパークがありますか? と聞かれて速答できる人はなかなかいないかもしれません。そこで今回は、知っているようで知られていない本家アメリカにおけるディズニーテーマパークをまとめて紹介しましょう。
西軍:カリフォルニアのディズニーランド・リゾートはウォルトが作り出した“元祖”
あのウォルト・ディズニー本人が作った本家ともいえるテーマパークが、カリフォルニアはアナハイムにある「ディズニーランド」。1955年7月17日にオープンし、今年2020年に65周年を迎える老舗のテーマパークです。
マジックキングダム型パークの原型であり、メインストリートの先にはシンボルとなるキャッスルが存在し、そこから放射状にファンタジーランドやトゥモローランド、アドベンチャーランドなどテーマに沿ったエリアが設置され、皆さんもご存じのアトラクションがたくさん用意されています。
2019年には最新のエリア「スター・ウォーズ:ギャラクシーズ・エッジ」がオープン。さらに2020年2月には最新のパレード「マジック・ハプンズ」がスタートしたばかりです。
そして2001年2月、すぐ隣に第2パーク「ディズニー・カリフォルニア・アドベンチャー」がオープンしました。カリフォルニアそのものをテーマにしたパークでしたが、2012年にはピクサーの人気映画をテーマにした「カーズランド」を、2018年には「ピクサー・ピア」をオープン。みんなが大好きなキャラクターたちが登場するパークになりました。近日中には待望の新エリア「アベンジャーズ・キャンパス」もオープン予定です(当初は7月18日オープン予定でしたが、臨時休園のため残念ながら延期に……)。
カリフォルニア側の2つのテーマパーク、3つのオフィシャルホテルを含めたエリアは「ディズニーランド・リゾート」と呼ばれ、カリフォルニアの都市型テーマパークとして大変人気です。
東軍:フロリダの広大な土地に拡がるウォルト・ディズニー・ワールドはまさに“リゾート”
そしてもう一つ、アメリカにはディズニーの“リゾート”が存在します。それが、アメリカの東側、フロリダ州オーランドにある「ウォルト・ディズニー・ワールド」です。
この“世界”には、東京ディズニーランドの原型となった「マジック・キングダム」、近未来の世界をイメージした「エプコット」、映画をテーマにした「ディズニー・ハリウッドスタジオ」、動物たちとの共存をテーマにした「ディズニー・アニマル・キングダム」の4つのテーマパーク、25を超えるオフィシャルホテルが存在する一大テーマリゾートです。山手線1周の1.6倍の面積という、広大な土地を生かしたリゾートで、世界のディズニーパークの中でもかなり異質なものです。
ちなみに、ウォルト・ディズニー・ワールドという名称は当初は違ったものでした。ウォルト・ディズニー本人は1971年のマジック・キングダムオープンを見ることなく亡くなりました。実兄であるロイ・ディズニーはこのテーマパークにはウォルトの思いが残されているとし、当初ディズニー・リゾートとしていた名称を「ウォルト・ディズニー・ワールド」に変更したという経緯があります。そのため、個人的にはディズニー・ワールドではなく、長くてもしっかり“ウォルト・ディズニー・ワールド”と表現したいと思っています。
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