知ってるようで知られてない? 「アメリカのディズニーパーク」を偏見で紹介するディズニー求めて東へ西へ(3/4 ページ)

» 2020年06月06日 11時00分 公開
[宮田健(dpost.jp)ねとらぼ]

ちょっと遠いが行く価値はある! 2021年には50周年を迎えるウォルト・ディズニー・ワールドが超お勧め

オーランド国際空港 エンターテイメントの街の玄関、オーランド国際空港に着いたとたんにこれ!

 東京ディズニーリゾートもそうですが、海外テーマパークも“節目”となる記念日は大変大きな盛り上がりを見せます。特にアメリカにおいては、10年、25年、50年のタイミングで大きなイベントが、年間を通して行われます。実はウォルト・ディズニー・ワールドは2021年に開園50周年を迎えるというタイミングで、ぜひ皆さんも今から準備して2021年にフロリダに行こう! というのがお勧めです。

 ウォルト・ディズニー・ワールドでは、2020年3月4日にミッキーマウスをテーマにした初のライドアトラクション「ミッキーとミニーのランナウェイ・レールウェイ」がオープンしたばかり。それ以外にも、50周年に向けて新アトラクションがめじろ押しで、トロンをテーマにした「トロン ライトサイクル/ラン」、マーベル作品が回転ライドのローラーコースターになった「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:コズミック・リワインド」、そしてピクサー作品をもとにした「レミーのおいしいレストラン:ジ・アドベンチャー」が続々とオープン予定です。

マジック・キングダム ローラーコースター 2021年にマジック・キングダムにオープン予定のローラーコースターはなんとバイク型。上海ディズニーランドにも同型のアトラクションが存在します(参考記事
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:コズミック・リワインド 「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:コズミック・リワインド」のライドはレールの方向とは無関係にクルクル回ります。ディズニーのローラーコースターとしては初めて「後ろ向きに」出発するとのこと
エプコット その他にも、レミーのおいしいレストランやモアナをテーマにした新アトラクションが、50周年に向け続々オープン予定

 また、2020年中には日本でも有名なパフォーマンス集団「シルク・ドゥ・ソレイユ」とディズニーがタッグを組んだ最新の演目「Drawn to Life」が開演予定です。アニメーションを描くということをテーマとし、亡き父から送られた未完成のアニメーション作品を手にした彼の娘、ジュリーをめぐりストーリーは進みます。シルク・ドゥ・ソレイユの演目らしくセリフはほぼなし。人体の動きのみですべてを伝える技はやはり素晴らしいです。今回の演目制作には、ジーニーやマウイを描いたディズニーのベテランアニメーター、エリック・ゴールドバーグが参加しています。

エリック・ゴールドバーグ プレスプレビューには伝説的なアニメーター、エリック・ゴールドバーグ氏が登場しました。
Drawn to Lifeスタッフ 制作スタッフが勢ぞろいして記念撮影、本格スタートが楽しみです。

 では、今楽しめることもピックアップしておきましょう。まずは先にレポートした「ミッキーとミニーのランナウェイ・レールウェイ」。上記のスター・ウォーズ:ライズ・オブ・レジスタンスとはかなり異なりますが、こちらもディズニーの最新技術を惜しみなく投入した素晴らしいライドです。

 ライズ・オブ・レジスタンスがスター・ウォーズの世界に入り込むものだとしたら、こちらは「ミッキーマウスが登場する2Dアニメの世界にそのまま入り込む」もの。静止画を見てもトゥーンレンダリングされたアニメかと思うような表現ですが、これが実際に立体で作られているのが驚き。まるで自分たちが平面化してアニメになったかのような体験が可能です。

ミッキーとミニーのランナウェイ・レールウェイ 「ミッキーとミニーのランナウェイ・レールウェイ」ピクニックシーン、右側の電灯の「同心円状の線」表現に注目。これが立体的に造形されているのです。

 そしてもう一つのお勧めは「リゾートでおいしいご飯」。今回はオープンしたばかりの「ディズニー・リビエラ・リゾート」最上階にあるレストラン「トッポリーノ・テラス」にて朝食を体験してきました。

ディズニー・リビエラ・リゾート 2019年12月にオープンしたばかり「ディズニー・リビエラ・リゾート」

 このホテルは、ウォルト・ディズニーが家族でイタリアを旅行したときのころをイメージした最新のリゾートホテル。トッポリーノ・テラスの朝食は、ここでしか見られないコスチュームを着たアーティストなミッキーたちがやってきてくれます。ウォルト・ディズニー・ワールド全体が見渡せるような眺望の場所でキャラクターダイニングを体験できるのはなかなかありません。ご飯もなかなかのボリュームで、ここからゆったりとした1日をスタートできますね。

トッポリーノ・テラス リビエラ・リゾート最上階の「トッポリーノ・テラス」
トッポリーノ・テラスの朝食 トッポリーノ・テラスの朝食。ブレッドはまるで絵筆のよう。今回はワッフルをいただきました
トッポリーノ・テラス ミッキー 絵を描いている途中? のミッキーさん。ちなみにレストラン名の“トッポリーノ”とは、イタリア語におけるミッキーの名前です
トッポリーノ・テラス ミニー ミニーさんはファッショナブルな衣装で登場
トッポリーノ・テラス ドナルド 彫刻家のドナルドさん

 実はこのリビエラ・リゾート、ウォルト・ディズニー・ワールド最新の移動手段、ゴンドラの「ディズニー・スカイライナー」のステーションもある、非常に便利な場所にあります。私たちは当日、朝一番で「スター・ウォーズ:ライズ・オブ・レジスタンス」のBording Groupを取得(この最新アトラクションは、ウォルト・ディズニー・ワールドにも同じものが作られています)、その後このゴンドラに乗ってリビエラ・リゾートに移動して朝食を食べてきました。

 ウォルト・ディズニー・ワールドはあまりに広く、エリア内をモノレール、ボート、ゴンドラ、そしてバスが縦横無尽に走っています。その中でもモノレールやゴンドラはまさにアトラクション感覚の移動手段。ゆったりとした空の旅を楽しむことができるのです。

ディズニー・スカイライナー 2つのテーマパーク、そして4つのホテルを巡る新たな移動手段「ディズニー・スカイライナー」
ディズニー ボート ボートで移動することだってできるのです。

 そう、ウォルト・ディズニー・ワールドの一番の楽しみ方は、ディズニーのテーマパークの中にいながら「ゆったりとした時間を過ごせる」ということ。どうしても分単位のスケジュールを組んで「1秒も無駄にしたくない!」という気持ちが先行してしまいがちですが、ウォルト・ディズニー・ワールドに来たならば「何も考えず、プールにぷかぷか浮く」といった時間こそが、もっともお勧めだったりします。ここにはウォーターパークも2つもありますからね。

ディズニー・アニマル・キングダム・ロッジ 今回宿泊したのは、ウォルト・ディズニー・ワールドを取り上げるテレビ番組で頻出の「ディズニー・アニマル・キングダム・ロッジ」
ディズニー・アニマル・キングダム・ロッジ ディズニー・アニマル・キングダム・ロッジの中庭はなんとサファリ。動物たちが自由に過ごしています

人生の節目に、ディズニーのテーマパークを

 やはり個人的なお勧めは、ディズニーのテーマパークなのに時間の流れ方がゆったりとしているウォルト・ディズニー・ワールド。現在は飛行機を乗り継がなければたどり着けないのが残念ですが、直行便さえ実現すれば、心の底からウォルト・ディズニー・ワールド旅行をお勧めしたいと思います。ウォルト・ディズニー・ワールドもCOVID-19の影響で臨時休園を余儀なくされていましたが、2020年7月11日より順次再開することが発表されたばかり。こちらも早く、安心して渡航できるようになることを期待したいと思います。

 ディズニーはテーマパーク再開のために、最高医療責任者による厳格なガイドラインを自ら作成しており、他のテーマパークよりも安全確保にかなり慎重になっていることが読み取れます。きっと、「地球上でもっとも幸せで、“安全”な場所」を目指しているはずです。

 かつては新婚旅行などの節目でないとこういったところには行けなかったかもしれませんが、いまでは多くの学生が卒業旅行で向かう場所にもなっています。皆さんもぜひ、“本家”のディズニーテーマパークを体験してみてください。

あなたの旅が、ハッピリー・エバー・アフターなものになりますように。

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