6月22日はボウリングの日! ボウリングの歴史と健康メリット
6月22日はボウリングの日です。ボウリングは比較的新しいスポーツと思われていますが、実は日本に最初に入ってきたのは1861年の文久元年のこと。明治元年が1868年のことですから、なんと明治が始まる7年も前のことです。
日本でもこれほど長い歴史のあるボウリング。ほとんどの人が1度は体験したことがあると思いますが、ボウリングについて詳しくは知らないという人が多いかと思います。そこで、今回はボウリングの日にちなんで、ボウリングの歴史や健康メリットについて紹介します。
ボウリングは紀元前3000〜5000年前からあるスポーツ
6月22日がボウリングの日となっているのは、1861年6月22日に長崎で発行された英字新聞に日本初のボウリング場開店の告知が掲載されたためです。制定したのは社団法人日本ボウリング場協会で1972年のことです。
これにより日本でボウリングブームが起こり、当時は国内に約3700ヶ所もボウリング場がありました。
世界的にも大人気のスポーツですが、実は世界で最初にボウリングがいつ始まったのかはわかっていません。
それもそのはず。ボウリングはなんと紀元前3000〜5000年前のエジプトにすでにあったとされています。エジプト人の墓から石のボールとピンが見つかり、それがボウリングのルーツと言われています。ただし当時、それらがどのように行われていたかはわかっていません。
近代ボウリングにつながったとされるのは、中世ドイツで行われていた悪魔祓いの儀式としてのボウリングです。そもそもは儀式だったということもあり、地域ごとにルールが違っていたものを統一してスポーツとしたところ、宗教家の間で大流行しました。
このときのピンの数は9本でしたが、ボウリングが賭博の対象になってしまったこともあって、アメリカ政府が9本ピンでのボウリングを禁止しました。「だったら10本にしよう」としたことで、現代のボウリングは10ピンで行われるようになったという歴史的背景があります。
ボウリングはジョギングやマラソンよりも競技人口が多いスポーツ
日本でボウリングブームになったのは1970年前後で、オイルショック以降に衰退してきましたがボウリングは手軽なスポーツとして定着しています。平成28年社会生活基本調査によりますと、ボウリングは12.7%の人がボウリングを行っています。
スポーツの種類別行動者率
ウォーキング・軽い運動:41.3%
器具を使ったトレーニング:14.7%
ボウリング:12.7%
ジョギング・マラソン:12.1%
水泳:11.0%
登山・ハイキング:10.0%
さすがにウォーキングをしている人にはおよびませんが、割合がジョギング・マラソンや水泳、登山・ハイキングよりも多いのは驚きですよね。ここ数年はブームの再来と言われており、若者だけでなくシニア層も健康維持のためにボウリングを楽しんでいます。
そうなってくると気になるのは、ボウリングにどのような健康メリットがあるかですよね。ただ遊んでいるだけという感覚ですし、ランニングのように息が上がるなんてこともありません。そこで、ボウリングにどのような健康効果があるのかについて調べてみました。
ボウリングは健康促進につながる
1999年の少し古いデータですが、ボウリング愛好家を対象に「ボウリングが体力の維持、増進に役立っているか」という調査が行われました。それによると60歳以上の男性で94%、60歳以上の女性で96.5%が「役立っている」と答えました。
なぜこのように多くの人が健康に役立つと感じているのでしょう。その理由は3つあります。
- 3ゲームで80分のウォーキング相当のカロリー消費
- 全身運動なので全身に筋力がつく
- 強い力を使わないのでケガをしにくい
まずボウリングは1ゲームで約40kcal消費し、3ゲームを行うと120kcalにもなります。これは80分の散歩に相当するカロリー消費です。継続して行うことでメタボ対策になります。しかも重たいボールを手に持ち、ステップを踏んで投げるので全身運動になります。
また、ボウリングは他のスポーツほど素早い動きを求められないため、転倒などのリスクも少なめです(自分の筋力にあったボールを選ぶ必要があります)。遊びのように見えて、実はきちんと体を使い、健康に役立つスポーツなのですね。
いずれ新型コロナウイルスが終息したら、ボウリングの日に関係なく仲間を誘って思い切りボウリングを楽しみたいものです。そこで活躍できるように、今は自宅やその周辺でウォーキングやジョギング、筋トレをコツコツ続けていくことも大切ですね。
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