箱根湯本駅「贅・箱根よくばり弁当」(1030円)〜箱根ゴールデンコース60年! 夏の疲れは箱根で癒したい!
かれいの西京焼き、小田原蒲鉾、厚焼き玉子と三種の神器が入った正統派幕の内。箱根ゴールデンコースの旅のシメにいただきたい贅沢な駅弁です。
【ライター望月の駅弁膝栗毛】
東京・新宿から箱根へのアクセスの定番、特急ロマンスカー!
小田急ロマンスカーといえば、流線形の先頭車両にある、展望席が自慢です。
現在は最新の70000形電車(GSE)と50000形電車(VSE)に展望席が設置されています。
なかでも50000形は、平成17(2005)年のデビューから15年、シルキーホワイトの車体にバーミリオン・オレンジの帯を巻き、いまも登場時の魅力が色あせることはありません。
(参考)小田急電鉄ホームページ
箱根の観光といえば、ロマンスカーで湯本へ来て登山電車に乗り継ぎ、強羅からはケーブルカー、早雲山からロープウェイ、大涌谷で黒たまごをいただいて桃源台へ。
桃源台からは海賊船に揺られて元箱根へ向かい、箱根神社にお参りして、芦ノ湖湖畔を散策したら、路線バスで湯本へ戻り、温泉でひと風呂浴びて、お土産を買えば大満足。
新宿のスタートから「箱根フリーパス」を使って巡る方も多いですよね。
箱根登山電車・箱根登山ケーブルカー・箱根ロープウェイ・箱根海賊船・箱根登山バスの5つの乗り物を乗り継いで、箱根を反時計回りに巡るルートは「箱根ゴールデンコース」と呼ばれ、今年(2020年)9月7日で60周年を迎えます。
最後に開通した箱根ロープウェイの大涌谷〜桃源台間の途中駅・姥子駅前には、昔のゴンドラを展示した「ゴンドラ庭園」があって、懐かしい箱根の旅の思い出が甦ります。
(参考)小田急電鉄ニュースリリース・2020年3月26日分、箱根ロープウェイホームページほか
「箱根ゴールデンコース」の旅は、ある意味、箱根をいいトコ取りした“贅沢な”旅。
そんな旅の〆に、湯本からのロマンスカーで旅の余韻に浸りながら、駅弁をいただくなら、「贅・箱根よくばり弁当」(1030円)がいいかも知れません。
コチラは、平成21(2009)年の新駅舎開業から箱根湯本駅でも駅弁を手掛ける小田原の「あじ彩(株式会社丸高)」が製造、箱根湯本駅限定で販売されています。
【おしながき】
- 白飯 金目鯛そぼろ 白魚甘露煮 鮭の箱根仕立て 川海老佃煮 山くらげ
- 小田原鯵ずし ガリ
- かれいの西京焼き 蓮根酢漬け
- 小田原蒲鉾
- 厚焼き玉子
- 箱根山麓豚焼き
- 煮物(里芋、蓮根、人参、こんにゃく)
- 蓮根金平
- 梅山ごぼう
- わさび漬け
- 福豆
掛け紙を外し、ふたを開けると、「あじ彩」の屋号の通り、彩り豊かな弁当が現れました。
かれいの西京焼き、小田原蒲鉾、厚焼き玉子と三種の神器が入った正統派幕の内。
「あじ彩」によると、白飯少なめ、おかずの種類多めの構成は女子旅の皆さんや中高年の旅行者を意識したもので、箱根登山鉄道と協議を重ねながらつくり上げていったそうです。
4種のご飯のお供は勿論、鯵ずしの酢には小田原・片浦産のレモンを使用、ユニークな味わいとなっており、まるで箱根の旅のように、いろいろな味の楽しみが詰まっています。
芦ノ湖を源に、箱根の山から水を集めてきた早川の畔で涼んでいると、小田急70000形電車(GSE)の特急ロマンスカー「はこね」号が、箱根の旅の思い出をたっぷり詰め込んで、ゆっくりと山を下りて行きました。
温泉いっぱい、美味しいものいっぱい、乗り物もいっぱいある箱根の旅。
万全の対策をしたら、箱根の自然に包まれて、夏の疲れを癒してみてはいかがでしょうか。
連載情報
ライター望月の駅弁膝栗毛
「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!
著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/
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