「1つのことに夢中になれるのはすごく魅力的」　山田杏奈×玉城ティナ、“性”にほん弄される女子高生に感じたリアル　「荒ぶる季節の乙女どもよ。」インタビュー（2/2 ページ）

» 2020年09月08日 17時00分公開

[百合野綾，ねとらぼ]

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山田杏奈、菅原新菜のせりふに「あのリアクション、超楽しかった！」

――「性」に振り回される少女たちを客観的に見てどのように感じましたか？

山田：　高校時代は少しの期間しかないけど、1つのことに夢中になれるのはすごく魅力的だと思います。この作品に携われたのはすごく良い経験でした。

玉城：　そうだよね。高校生っていろんなことに悩んでいる時期だと思うし、すごく想像がしやすかったです。

(C)岡田麿里・絵本奈央、講談社／2020ドラマ荒乙製作委員会・MBS

――演じてみて、どうでした？

山田：　（新菜が「死んだらしてみたいこと」を言い放つシーン）あのリアクション、超楽しかった！（笑）。

玉城：　文芸部員の反応がコミカルで。私は全然しれっとしているんですけど（笑）。

(C)岡田麿里・絵本奈央、講談社／2020ドラマ荒乙製作委員会・MBS

――そういったドキッとするようなシーンに挑戦や抵抗みたいなものを感じました？

山田：　なんとも思わないよね（笑）。

玉城：　うん、特に思わない（笑）。

(C)岡田麿里・絵本奈央、講談社／2020ドラマ荒乙製作委員会・MBS

――えっ。意外です

山田：　いろんな個性が物語で展開されていくなーという風に捉えていました。

玉城：　例えば、今ここで「（せりふを）言って」といわれたら、「あー……それはちょっと」ってなりますけど（笑）。（現場では）カメラがあって、役として話す言葉と受け取れば、特になんとも思わなかったかな。客観的に「みんな素直だなー」って思いましたね。

――お二人ともそこは俯瞰して捉えていたんですね。では、過去に自分自身が“性”に振り回されたりだとか、葛藤したりした経験はありました？

玉城：　うーん。小説でそういうことに触れる人って多いんじゃないですかね。

山田：　きっかけとして？

玉城：　そうそう。全然わざわざそこで「キャー！」みたいにもならないですけど（笑）。「うん。あ、へぇー」くらいのテンション感で（笑）。全然振り回されてはないかな。

山田：　まぁ、確かに。いろんなものに触れる時期だから、それぞれに悩みや葛藤することはあるんだろうなとは思いますね。

“みんなが知らないティナちゃん”が見れた和気あいあいとした現場

――では、お互いに共演してみて、印象や魅力的だなと思うところは？

山田：　そりゃあ魅力的ですよーーー!!!!

玉城：　うれしい（笑）。

山田：　私、みんなが知らないティナちゃんのかわいいところいっぱい知ってるもーん！　って感じ（笑）。

――それは例えば？

山田：　世間的なイメージとは違うところ。めっちゃかわいい。

玉城：　そういうの見せる現場ってないので、本当に。撮影はタイトなスケジュールでしたけど、それでも乗り越えられたのは、文芸部のみんなのおかげだなって思います。

――とても助けられたんですね。お二人の他、横田真悠さん、畑芽育さん、田中珠里さんを含めた文芸部のメンバーとの関係性はいかがでしたか？

山田：　なんかみんないつも一緒にいるっていう感じではないよね？（笑）

――あれ、そうなんですか？

玉城：　自由なんですよ。みんな基本的に陽キャではないよね。陰キャ寄りの人たちが集まってやっているから（笑）。でも、力の抜け具合がすごい。歳とか関係なく、みんな大人でした。

山田：　うん、大人。あと、すごいんですよ！　5人でやっているグループLINEの稼働率が（笑）。

――非常に仲がよかったということで（笑）。では、そんな現場で作ってきたこの作品への思いは？

玉城：　分類が難しい作品と思っていて、群像劇でもあり青春という言葉で表すのも難しいんですけど。感想がここまで気になる作品はない。見終わった人がどういう反応をするのかが全然想像できないなって。

山田：　予想できなくない？

玉城：　ねっ！　どういう反応が正しいのかもわからないよね（笑）。

――私も今からドキドキです（笑）。本日はありがとうございました。

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