直江津駅「海の幸弁」(1100円)〜駅弁屋さんの厨房ですよ!(vol.22「ホテルハイマート」編(6))(2/2 ページ)
「鱈めし&さけめし」のダブル大将軍で、ニッポンの「駅弁文化」を未来へ!
―創業120年あまり、「ホテルハイマート」が、これから力を入れていきたいことは?
「鱈めし」「さけめし」と、1社で違う食材を使って、2つの駅弁大将軍をいただいたことは、いままでにないことですので、これを活かした駅弁を作っていきたいと思います。
まずは駅弁、ホテル、食堂、駅そば(直江津庵)を含め、いまの事業を丁寧に継続して行い、次の世代へとつなげていけるようにしたいと思います。
上越市の人口も20万人を割り、ホテルで行われる会合の参加者も減少傾向ですので。
―これからニッポンの「駅弁」をどんな形で盛り上げていきたいですか?
駅弁は、「日本の食文化」です。
他の国や地域からお越しになったみなさんにも、しっかり駅弁の魅力を伝えていきたいです。
加えて、新潟・上越の食文化に、もっと触れていただきたいと思います。
「ホテルハイマート」の駅弁は、流行の弁当スタイルは追求しない「いぶし銀」の駅弁です。
ただ、(販売エリアを地元限定としていることもあり)、添加物も使っていません。
まずは、地元のみなさんにも、普段からイベントや会合などで召し上がっていただけるような駅弁を作り続けていきたいと思います。
(ホテルハイマート・山崎知夫営業統括部長インタビュー、おわり)
北陸新幹線(長野〜金沢間)、えちごトキめき鉄道が開業して5周年。
駅弁販売のメインは上越妙高駅になりましたが、今回の取材で、直江津駅での駅弁販売は止めるつもりはないと、心強い言葉もいただきました。
新潟鉄道発祥の地・直江津で地に足を付け、丁寧な駅弁作りを続ける「ホテルハイマート」。
その丁寧な姿勢、そして愚直に「美味しいもの」を追求する姿勢が、駅弁を通じてお客様に伝わったからこそ、2つの「駅弁大将軍」を獲得できたのかもしれません。
北陸新幹線・上越妙高駅は、駅弁のために途中下車する価値のある駅です。
連載情報
ライター望月の駅弁膝栗毛
「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!
著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/
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