広報課の新人は伝説のパトカー!? 愛知県警のスーパーパトカー「GTO」が異動、県警の「顔」としてTwitterに登場(1/2 ページ)
GTO「愛知県警の顔としてがんばっていく所存」
愛知県警の広報課が運用する公式Twitterアカウントで、2020年10月5日に配属された新人(?)が紹介され、ネット上で「かっこいい!」「大事にしてあげてください」などと注目を集めていました。
愛知県警の公式Twitterで紹介された新人。それは三菱自動車のスポーツカー「GTO」をベースにしたスーパーパトカーです。
GTOは、国産スポーツカーの黄金期だった1990年代に、三菱が発売したスポーツクーペ。ベースになっているのは、その中でも3リッターツインターボを搭載した「MR」グレードで、当時の規制いっぱいの280馬力を発揮します。
先日までは高速隊に所属していましたが、広報課に異動することになり、Twitterで「あらためまして」と挨拶。高速隊を脱することに残念がる声もありましたが、製造から長い月日が経って警察車両としては大ベテランの域に達していることを考えれば仕方のないことかもしれません。
整備工場からは「もう替えのきかない部品もある」と言われているそうですし、いまやGTOはパトカー仕様でなくても珍しくなってきましたしね。
ちなみに、ボンネットに取り付けられた透明板はバグガード(虫除け)と呼ばれているもので、一昔前の高速隊用パトカーの特徴でした。
最近では、栃木県警にレクサス「LC500」をベースにしたスーパーパトカーが登場して話題になったほか、同じく栃木県警が所有する「GT-R NISMO」、警視庁の「フェアレディZ NISMO」など、見かけたらラッキー(?)な激レアパトカーは各地にあります。
そんなスーパーパトカーの大先輩にあたるGTOパトカーですが、実は現代のスーパーパトカーとは少し違った形で導入されたものです。
最近の事例は県民やメーカーからの寄付されたクルマが多いのですが、GTOは意外にも国費導入(クラウンなどと同じ入札制)でした。どんどん高性能な市販車が生まれていた時代で、速いパトカーが必要になったというのが理由です。
導入当時は各地に配備されたGTOパトカーですが、すでにほとんどが引退しています。しかし、愛知県警のGTOは高速隊から広報課へ異動ということで、これからは県警の顔としてイベントなどで会えるPRカーとして新たな車生を送るそうです。
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