時速500キロ超え「軽々」 ブガッティが究極の怪物マシン「ボリード」発表 世界最速記録再び更新へ(1/3 ページ)

「パワーウェイトレシオがおかしい」「サイバーフォーミュラ超えてる……」などと早速話題に。

» 2020年11月04日 15時00分 公開
[松本健多朗ねとらぼ]

 ブガッティ・オートモビルズが10月28日(現地時間)、究極とうたう怪物的性能を備えたハイパースポーツカー「Bolide(ボリード)」を発表しました。

ブガッティ「ボリード」(写真:ブガッティ、以下同) ブガッティ「ボリード」(写真:ブガッティ、以下同)

 ボリードは、時速420キロ以上を記録するスーパーカー「シロン」(関連記事)をベースに、さらなる究極を目指して性能を煮詰めたサーキット専用車。車名は「流れ星の火球」を意味し、名の通り瞬時に目の前を過ぎ去っていくであろう強烈な走行性能を持ちます。

 見た目から派手で過激なワクワクデザイン……! ゲームやアニメ、ミニ四駆などの世界に登場する夢のマシンのようです。

 ブガッティ車のアイコンである馬蹄形のフロントグリルを残しつつ、全高はわずか955ミリ(95.5センチ)、シャークフィン付きの大型リアウイング、要所に見られるたくさんの空力パーツやえぐれた形状のボディーとともに、路面を這うように超高速でカッ飛んでいく姿を想像できます。

ブガッティ「ボリード」 リアも「いかにも速そう」な数々の空力パーツでチューニング。珍しい「X」型のテールランプも搭載。サイバーフォーミュラを連想するマシンっぽいのもいい!
インテリアも簡素化され軽量化を重視 車内の様子。「包み込まれた感」すごい……。走るのに無駄なものを省いた、レーシングカーのようなスパルタンな雰囲気

 パワートレインは、シロンと同じ8リッターW型16気筒クワッド(4)ターボエンジンをさらにチューニングし、最大出力1850馬力(1361kW)、最大トルク188.6kgf-m(1850Nm)まで増強。カーボン製シャシーやチタン製リアウイングなど徹底した軽量化も施し、ベース車のシロンより755キロ(!)も軽量化した重量1240キロを実現します。

 こうして、ブガッティの最高速度記録車だった「シロン スーパースポーツ300+」の時速490.4キロを超える時速500キロまで、サクッと33.6秒で達してしまう性能性能を備えます。

 ちなみに、徹底軽量化とパワーアップによりパワーウェイトレシオは何と「0.62(重量/馬力)」。ま、まじですか、ロードカーで現代F1マシンと同等って……。この値からもボリードがいかにモンスターであるかが容易に分かります。

8リッターW型16気筒クワッド(4)ターボエンジンは最大出力1850馬力を発揮 最大1850馬力、8リッターW型16気筒クワッドターボと、出力は航空機クラスのバケモノエンジンを搭載。ちなみにリニア新幹線は時速500キロまで80秒ほどとのこと。リニア新幹線より加速鋭いのか……

 先日、「SSC トゥアタラ」(関連記事)が時速508.9キロで市販車最高速度記録を更新し、話題になりました(公道最高速度としては時速532.9キロ)。ボリードはサーキット走行専用車ですが、当然、最高速度世界記録の更新も狙っていることでしょう。記録達成も楽しみです。



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