「電波少年W」復活! 2021年1月からWOWOWで放送、視聴者の“テレビの記憶”掘り起こす

放送局の垣根を超えた番組。

» 2020年11月05日 19時24分 公開
[羽野源一郎ねとらぼ]
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

 バラエティー番組「電波少年W」が2021年1月からWOWOWで無料放送および無料配信されます。総合演出は「電波少年」シリーズに携わった土屋敏男さんです。

電波少年W 電波少年 土屋敏男 WOWOW WOWOWで放送される「電波少年W」

 「電波少年」シリーズは、1992年から2003年まで日本テレビ系で放送されたバラエティー番組。「進め!電波少年」から、「進ぬ!電波少年」「電波少年に毛が生えた 最後の聖戦」とタイトルを変えながら放送を続け、「アポなしロケ」「ヒッチハイクの旅」などの企画で人気を博し、「Tプロデューサー」や「T部長」名義で登場した土屋さんがタレントへ企画の趣旨を説明するシーンも話題となりました。

 放送局の垣根を超えて始まる「電波少年W」。シリーズに再び参加することとなった土屋さんは同番組について、「あなたのテレビの記憶を集めた〜い!」とのコンセプトを明かしており、各テレビ局にも協力してもらうことで、コミュニティーサイトに視聴者から寄せられた「もう一度見たいテレビの記憶」を掘り起こすものであると説明しています。なお、歴代「電波少年」シリーズで行われたハードな企画を再び実施するかについては、「電波少年ですからね。やっちゃうんじゃないでしょうか?」とコメントしています。

 シリーズ復活を受けて、ネット上には「電波少年復活!?」「懐かしい」「もしかしたら面白くなるかも」「今の時代でどこまでやるんだろう」「どんな感じで復活するのか」「面白いコンテンツにできるんだろうか?」など、さまざまな反応が寄せられています。

電波少年W 電波少年 土屋敏男 WOWOW 「電波少年」DVDジャケット(画像はAmazon.co.jpから)

総合演出:土屋敏男さんコメント

 まずはこの「電波少年W」をノンスクランブルで放送する英断をしてくれたWOWOWに最大限の敬意を表します。

 去年の9月。WOWOWの方々から「うちで『電波少年』的な番組をやりませんか?」とお誘いを頂きました。口では「いいですね〜」なんて言ったんですが胸の内は「できる訳がないなあ。あんなに放送する局に負荷のかかる番組はないからなあ」と思っていました。

 でもその後「WOWOWの次の時代の方向はコミュニティーになりました」と聞いた時に僕の頭の中で色んなものが瞬時に結びついたのを感じました。

 コミュニティーで番組を作る! 番組がコミュニティーを作るのではなくコミュニティーが番組を作る! そしてその過程こそが番組になる! では何に向かったコミュニティーなのか? 例えば莫大なデータを集めるのはどうだろう? 例えば戦後多くの日本人を笑わせ泣かせ勇気付けてきた(はずの)「テレビの記憶」はどうだろうか? 日本中の人の「自分のテレビの記憶」を集めてそれを大きな記憶の小宇宙にする。その小宇宙は日々成長し日々精緻(せいち)になっていくだろう。WOWOWならば日本中のテレビ局と等距離にあるからそれができる! いやWOWOWにしかできない! そしてそんな番組は今までにない!今までにない番組こそ「電波少年」である!

 そんな瞬時の脳内爆発を経て「電波少年W」は生まれました。懐かしの電波少年風に言うと「あなたのテレビの記憶を集めた〜い!」あのテレビの番組のあのシーンをもう一度見たい! こんなテレビのシーンの記憶があるのだが本当にあったんだろうか? そんな記憶やうろ覚えの記憶を「電波少年W」のコミュニティーに投稿してください。たくさんの人がそれを見て「そうそう!」と思ったり「その記憶が私にもある!」と言う反応が集められます。そのランキング上位のものを「電波少年W」は各テレビ局にお願いして探します。

 すぐに分かるものもあるし中々見つからないものもあるでしょう。でも「電波少年W」は決して諦めません。それが電波少年スピリットだからです。そうして各局のライブラリから少しずつ「テレビの記憶」である映像が掘り出されます。掘り出される過程でこの「電波少年W」はご報告としてその映像の一端をお見せすることになると思いますが、恒久的にはその映像は各局のサイトに置かれるといいなと思っています。

 そうして何年後かにネット上に「日本のテレビ全史」が構築されて、世界中の人が日本のテレビ局が作った70年間の叡知の集積にどこからでも触れることができる。そしてそれは国が作ったものでもお金持ちが作ったものでもWOWOWが作ったものでもなくて「みんな」が作ったもの。

 そんな大きな妄想からスタートする「電波少年W」に、皆さんに本当に心から参加していただきたいと思っています。参加したくなるようなコミュニティーを作るべく日々更新をしていきます。

 え? 昔みたいなヤンチャなことはやらないのか? それは……電波少年ですからね。やっちゃうんじゃないでしょうか?

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2412/05/news100.jpg 「直ちに投稿削除を」と警告  FRUITS ZIPPERの動画巡り所属事務所が“異例の声明” 「法的措置を検討」
  2. /nl/articles/2412/05/news031.jpg 「やめてくれ」 会社で使った“伝言メモ”にクレーム→“思わず二度見”の実物が200万表示 「頭に入ってこない」
  3. /nl/articles/2412/04/news023.jpg 動物ギライだった父、愛猫の涙が出るほど“けなげなお出迎え”にたまらず…… グッとくる再会シーンに「こんなにされたら愛おしくて…」「鼻の下が3mくらい伸びそうw」
  4. /nl/articles/2412/01/news003.jpg パパに抱っこされている娘→11年後…… 同じ場所&ポーズで撮影した“現在の姿”が「泣ける」「すてき」と反響
  5. /nl/articles/2412/05/news178.jpg イモトアヤコ、購入した“圧倒的人気車”が思わぬ勘違いを招く スーパーで「後ろから警備員さんが」
  6. /nl/articles/2412/04/news197.jpg 辻希美の高2長女・希空のデビューについて杉浦太陽が語り涙…… 赤ちゃん時代の姿や秘蔵エピソード明かす「そういう世界に入る気ない、と言われていた」
  7. /nl/articles/2208/06/news075.jpg 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  8. /nl/articles/2412/04/news040.jpg 「戦闘機に乗って一番怖いことは?」 “予想外すぎる”パイロットの回答に「あとで怒られるw」「正直でよろしいw」
  9. /nl/articles/2412/01/news031.jpg 「何があった」 絵師が“大学4年間の成長過程”公開→たどり着いた“まさかの境地”に「ぶっ飛ばしてて草」
  10. /nl/articles/2412/04/news196.jpg 複雑すぎて「プラモ化は無理」とするも……“エヴァチーム”が手掛けた新作ガンダムのプラモ発売に大きな反響 「この価格でこのクオリティーはすごい」
先週の総合アクセスTOP10
  1. パパに抱っこされている娘→11年後…… 同じ場所&ポーズで撮影した“現在の姿”が「泣ける」「すてき」と反響
  2. 「何があった」 絵師が“大学4年間の成長過程”公開→たどり着いた“まさかの境地”に「ぶっ飛ばしてて草」
  3. 「中学生で妊娠」した“14歳の母”、「相手は逃げ腰」妊娠発覚からの経緯を赤裸々告白 母親の“意外な反応”も明かす
  4. 勇者一行が壊滅、1人残った僧侶の選択は……? 「ドラクエでのピンチ」描くイラストに共感「生還できると脳汁」
  5. 「笑い止まらん」 海外産アプリで表示された“まさかの日本語”に不意打ち受ける人続出 「何があったんだw」
  6. パパが好きすぎる元保護子猫、畑仕事中もくっついて離れない姿が「可愛すぎる」と反響 2年以上がたった現在は……飼い主に話を聞いた
  7. アグネス・チャン、米国の自宅が“度を超えた面積”すぎた……ゴルフ場内に立地&門から徒歩5分の豪邸にスタッフ困惑「入っていいのかな」
  8. 「理解できない」 大谷翔平と真美子さんの“スキンシップ”に海外驚き 「文化は100%違う」「伝説だわ」
  9. 「車が憎い」 “科捜研”出演俳優、交通事故で死去 兄が悲痛のコメント「忘れないでください」
  10. PCで「Windowsキー+左右矢印キー」を押すと? アッと驚く隠れた便利機能に「スゲー便利」「知らなかった」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  2. 「絶句」 ユニクロ新作バッグに“色移り”の報告続出…… 運営が謝罪、即販売停止に 「とてもショック」
  3. 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  4. アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
  5. 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  6. 「やはり……」 MVP受賞の大谷翔平、会見中の“仕草”に心配の声も 「真美子さんの視線」「動かしてない」
  7. ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  8. 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
  9. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  10. 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」