ラジオでよく聞く「警視庁の○○さーん!」って誰? 調べたらすごかった日本道路交通情報センター5つの謎(1/3 ページ)
「聴いていて心地いい」「○○さんのあの声が好き」毎日聴いている人も多い……!
「警視庁の○○さーん!」
テレビやラジオの情報番組で司会がこう呼び掛けて始まる「道路交通情報」、皆さんも一度は見た、聞いたことがあると思います。渋滞、事故、混雑、通行止め、順調かどうか、“現在”の道路状況を把握できる、とても有益な情報を提供してくれます。
でも、警視庁の○○さんって一体どなたなのでしょう。警察官の広報担当さんなどかな? と思っていたら違いました。実は「日本道路交通情報センター(JARTIC)」の職員さんです。
それならばなぜ「警視庁の○○さん」なの? 実際にどんなお仕事なの? 今回は道路交通情報「警視庁の○○さん」の謎に迫るべく、日本道路交通情報センターに話を伺いました。
「警視庁の○○さん」は、JARTICの放送担当者さん
── 「警視庁の○○さん」は一体どなたなのでしょう。普段はどこにいるのでしょうか。
「JARTICが担当している警視庁からの道路交通情報は、東京都港区にある警視庁交通管制センターと同じ場所に設けられているJARTIC東京センターの放送ブースからお伝えしています。
警視庁交通管制センターには、都内の交通情報と共に、道路網と渋滞、事故などの交通状況が表示される巨大な交通状況表示板があります。担当者が放送ブースから表示板を確認しながら交通情報を収集し、提供しています。」
警視庁交通管制センターは警視庁愛宕警察署のとなりにある施設。警視庁交通管制センターのブースには、JARTIC東京センターの職員のほか、各民間放送局から派遣されたアナウンサーなども詰めています。
「警視庁の〜〜」は、警視庁の交通管制センターから発信する情報ということで、放送局/番組側が視聴者に分かりやすく呼称しているもの。番組によっては「日本道路交通情報センターの○○さーん」と呼び掛ける場合も多いです。
── 「警視庁の○○さん」は、普段何をされているのでしょうか。
「JARTICの放送担当者は、お伝えする道路交通情報の収集整理、原稿作成、アナウンス、タイムキーパーまでの全ての業務を1人で行います。放送終了後、すぐ次の担当放送に向けての準備を行います。」
すごい! 情報収集から原稿作成、タイムキーパーまで1人で。交通情報をまとめてスムーズに伝えるために毎日がんばっていらっしゃるんですね。
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