ニュース
» 2020年11月23日 21時00分 公開

「迫っているんだ 娘と過ごせる時間のタイムリミットが―」 医療現場の実話をもとにした「医療マンガ大賞」受賞作品が決定(1/2 ページ)

審査員はこしのりょうさん、おかざき真里さんら。

[谷町邦子,ねとらぼ]

 横浜市により開催された「第2回 医療マンガ大賞」で、受賞作品が決定しました。今年は9月17日から10月15日までに応募された78本の作品から、大賞1作品及び入賞8作品が受賞作品として選ばれています。


第2回 医療マンガ大賞 マンガ家や医師などが審査員をつとめました

 「医療マンガ大賞」は横浜市により、患者や医療従事者、それぞれの視点からのマンガにより、互いの視点の違いに気づき、共感を促すために2019年から開催されています。第2回目の今年は、協力企業との連携で作られた、新型コロナ対策に取り組む医療従事者の想いをテーマにしたものなど9つのエピソードを原作とし、医療マンガを投稿する企画です。

 今年大賞に選ばれたのは、ちえむさんの作品。がん患者の治療に対する戸惑いや家族への思いからなるエピソード「人生の最終段階−事例A」を、患者の視点で柔らかなタッチのマンガに仕上げています。


第2回 医療マンガ大賞 大賞は「人生の最終段階-事例A」を患者視点で描いたちえむさん(『医療マンガ大賞2020』公式サイトより)

 現役を退き、嘱託社員としてのんびり働いていた「私」。しかし、膵臓がんになっていることがわかります。新薬での治験を求めて大学病院に転院するも、主治医から緩和ケアをすすめられ、「治験をやめたら、死んでしまうじゃないか」と叫んでしまいます。新薬や最新の治療法だけにこだわっていた「私」ですが、がん看護専門看護師と家族の話をするうちに……。


第2回 医療マンガ大賞 のんびり働いていくつもりだったのに……(『医療マンガ大賞2020』公式サイトより)


第2回 医療マンガ大賞 生きることをあきらめたくない。なんとしてでも治したい!(『医療マンガ大賞2020』公式サイトより)


第2回 医療マンガ大賞 しかし、治療は思うようにいきません(『医療マンガ大賞2020』公式サイトより)

 「医療マンガ大賞」では漫画家や医師などが審査員をつとめました。こしのりょうさんは「シビアな原作でしたが、あたたかな絵により抵抗なく読ませてもらいました。また、情報の多さをうまく省略できたのも読みやすさに繋がっていると思います」とコメント。


第2回 医療マンガ大賞 「Ns’あおい」「町医者ジャンボ」「はなうた」など数々の医療マンガを手掛ける、こしのりょうさん

 おかざき真里さんは「絵柄もやさしく読者を救ってくれるような暖かさがあった。作り過ぎず素直に表現されていて医療マンガのひとつの回答のような感じがしました」と評価しています。


第2回 医療マンガ大賞 「月刊!スピリッツ」で『阿・吽』、「FEEL YOUNG」で『かしましめし』を連載中のおかざき真里さん

 ウェブ上で情報発信する医師・山本健人さんも、「一見すると重くなりがちなテーマが、爽やかなタッチでストレートに伝わる素晴らしい作品でした」 と講評しました。


第2回 医療マンガ大賞 「外科医けいゆう」のペンネームで情報発信する医師・山本健人さん

 入賞を果たしたのは以下の8作品。「人生の最終段階−事例A」を医療従事者の視点で描いたばつさん、全身まひの男性と介護従事者との関わりがテーマの「人生の最終段階−事例B」を描いた、たむら蓮々さん(患者視点)とmekamekaさん(従事者視点)、患者と医師との薬をめぐる「コミュニケーションの難しさ」では、ともへさん(患者視点)とワダシノブさん(医療従事者視点)、新型コロナ感染拡大の中奮闘する「2020年の医療現場」を描いたはな奈さん(医師視点)、戸山知子(しるこ)さん(看護師視点)、医師が研修中に体験した「心がふるえたエピソード」を描いたchikuさん(医師視点)です。


第2回 医療マンガ大賞 「人生の最終段階−事例A」ばつさん(従事者視点)


第2回 医療マンガ大賞 「人生の最終段階−事例B」たむら蓮々さん(患者視点)、mekamekaさん(従事者視点)


第2回 医療マンガ大賞 「コミュニケーションの難しさ」ともへさん(患者視点)、ワダシノブさん(従事者視点)


第2回 医療マンガ大賞 「2020年の医療現場」はな奈さん(医師視点)、戸山知子さん(看護師視点)

第2回 医療マンガ大賞 「心がふるえたエピソード」chikuさん(医師視点)

 受賞作品および特別賞の13作品は、特設WEBサイト内で全編公開されています。さらに、昨年の医療マンガ大賞の作品を読むことも可能です。

(谷町邦子 FacebookTwitter

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10

  1. /nl/articles/2208/12/news052.jpg 全員垢抜けたな! 渡辺直美、「ジャンポケ」斉藤&太田との過去比較ショットに「全員華なくて草」
  2. /nl/articles/2208/11/news068.jpg がん闘病の秋野暢子、手足の浮腫みで“見たこともない体重”に 抗がん剤の副作用を「しっかり受け止めます」
  3. /nl/articles/2208/12/news030.jpg 突然繰り出された柴犬の“オケツアタック”がヒット! 2回目も試みる→やっぱりなオチがほほえましい
  4. /nl/articles/2208/11/news063.jpg 高橋真麻、第2子妊娠を生発表 6月に“激痩せ”姿が話題になるも「どうやら体質のようです」「理由が言えなかった」
  5. /nl/articles/2208/12/news114.jpg 高嶋ちさ子、ダウン症の姉“みっちゃん”&暴走しまくり父親とパワフル家族旅行 「いつも仲良し」「愛情いっぱいの家族」
  6. /nl/articles/2208/12/news021.jpg 「ぱっぱぁ〜」と呼ぶ猫ちゃん、パパが来ると…… とってもおしゃべりな猫ちゃんとの会話が楽しそうでかわいい!
  7. /nl/articles/2202/04/news144.jpg こんなの回避できるか! 豪州の高速道路で起きた事故映像が怖すぎる 前方のクルマから落ちたパーツがフロントガラスに激突
  8. /nl/articles/2208/11/news060.jpg 研ナオコ、長女の誕生日に面影感じる“母娘”ショット 「そっくりな娘さん!」「大人になりましたね」
  9. /nl/articles/2208/12/news041.jpg 「何で絵本はすぐ読み終わるのに、1000円以上するの?」と思っていたが…… 同人活動でその理由を悟った体験談に共感続々
  10. /nl/articles/2207/13/news136.jpg 育児の大変さを1枚で表した写真に4万7000件以上の“いいね” 一目見て分かる過酷さに「とても共感しました」の声

先週の総合アクセスTOP10

  1. 競技中とのギャップ! 高梨沙羅、キャミソール私服でみせた大胆“美背中”に反響 「背中ガッポリ」「魅惑の黒トップス」
  2. かわいい妹すぎ! 北川景子、義姉・影木栄貴の結婚で“お姉ちゃん愛”が爆発する 「姉がどこか遠くへ行ってしまう」
  3. 泣いていた赤ちゃんが笑い声に、様子を見に行くと柴犬が…… 優しくあやす姿に「最高の育児パートナー」の声
  4. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  5. 「若い君にはこの絵の作者の考えなんて分からない」→「それ俺の絵」 ギャラリーで知らないおじさんから謎の説教を受けた作者に話を聞いた
  6. 木下優樹菜、元夫・フジモン&娘たちとディズニーシーを満喫 長女の10歳バースデーを祝福
  7. 黒柴の子犬が成長したら…… 頭だけ赤色に変化した驚きのビフォーアフターに「こんなことあるんですね」「レアでかわいい」の声
  8. 子「ごめん、もう仕事できない」→母「はぁい了解っっ」 退職を明るく認めた家族のLINEが優しい
  9. スタバの新作が王蟲っぽくてファンザワつく 「怖すぎる」「キショいから買いたくなった」
  10. カナダ留学中の光浦靖子、おしゃれヘアのソロショットに反響 「お元気そうでなにより」「別人のよう」

先月の総合アクセスTOP10

  1. 安倍元首相、銃で撃たれて意識不明か 事件時のものとみられる映像投稿される
  2. 野口五郎、20歳迎えた娘と誕生日デート 家族同然の西城秀樹さん長女も加わり「楽しい時間でした!」
  3. 「大阪王将」店舗にナメクジやゴキブリが発生? 元従業員の“告発”が衝撃与える 大阪王将「事実関係を調査中」
  4. この画像の中に「さかな」が隠れています 猫に見つからないように必死! 分かるとスッキリする隠し絵クイズに挑戦しよう 【お昼寝編】
  5. ダルビッシュ有&聖子、ドレスアップした夫婦ショットに反響 「ハリウッド俳優やん」「輝いてます」
  6. 「auの信頼度爆上がり」通信障害でも社長の“有能さ”に驚く声多数 一方で「まだ圏外だぞ…」など報告続く
  7. スシロー、“ビール半額”で今度は「ジョッキが小さい」との報告? 運営元「内容量に差異はない」と否定
  8. スシロー「何杯飲んでもビール半額」開始前にPOP掲示 → 注文したら全額請求 投稿者「態度に納得いかなかった」 運営元が謝罪
  9. TKO木下、海外旅行先で総額270万円のスリ被害に エルメスの財布奪われた“瞬間映像”も公開「くっそ〜……」
  10. パパが好きすぎて、畑仕事中も離れない元保護子猫 お外にドキドキしながら背中に乗って応援する姿があいらしい