【うっかりおうちで死にかけた】1人暮らし+飲まず食わず+熱中症→偶然来訪した父とパートナーのおかげで九死に一生、というお話(1/2 ページ)

偶然に偶然が重なった、奇跡の救出。

» 2021年01月13日 11時30分 公開
[今藤祐馬ねとらぼ]

 ねとらぼ読者から自宅で起こった危険な出来事をインタビューする企画「うっかりおうちで死にかけた」。今回は「一人暮らしの自宅で熱中症になり、父とパートナーに偶然発見されなければこの世から消えていたかもしれない」というお話を伺いました。

連載:うっかりおうちで死にかけた

我が家は落ち着く、心が安らぐ場所―― そんなイメージに反して、時には自宅でも命に関わるような危険な事故が起こることが。ただ日々過ごす場所だけあって、どんな危険があるのか気付きにくいもの。そこで「うっかりおうちで死にかけた体験談」を募集して、いろいろな人からいろいろ聞いてみよう、という企画です。

夏、エアコンが消えた部屋で3日間飲まず食わず



 私は他の人の100倍くらい夏に弱く、真冬でも滝汗を流す体質です。精神疾患を抱えているため一週間飲まず食わずで倒れていたこともあります(まったく飲食していないと出るものも出ないためトイレに立つこともありません)。それくらいなら人間は案外死なないものなのだなと思いました。

※投稿者さんいわく「普通は飲食せずに寝続けていてもトイレには行きたくなるものらしく、病院の先生にも幾度となく聞かれてきたのですが、“あくまでも私の場合は”本当に出る気配がなく、したい気持ちも起こらないんです」とのこと

 しかし、去年の7月、3日間飲まず食わずだったときは、もう少しのところで死ぬところでした。

―― というのは?

 私は暑がりで、毎日エアコンをガンガンにかけていたのに、そのときに限って無意識に消してしまっていたようです。もともと体調不良で寝込み、起き上がることもままならないなかでしたので、脱水状態になるのも至極まっとうというか。

 電話にも出られないような状態だったのですが、合鍵を持っている父親は「連絡がつかないから」と部屋までやってきました。

―― そこで様子がおかしいことに気がついたのでしょうか?

 私はよく寝込むことがあるため、父は「いつものやつか」「また寝ているんだな」と気付かなかったようです。

 しかし、そこへ同じく連絡が付かず「私メリーさん、いま○○にいるの」とLINEし続けていたパートナーが来訪。ドアチャイムを鳴らすと、中にいた父が対応しました。

 パートナーは介護士をしているのですが、まったく話もできない、ぴくりとも動かない私を見て異変に気付き、救急車を呼びました。倒れていた私にはそれがいつの時間だったかわからないのですが、なんとなく病院に運ばれ、なんとなく点滴を受けて、身体を冷やしてもらいました。

 結果、私は重度の熱中症に陥っていて、あとで病院で「もう少し発見が遅れていたら死んでいた」と。

 パートナーと父が出会ったのは本当にたまたまで、しかもこのときが初対面でした。あのタイミングを一瞬でも逃していたら、当時合鍵を渡しておらず、私の家族の連絡先も知らないパートナーはなすすべもなく帰るところでした。

 まさに九死に一生。私はあのとき、偶然に偶然が重なって発見されなければこの世から消えていたかもしれません。

―― それ以降、注意するようになったことはありますか?

 冷蔵庫に「ポカリスエット」と「OS-1」(※)を常備しています。ちなみに「OS-1は、本当にヤバいと甘く感じる」と聞いたことがあったのですが、その熱中症のときに飲ませてもらったら、本当に甘くて……。レモンソルトみたいな味がしました。

※OS-1:大塚製薬が製造・販売する経口補水液。Webメディア「薬キャリ」によるインタビューの中で、同社も「脱水状態の患者さんが飲むと『甘み』を感じることが多いそうです」と述べている。なお、味覚には個人差があるため「『甘みを感じたら脱水状態、塩味を感じたら健康』と健康チェックに使えるわけではありません」とのこと。

本企画では取材させていただける読者の方を募集しています

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2412/18/news202.jpg 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの行動”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」【大谷翔平激動の2024年 「家族愛」にも集まった注目】
  2. /nl/articles/2412/20/news023.jpg 60代女性「15年通った美容師に文句を言われ……」 悩める依頼者をプロが大変身させた結末に驚きと称賛「めっちゃ若返って見える!」
  3. /nl/articles/2403/21/news088.jpg 「庶民的すぎる」「明日買おう」 大谷翔平の妻・真美子さんが客席で食べていた? 「のど飴」が話題に
  4. /nl/articles/2412/21/news038.jpg 皇后さま、「菊のティアラ」に注目集まる 天皇陛下のネクタイと合わせたコーデも……【宮内庁インスタ振り返り】
  5. /nl/articles/2412/21/news056.jpg 真っ黒な“極太毛糸”をダイナミックに編み続けたら…… 予想外の完成品に驚きの声【スコットランド】
  6. /nl/articles/2412/21/news088.jpg 71歳母「若いころは沢山の男性の誘いを断った」 信じられない娘だったけど…… 当時の姿に仰天「マジで美しい」【フィリピン】
  7. /nl/articles/2412/20/news096.jpg 新1000円札を300枚両替→よく見たら…… 激レアな“不良品”に驚がく 「初めて見た」「こんなのあるんだ」
  8. /nl/articles/2412/18/news015.jpg 家の壁に“ポケモン”を描きはじめて、半年後…… ついに完成した“愛あふれる作品”に「最高」と反響
  9. /nl/articles/2412/15/news031.jpg ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  10. /nl/articles/2412/17/news195.jpg 「ほぼ全員、父親が大物芸能人」 奇跡的な“若手俳優の集合写真”が「すごいメンツ」と再び話題 「今や全員主役級」
先週の総合アクセスTOP10
  1. ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  2. ズカズカ家に入ってきたぼっちの子猫→妙になれなれしいので、風呂に入れてみると…… 思わず腰を抜かす事態に「たまらんw」「この子は賢い」
  3. フォークに“毛糸”を巻き付けていくと…… 冬にピッタリなアイテムが完成 「とってもかわいい!」と200万再生【海外】
  4. 鮮魚スーパーで特価品になっていたイセエビを連れ帰り、水槽に入れたら…… 想定外の結果と2日後の光景に「泣けます」「おもしろすぎ」
  5. 「申し訳なく思っております」 ミスド「個体差ディグダ」が空前の大ヒットも…… 運営が“謝罪”した理由
  6. 「タダでもいいレベル」 ハードオフで1100円で売られていた“まさかのジャンク品”→修理すると…… 執念の復活劇に「すごすぎる」
  7. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
  8. ある日、猫一家が「あの〜」とわが家にやって来て…… 人生が大きく変わる衝撃の出会い→心あたたまる急展開に「声出た笑」「こりゃたまんない」
  9. 友人のため、職人が本気を出すと…… 廃材で作ったとは思えない“見事な完成品”に「本当に美しい」「言葉が出ません」【英】
  10. セレーナ・ゴメス、婚約発表 左手薬指に大きなダイヤの指輪 恋人との2ショットで「2人ともおめでとう!」「泣いている」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  2. 「絶句」 ユニクロ新作バッグに“色移り”の報告続出…… 運営が謝罪、即販売停止に 「とてもショック」
  3. 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  4. アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
  5. 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  6. 「やはり……」 MVP受賞の大谷翔平、会見中の“仕草”に心配の声も 「真美子さんの視線」「動かしてない」
  7. ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  8. 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
  9. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  10. 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」