ニュース
» 2020年12月28日 18時00分 公開

【好きなゲームが世間のクソゲーな人インタビュー】「一発食らってから反撃」など不可能な、本物の斬り合いがある「ブシドーブレード弐」(1/2 ページ)

「対人戦では本当ににらみ合いとなり、動けなくなります」。

[ねとらぼ]
※本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

 年末企画「自分の好きなゲームが世間ではクソゲーと言われている人インタビュー」。今回はPS向け和風格闘ゲーム「ブシドーブレード弐」ファンの方にお話を伺いました。

企画:好きなゲームが世間のクソゲー

「これはクソゲー」「あれはクソゲー」と世間は気軽に言うけれど、遊び方も感性も人それぞれ。むしろ、そんな風に言われている作品の魅力を知っている人に話を聞いてみよう。Twitterで募集をかけたら、2〜3人くらい手を上げてくださるのでは?

……と思っていたら、100人くらいから連絡が来ちゃった企画です。編集部のリソース的に可能な範囲で記事化。1日1本ペースだと公開しきるまでに数カ月かかるので1時間に1本ずつ公開します。

「ブシドーブレード弐」(むりかもめさん)

 私は中古ショップで「ブシドーブレード弐」を見かけるとつい買ってしまいます。もう4本くらい持っています。

 どうしてでしょうね……安値で売られていると「こんな安い値段だなんてかわいそうに!」と思いますし、高値で売られていると「不適切な価格で購入者がガッカリしてしまう。かわいそうに!」と思います。

このゲームとの出会い

 友達の「昔プレイしてたゲームで、勝利モーションで死ぬゲームがあるんだけど皆知らない?」という一言が強烈すぎて、自分で調べて中古ショップで50円だか110円だかで買ったんです。

 その価格設定を見て「あ、本当にクソゲーなんだ」って思いました。マクドナルドのハンバーガーより安いんですよ?

 初めてプレイしたときは「え……? 何これ……え? 死んだ……? これが……“死”?」(ライフポイントがないので通常攻撃を一度受けたら負ける)と思いました。

 しかし、ブシドーと名乗る通り常に1対1で、移動と攻撃ボタンだけのシンプルな操作で行われる対戦には一瞬で勝負が決まるスリルが。さらに「型」を変えたり、武器種(太刀、薙刀など)を組み合わせたりすることで複雑なジャンケンの様相を呈します。

 まるで本気で命の取り合いをしているようで、下品な話ですが、その、勃起しちゃいましてね、ふふふ。

 どう考えても100時間以上はプレイしました。「100人斬りして隠しキャラが使えるようになるまで寝ないぞ!」と3日間くらい「食事・トイレ・ブシドーブレード弐」しかしていない日もあったくらいなので。

 ストーリーモードを一通り終わらせて、プレイアブルキャラを全部出した後は、ひたすら対人プレイ。本当に斬り合いしてるかのようなスリリングさの中に、超高度な読み合いがあるんですよ。対人戦では本当ににらみ合いとなり、動けなくなります。

 大学の授業が終わると、友達の家に集まって寝るまでプレイ。また、自宅用にもう1本ソフトを買って、1人で「即死攻撃のモーションを覚えて避けれるようにしよう」と練習していました(結論:ノーモーションで撃ってくるので対抗策はない。「ファイト!」と同時に横ステップを連打→横軸をずらして避けるのみ)。

世間ではクソゲーと言われている理由

  • HPゲージがない格闘ゲーム
  • こちらは刀を使っているのに、敵が拳銃で撃ってくる(即死)
  • レイピア投げが即死技
  • ストーリーがほぼない
  • 「2」なのに「1」のオープンワールド的フィールドと違って、狭い格ゲー空間で戦わされる
  • 対人ゲーと割り切った場合、即死技を持つキャラがいるのがおかしい
  • △ボタンを使用しない
  • PSとテレビを2台ずつ用意すると一人称視点での対人プレイが可能(誰がそんなことするんだ)
  • ビルの屋上ステージの端で敵を倒すと勝利モーションで死ぬことがある

 クソゲーです。しかし、このゲームには命のやり取りが、「一発食らってから反撃する」なんて策謀を巡らす猶予のない斬り合いがあります。

 斬られたら、死ぬ―― 「ブシドーブレード弐」では、時代劇などの世界に身を置いたかのような体験ができます。突然死を迎えるこの世の理というか、戦乱の世の悲哀みたいなものも感じられるかもしれません。

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2311/29/news051.jpg 900万再生のワンコに「電車で笑ってしまった」「つられてめちゃくちゃ笑っちゃうw」 “突然魔王になった犬”に腹を抱える人続出
  2. /nl/articles/2311/29/news033.jpg 秋田犬が娘の宿題を見守ると……「驚くほど美脚すぎる!」と900万再生 「立ち方凄い」「人にしか見えない」
  3. /nl/articles/2208/06/news075.jpg 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  4. /nl/articles/2311/28/news159.jpg サントリーのウイスキー値上げ額詳細が公開されSNSでも嘆きの声 「もう買えない……」「今ですら厳しいのに」
  5. /nl/articles/2311/29/news146.jpg “ベスト級に美しい芸能人”、出会った上沼恵美子が大絶賛 あまりの完璧超人ぶりにほれぼれ「人間として魅力を備えてて」「頭がいい育ちがいい」
  6. /nl/articles/2311/29/news022.jpg 留守番中の子猫を見守りカメラで確認したら…… 何度も「ママぁー!!!」と泣く姿に「切ない」「一目散に帰らなければ」
  7. /nl/articles/2311/29/news116.jpg 32歳になった河北麻友子、“家族そろった記念ショット”を出産後初公開 幼子抱えて大笑いの夫婦に「最高だねえって言いたくなる」
  8. /nl/articles/2311/28/news170.jpg DAIGO、コンビニで“大物スター”とまさかの遭遇 2日連続の出会いに「すごい奇跡」「これは運命」
  9. /nl/articles/2311/29/news043.jpg マックで「プレーンなバーガーください」と頼んだら……? 出てきた“予想外の一品”に驚き「知らなかった」
  10. /nl/articles/2311/29/news028.jpg 寂しくて「えーんえーん」と泣くワンコ、後ろにいる飼い主に気付くと…… 激変する表情のギャップがたまらない
先週の総合アクセスTOP10
  1. 大好物のエビを見せたらイカが豹変! 姿を変えて興奮する姿に「怖い」「ポケモンかと思った」
  2. 「3カ月で1億円」の加藤紗里、オーナー務める銀座クラブの開店をお祝い “大蛇タトゥー”&金髪での着物姿に「極妻感が否めない」
  3. 愛犬と外出中「飼いきれなくなったのがいて、それと同じ犬なんだ。タダで持ってきなよ」と言われ…… 飼育放棄された超大型犬の保護に「涙止まりません」
  4. ミキ亜生、駅で出会った“謎のおばさん”に恐怖「めっちゃ見てくる」 意外な正体にツッコミ殺到「おばさん呼びすんな」「マダム感ww」
  5. 永野芽郁、初マイバイクで憧れ続けたハーレーをゲット 「みんな見ろ私を!」とテンション全開で聖地ツーリング
  6. 道路脇のパイプ穴をのぞいたら大量の…… 思わず笑ってしまう驚きの出会いに「集合住宅ですね」の声
  7. 柴犬が先生に抱っこしてほしくて見せた“奥の手”に爆笑&もん絶! キュンキュンするアピールに「あざとすぎて笑っちゃった」
  8. 病名不明で入院の渡邊渚アナ、1カ月ぶりの“生存報告”で「私の26年はいくらになる?」 入院直後の直筆日記は荒い字で「手の力も入らない」
  9. 小泉純一郎元首相、進次郎&滝クリの第2子“孫抱っこ”でデレデレ笑顔 幸せじいじ姿に「顔が優しすぎ」「お孫さんにメロメロ」
  10. デヴィ夫人、16歳愛孫・キランさんが仏社交界デビュー 母抜かした凛々しい高身長姿に「大人っぽくなりました」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 病名不明で入院の渡邊渚、3カ月ぶりSNS更新で「表情に違和感」「そこまで酷い状況とは」 ベッド上で「人生をやり直すこともできません」
  2. 動かないイモムシを助けて1年後のある日、窓の外がありえない光景に 感動サプライズが「アゲハ蝶の恩返し」と話題
  3. 「スカートはないわ」「常識無視の番組でびっくり」 山下リオ、登山中の服装批判巡って反論「私が叩かれているようですが」
  4. 「千鳥」大悟、大物美人俳優にバッグハグされた表情に注目集まる 「マジ照れのお顔ですね」「でれでれやん」
  5. 渋谷駅「どん兵衛」専門店が閉店 店内で見つかった書き置きに「店側の本音が漏れている」とTwitter民なごむ
  6. 神田愛花アナ、拡散された女子中学生時代ショットにスタジオ騒然「ヤバい」→“アネゴ感”でSNSもざわつく
  7. 「生きててよかった」 熊谷真実、美麗な初“袋とじ”グラビアで63歳の色気全開 真っ赤なドレス着こなす姿に「すごいプロポーション」
  8. 尻尾がちぎれた小さな子猫をサーキット場で保護→1年後“ムキムキ最強生物”に 驚異の成長ビフォーアフターに注目集まる
  9. 双子モデル・吉川ちえ、美容整形後のひたいが“コブダイ”状態へ 多額の費用要した修正手術で後悔も「傷がこんなに残りました…」
  10. 「犬ぐらい大きくなれよ」と願い育てた保護子猫が「まさか本当に犬ぐらいになるとは」 驚異の成長ビフォーアフターが192万表示!