【好きなゲームが世間のクソゲーな人インタビュー】」“バグ研究者”に聞く「AC北斗の拳」がクソゲーであり、神ゲーである理由 (1/2)
“アップデートによる改良”が当たり前の現代のゲームにはない魅力。
年末企画「自分の好きなゲームが世間ではクソゲーと言われている人インタビュー」。今回は「世紀末リズムアクションゲーム」などとも称されるアーケード格闘ゲーム「北斗の拳」。約15年間プレイしているという、本作の“バグ研究者”さんにお話を伺いました。
企画:好きなゲームが世間のクソゲー
「これはクソゲー」「あれはクソゲー」と世間は気軽に言うけれど、遊び方も感性も人それぞれ。むしろ、そんな風に言われている作品の魅力を知っている人に話を聞いてみよう。Twitterで募集をかけたら、2〜3人くらい手を上げてくださるのでは?
……と思っていたら、100人くらいから連絡が来ちゃった企画です。編集部のリソース的に可能な範囲で記事化。1日1本ペースだと公開しきるまでに数カ月かかるので1時間に1本ずつ公開します。
「北斗の拳」(真一さん/@amedashinichi)
アーケード対戦格闘ゲーム「北斗の拳」はニコニコ動画の台頭期付近から、あまりにも壊れたゲーム性から「絶対にやりたくはないけど見ている分にはすごく面白い」といわゆるクソゲーの烙印(らくいん)を押されながらも、爆発的な人気を博した稀有(けう)なタイトルです。
メチャクチャな世界ですが、まずはそのバカバカしさを笑って、楽しんでほしいです。何かつまづいたら、SNSなどで現役プレイヤー(私でも構いません)に聞いてみてください。新規プレイヤーは大歓迎です。
世間ではクソゲーと言われている理由
このゲームがクソゲーとされる理由は「一般的な格ゲーとして想定されるゲーム性からの大きな乖離(かいり)」にあります。開発者が想定していないであろう挙動がプレイに大きな影響を与えており、一般的な考え方では「調整不足のクソゲー」として映るかもしれません。
しかし、本タイトルならではのエンターテインメント性もここから生まれています。長時間一方的に対戦相手を弾みまわしたり(通称:バスケ)、開始数秒どころか数フレームで決着がついてしまったりする、格ゲー未経験者ですら一目で異常事態だと分かる劇的なゲーム展開は、ギャラリーを大いに白熱させます。
年に1回「世紀末武闘会」という全国大会が行われているのですが、今年は全世界の同時視聴者数が1万人を超える大盛況となりました。
「見ている分には神ゲー」という言葉が、本タイトルの魅力と欠点を象徴していると思います。
私はこのゲームがクソゲーと言われることに理解も納得もできますが、共感はできません。「北斗の拳」はクソゲーなのか、神ゲーなのか。それは表裏一体の関係にあり、「このゲームの異常性に魅力を感じるか否か」という感性次第なのです。
なぜ「北斗の拳」の研究をし続けるのか
開発者の想定をはるかに超えた部分で行われている、対戦研究やコンボ研究、バグ研究。それはまさに“人知を超えた領域での研究”です。
探求の先には何かがあるかもしれませんし、ないかもしれません。本タイトルは、いまだにその「何か」を返し続けており、稼働15年をへてなお新技術が発見されています。
例えば、今年2020年に入って発見されたバグでは「コンボを中断したにもかかわらず、中途再開できる」というものがあります。また、コンボ研究では最強キャラ「トキ」に対して、比較的実用レベルの即死コンボが開発されたことに注目が集まりました。
開発者すら知らない未知の何かが眠っている可能性と、それを探る行為にはまるで冒険のようなワクワク感があります。
そうした発見がアップデートなどで無に帰すことがないのも、この世代のゲームならではでしょう。ささいな不具合が即日修正されることも多い現代のタイトルでは、このゲームの面白さは再現できないと思います。
※真一さんは、電ファミニコゲーマーの記事「格闘ゲーム『北斗の拳』バグ研究者に聞く。バスケから都市伝説の解明まで、13年を経てここまで進化」では“バグ研究者”として登場。良記事ですので、興味ある方はこちらもどうぞ
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