明石家さんまプロデュースの劇場アニメ「漁港の肉子ちゃん」、STUDIO4℃制作で2021年初夏公開
さんま「最初にお話してから5年くらい待っていただいてようやく実現しました」。
芸人の明石家さんまさんがプロデュースする劇場アニメ「漁港の肉子ちゃん」の2021年初夏全国公開が発表されました。
原作は、2015年に『サラバ!』で第152回直木賞を受賞した西加奈子さんの同名小説。西さんの作品では2013年には『きいろいゾウ』が、2014年には『円卓』を原作とした「円卓 こっこ、ひと夏のイマジン」、2020年11月には『さくら』がそれぞれ映画化されました。
西さんが自身の理想の世界を描いたという『漁港の肉子ちゃん』は、『円卓』と同じく2011年に刊行された作品で、漁港の船に住む二人きりの母娘の日常を描いたもの。太っていて不細工で底抜けに明るい肉子ちゃんと、クールで賢い娘・キクコの成長物語でもあり、特報映像では、「おおきくて、まんまるで底抜けに明るい肉子ちゃんがみんなに幸せを運んでくれる」というナレーションが入り、数枚の絵コンテからも、優しくておおらかな肉子ちゃんの姿が確認できます。
さんまさんは、2018年配信のNetflixドラマ「Jimmy〜アホみたいなホンマの話〜」で、ドラマの企画/プロデュースを務めていますが、劇場アニメのプロデュースは初。今作は“最初にお話してから5年くらい待っていただいてようやく実現した”としており、近年は、本人がテレビ番組などで明かしていました。
監督は、「ドラえもんのび太の恐竜2006」「海獣の子供」などでも知られる渡辺歩さん。キャラクーデザイン/総作画監督は「かぐや姫の物語」「海獣の子供」の作画監督を務めたスタジオジブリ一期生の小西賢一さん。脚本は「凪のお暇」などの大島里美さん、アニメーション制作は「鉄コン筋クリート」「映画 えんとつ町のプペル」などを手掛けたSTUDIO4℃です。
企画・プロデュース:明石家さんまコメント
西加奈子さんが、直木賞を受賞された直後、本屋さんに『サラバ!』が置いてあって、それでパッと本をめくったら、エジプトの人間は、「かわいいね」「儲かりまっか」「明石家さんま」という日本語を知っているみたいなことが書いてあったので、これは“明石家さんま”が出てくる話やなと思って、買って読んだら、その1行しかでてこなくて。(笑)
その後に西さんの作品を何冊か読ませていただいて、そこで「漁港の肉子ちゃん」に出会いました。
大偶然の出会いです。大阪弁の使い方がめちゃくちゃうまいなと。
「漁港の肉子ちゃん」はすごく良い感動的な作品なので、映像として残したいと思い、(映像化の)オファーをしたところ西さんがすぐOKしてくださって。最初にお話してから5年くらい待っていただいてようやく実現しました。今回のアニメ映画化は、エネルギーが引き寄せた産物です。ご期待ください。
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