植田まさし『コボちゃん』、一般全国紙での現役最長寿作品に 通算1万3750回
『アサッテ君』の1万3749回を抜きトップに。コボちゃんが小学生になっていた。
植田まさしさんが読売新聞朝刊で1982年から連載中の4コマ漫画『コボちゃん』が、1月7日の掲載分で通算1万3750回となり、『アサッテ君』を抜き一般全国紙の連載漫画として約7年ぶりに最多記録を更新しました。
同作は、掲載誌を変え現在も連載が続く『かりあげクン』『フリテンくん』で4コマ漫画ブームの火付け役となっていた植田さんが、『あっぱれサン』(秋竜山さん)の後継作品として1982年4月1日から紙面での連載をスタートさせたもの。1992年にはテレビアニメ化され、コミックスは既刊107巻となっています。
連載開始時は5歳の幼稚園児という設定だった主人公のコボちゃんこと田畑小穂は、現在小学3年生に成長。連載1万回を迎えた2010年6月14日には妹の実穂(みほ)が誕生するなど、作中の時間も経過しています。
植田さんは1947年生まれで現在73歳。現在でも『コボちゃん』の他、4誌で連載を抱えていますが、「面白い作品が出来れば苦労も吹き飛ぶ」と画業の魅力を説明。記録更新にも「これからも、一つ一つコツコツと描き続けていきます」と謙虚なコメントを寄せています。
これまでの最多記録は、毎日新聞朝刊で2014年まで連載された『アサッテ君』(東海林さだおさん)の1万3749回。これらに次ぐ一般全国紙での長期連載作品には、毎日新聞『まっぴら君』」(加藤芳郎さん)の1万3615回、読売新聞『サンワリ君』(鈴木義司さん)の1万1240回があり、一般紙以外では朝日小学生新聞の『ジャンケンポン』(泉昭二さん)が1万6000回を超え連載中です。
植田まさしさんコメント
今日の締め切りまでに昨日より「よいもの」を。先のことは考えず、そうやって来る日も来る日も同じ作業をしてきました。年を重ね、夜になると目がショボショボして困りますが、面白い作品が出来れば苦労も吹き飛びます。
コロナ禍で、田畑家の面々もマスク姿が多くなりました。社会のニュースを題材にする時、迷うこともあります。が、目に触れやすい新聞の四コマ漫画で人を傷つけることがないように――。それが僕の信条です。
これからも、一つ一つコツコツと描き続けていきます。
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