今年はどんなお楽しみがある？　鉄道ガンバレ!!　「2021年注目の鉄道トピック」まとめ：月刊乗り鉄話題（2021年1月版）（1/3 ページ）

「ひっそり日本一長い駅名更新」「流氷物語号」「ロマンスカーミュージアム開館」「DMVデビュー」……などなど！　「三密を避けたひとり旅」と「対策強化ツアー」で、今年も乗り鉄がんばりましょう！

[杉山淳一，ねとらぼ]

　感染不安が収まらないまま新しい年になりました。それでも密にならない程度の旅をしようと思っていたら、緊急事態宣言が発出されてしまいました。

　今のところ自粛期間は2月7日まで。いまは大人しく、おうちで鉄道映画、鉄道ゲーム、鉄道模型、鉄道の本を読むなどでステイホーム。自粛期間が終わったら今年の旅を再開しましょう。さて、2021年の乗り鉄にはどんなお楽しみが待っているでしょうか。

4月に鉄道ファン待望の「ロマンスカーミュージアム」が誕生！

【1月】「日本一長い駅名」が記録更新!!　「トヨタモビリティ富山 Gスクエア五福前（五福末広町）」停留場が誕生

　1月1日、富山地方鉄道は市内電車（路面電車）の「富山トヨペット本社前」停留場を「トヨタモビリティ富山 Gスクエア五福前（五福末広町）」（とよたもびりてぃとやまじーすくえあごふくまえ<ごふくすえひろちょう>）停留場に改称しました。これで表記、読みともに駅名日本一になりました。これまでの日本一は2020年3月にできた京福電鉄（嵐電）の「等持院・立命館大学衣笠キャンパス前」（とうじいん・りつめいかんだいがくきぬがさきゃんぱすまえ）駅。その記録を更新しました。

1月1日、日本一長い駅（停留場）名「トヨタモビリティ富山 Gスクエア五福前」が誕生

　等持院・立命館大学衣笠キャンパス前駅が日本一になったときは記念きっぷが販売されました。しかし今のところ富山地方鉄道は駅名変更の告知のみ。静かな記録更新となりました。もっとも、長さを競えば文字を足していけばいいので、いずれ他の駅が名乗りを上げるかもしれません。長くすればするほど呼びにくくなって実用的ではなくなります。実際の利用者は「等持院前」とか「トヨタ前」などと略して呼んでいるかも。

　それはともかく、富山地方鉄道の路面電車は魅力的なので、自粛期間が終わったら訪れてみましょう。

富山の路面電車は楽しいからぜひ乗りに行きましょう！（富山駅前）

【1月】「鉄道博2021」がオンライン開催、1月24日まで

　1月は鉄道関連のイベントもたくさん予定されていました。しかし、感染症の流行が本格化し、緊急事態宣言が発出された昨年2020年4月と同様に、2021年1月現在、中止が相次いでいます。

　残念な状況ですけれども、テレビ大阪主催の「鉄道博2021」が1月24日までオンラインイベントとして開催されています。毎年、1月の3連休に開催されたイベントです。オンラインなので世界各地から楽しめます。2021年は全国約30社が出展し、動画公開やグッズ販売が行われます。

2021年はオンライン開催となった「鉄道博2021」。1月24日まで開催

【1月～3月】山陽新幹線の割引きっぷ「新幹線近トク1・2・3」が登場

　JR西日本は1月15日から3月28日までの金、土、日、祝日と2月22日に山陽新幹線の自由席割引きっぷ「新幹線近トク1・2・3」を販売します。新大阪～小倉間で120キロ以内の駅間が対象となり、大人1000円、1500円、2000円（小人はそれぞれ半額）というポッキリ価格。区間によって500円から1200円以上の割引になります。

山陽新幹線自由席の割引きっぷ「新幹線近トク1・2・3」が登場。名車「新幹線500系」ほか、車両の種類が多いのも山陽新幹線の魅力

　このきっぷは乗車日の1カ月前から前日まで販売します。ただし、厚狭～小倉の相互間は対象外です。新山口～厚狭、新山口～新下関・新山口～小倉はありますが、厚狭～新下関、新下関～小倉間はありません。

　1月中は自粛ムードがあって使いづらいかもしれません。しかし、ちょっとお出かけしたいとか、各駅停車の旅だけど乗り継ぎの途中でちょっとだけ「ワープ乗車」したいときなどにも助かりますね。3月になれば「青春18きっぷ」の春用と組み合わせて、より遠くへ行けそうです。青春18きっぷの発売は毎年2月上旬に発表されますが、例年通り発表されるといいなあと思います。

【2月】流氷物語号×『オホーツクに消ゆ』、夢のコラボ列車が登場

　「月刊乗り鉄話題（2020年12月版）」でお伝えした通り、JR北海道の網走～知床斜里間で1月30日～2月28日に「流氷物語号」が走ります。ただいまお土産グッズを製作中。ちょっとだけ見本をご紹介しますね。

「流氷物語号」の駅掲示用ポスター

『オホーツクに消ゆ』で謎を解く鍵となった「涙彫ニポポ」が実体化
(C) アーマープロジェクト　(C) KADOKAWA CORPORATION

流氷物語号のコラボグッズヘッドマーク缶バッジとマグネット、列車掲出品と同じデザインのエンブレム（車両種別表示場所に掲出）
(C) アーマープロジェクト　(C) KADOKAWA CORPORATION

　また、2月27日～28日に「ファンミーティングツアー」も開催されます。ゲームにゆかりの地である事件現場や博物館網走監獄を訪れ、知床ウトロ温泉に宿泊し、『レトロゲーム忍法帳』の著者、ゲームライターの忍者増田さんを迎えてトークイベントを開催します。サプライズコーナーもあるとかないとか。翌日は流氷物語号の今季最終列車に乗り、ファミコン版ゲームタイトルになった能取岬で記念撮影して解散します。1月15日20時現在、残室残りわずかです。