プリキュア変身職人、板岡錦が描く「縦横無尽に動きまくる変身バンク」3選:サラリーマン、プリキュアを語る(2/3 ページ)
» 2021年04月22日 18時00分 公開
[kasumi,ねとらぼ]
(2)キュアサマーへんしんシーン
2つ目は、最新作2021年「トロピカル〜ジュ!プリキュア」より「キュアサマーへんしんシーン」です。
それまで板岡さんが変身バンクを担当していた8人のプリキュアは、イエローやブルーなどが多かったのですが、2021年、満を持して初めて「1人目のプリキュア」の単独変身バンクを手掛けました。
58秒間の変身バンクに費やされた枚数は1358枚。(「林修の今でしょ講座」2021年4月13日放送から)。
滑らかな動きはもちろんのこと、目や口の表情から指先のやわらかい動き、髪がなびく表現まで丁寧に描かれています。
「トロピカル〜ジュ!プリキュア」では、変身時にお化粧をするのですが、そのお化粧の表情がとにかくかわいいのです。
画面を所狭しと跳ね回り、チーク、アイズ、ヘア、リップ、ドレス。お化粧をすることにより変身していきます。
特にリップを塗ったあとの口の動きがすてきなので、ぜひご覧ください。
走りに注目
キュアサマーのへんしんシーンは、なんと変身の最中に「走る」のです。その両手を振って元気に走る様がキュアサマーのキャラクターを象徴しています。その走りも奥から手前へ、右から左へ、動き回ります。そこまで動かさなくても良いのじゃないか、と思えるほどにとにかく元気に動きます。
この走るシーンの滑らかな動き、決めのかわいい表情。板岡さんは「動き」だけじゃないのです。圧倒的にかわいい女の子を描くのです。
お化粧で自らを奮い立たせ、かわいく凛々しく、そして元気いっぱいのキュアサマーの変身。元気とかわいさの相乗効果でキュアサマーの魅力が伝わります。
それを見事に描き切った板岡さんのすごさを象徴するへんしんシーンなのです。
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