マッドハウスの新作テレビアニメ「Sonny Boy」が2021年放送 キャラ原案は江口寿史、銀杏BOYZは初のアニメ主題歌
なにこれエモい。
「サマーウォーズ」「時をかける少女」などで知られる日本テレビ子会社のアニメ制作会社「マッドハウス」は4月28日、オリジナルテレビアニメ「Sonny Boy」(読み:サニーボーイ)を2021年に放送予定と発表。18年ぶりにテレビアニメのキャラクター原案を手掛ける江口寿史さんや、初のアニメ主題歌を担当する銀杏BOYZの起用も発表されました。ティーザーPVに『ストップ!! ひばりくん!』が出てくるのエモい。
同作は、「ワンパンマン」第1期、「ACCA13区監察課」「ブギーポップは笑わない」などを世に送り出したマッドハウスと夏目真悟さんのタッグによるオリジナルの青春SFサバイバル群像劇。突如異次元を漂流し始めた学校に取り残され、超能力に目覚めた36人の少年少女のサバイバル生活が描かれます。
キャラクター原案は、女性的な美少年を主人公に据えた1980年代の人気漫画『ストップ!! ひばりくん!』などで知られる江口さん。連続テレビアニメのキャラ原案を手掛けるのは2003年の「無人惑星サヴァイヴ」以来18年ぶり。「無人惑星サヴァイヴ」もマッドハウスが制作に名を連ねたSF作品で、少年少女たちのサバイバルを描いているのは「Sonny Boy」とに通じる部分があります。
公開されたキャラクター原案イラストに描かれた3人の少年少女は、江口さんによると主人公3人とのこと。「3人のキャラクターを僕自身もハッキリ捉えられたわけではないんですが、3人に共通していえば、どこかにエモさを入れたいなと思いました」とコメントしています。
また、ティーザー映像でも流れる主題歌「少年少女」を担当するのは「銀杏BOYZ」。青春の痛みをヒリつくサウンドに乗せて多くのファンを熱狂させてきたロックバンドですが、アニメの主題歌を担当するのはこれが初。関係性でいえば、2005年にリリースしたアルバム「君と僕の第三次世界大戦的恋愛革命」のジャケットイラストに江口さんを起用したことも話題を呼びました。
制作発表に寄せて夏目監督は、「好きなものを詰め込んで、全て出しきった私小説的な作品」だとコメント。“いろいろと振り切っているが故に、説明が少なく余白の多い内容”とも述べていますが、自身もファンだという江口さんや銀杏BOYZのボーカル・峯田和伸さんの起用には、「江口さんの描くヒロインに恋して、峯田さんの主題歌を聞いた時はすべてを許された気持ちになりました」と満足げです。
監督・脚本を手掛ける夏目真悟さんコメント
自分にとって「Sonny Boy」は、好きなものを詰め込んで、全て出しきった私小説的な作品になりました。
ストーリーも映像も思うようにわがままに作らせてもらえて、こんな事はもう最初で最後だなと思います。その分、普通ではないある種ユニークな映像作品になっているはずです。
キャラクター原案は、いちファンとしてずっと見てきた江口さんにお願いできて、主題歌もずっと聞いてきた銀杏 BOYZの峯田さんにやっていただけて、ただただ嬉しかったです。
江口さんの描くヒロインに恋して、峯田さんの主題歌を聞いた時はすべてを許された気持ちになりました。
オリジナルアニメで全く未知なものだと思いますが、ビジュアルにビビビと来た方は、アニメファンはもちろん、江口さんや銀杏BOYZファンの方々にも是非見ていただきたいです。
色々と振り切っているが故に、説明が少なく余白の多い内容になっていますが、どう解釈してもらっても大丈夫な作品です。自由に受け取ってもらえたらと思います。
皆さんそれぞれ、キャラクターたち彼らの行く末の中で何かを感じてもらえたら、その何かが見終わったあとに一つでも心に残っていてくれたら嬉しいです。
キャラクター原案を手掛けた江口寿史さんコメント
連続TVアニメのキャラ原案は2003年の『無人惑星サヴァイヴ』以来18年ぶりでしたので、非常に昂りました。
(「Sonny Boy」は)先の予想が全くつかない、一筋縄ではいかない話だなと。回を追うごとに謎が深まり、はられた伏線が回収されてゆく、視聴者みんなで語り合えるSNS時代にピッタリのアニメなのではないでしょうか。
主人公3人のキャラクターを僕自身もハッキリ捉えられたわけではないんですが、3人に共通していえば、どこかにエモさを入れたいなと思いました。
作品を観て、感じたことをリアルタイムにご家族や友人や、あるいはSNSでどんどん語り合ってほしいなと思います。僕もいち視聴者として出来上がりをとても楽しみにしています。
主題歌を手掛けた銀杏BOYZ・峯田和伸さんコメント
アニメーション作品への楽曲提供は初めてだったので、まずは選んで頂いてとても嬉しかったです。僕に最初に今回の依頼を知らせてくれたスタッフの声がとても興奮していたのを覚えています。
台本を頂いて、とんでもない展開の連続でいっきに8話分読んでしまいました。
蝉が鳴く真夏のまぶしい青空。すると向こうから大きな雨雲が近づいてくる。次第に静まりかえっていく午後。高まっていく湿度。屋上には二人きり。こういうアニメが見たかった、と心の中でガッツポーズしました。ストーリーも色使いも、この状況の2021年だからこその風合いを感じました。そして江口寿史さんによるキャラクターデザインが最高過ぎました。
これは奇跡のような作品だと思っています。あの頃、じっと蓋をしたまま誰にも明かせなかった箱を持つ僕や皆様にとって大切なアニメになりますように。
「Sonny Boy」ストーリー
長い長い夏休みも半ばを過ぎた8月16日。学校に集まっていた中学3年生・長良(ながら)たちは突然、思いも寄らない事態に巻き込まれていた。長良自身はもちろんのこと、謎の転校生・希(のぞみ)や瑞穂(みずほ)、朝風(あさかぜ)ら、36人のクラスメイトとともに、学校が異次元に漂流してしまったのだ。しかも彼らは、漂流と同時にさまざまな能力を入手。人知を越えた能力に大喜びし、好き勝手に暴れ回る者もいれば、リーダーとして他の生徒たちを統率しようとする者も、元の世界に戻るための方法を必死で探す者もいる。渦巻く不信や抑えきれない嫉妬、そして支配欲からくる対立。次々と巻き起こる不可解な事態を前に、少年少女たちは突如として、サバイバル生活に放り込まれてしまう。果たして長良たちはこの世界を攻略し、無事に元の世界に帰ることができるのだろうか……?
(C)Sonny Boy committee
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カルト作「ジビエート」も上位に。
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