“メゾピアノの香水”が17年ぶりに帰ってきた! 「エモい」「懐かしすぎてもだえる」と話題の復刻経緯をブランドに聞いた

あの頃の女児の心がときめく。

» 2021年05月26日 19時00分 公開
[小林夏帆ねとらぼ]

 約17年前、かわいいピンクのボトルとフルーツの香りで当時の女子小学生の心をわし掴みにしたある香水がありました。

 その名は、「メゾピアノ オードトワレ フルーツポンチ」。2021年、満を持して復刻版が制作されたこの香水と、当時のファンへの思いを、小学校高学年向けブランド「mezzo piano junior(メゾピアノ ジュニア) 」を展開するナルミヤ・インターナショナルに聞きました。

メゾピアノ 香水 復刻される「メゾピアノ オードトワレ フルーツポンチ」(6600円)

17年ぶりに「メゾピアノ」の香水が復刻

 ナルミヤ・インターナショナルは、「mezzo piano(メゾピアノ)」「pom ponette(ポンポネット)」などのブランドを展開する子ども服メーカー。「メゾピアノ オードトワレ フルーツポンチ」が発売された2004年当時は、「ANGEL BLUE(エンジェルブルー)」「DAISY LOVERS(デイジーラヴァーズ)」などのジュニアブランドのアパレルとキャラクターが人気を集めていました。

 今回復刻される「メゾピアノ オードトワレ フルーツポンチ」は、バンダイがライセンス事業として展開していた子ども向け化粧品ブランド「コスメティックパーラー」の製品。「mezzo piano junior」のガーリーなテイストを詰め込んだ、ピンクのハートのボトルに入ったフルーツの香りの香水です。

メゾピアノ 香水 当時の「コスメティックパーラー」の店頭
メゾピアノ 香水 復刻版の香水には記念のハート型オリジナルチャームが付いています

Twitter漫画をきっかけに再び話題に

 初代「メゾピアノ オードトワレ フルーツポンチ」は、価格が5000円ほどと小学生向けの商品としては高額だったものの、少女漫画雑誌『ちゃお』(小学館)の2004年4月号に香り付きの広告が掲載されたことで、読者を中心に広く認知されることとなります。

 2020年11月には、この香水のエピソードを描いたエンドレスバブ(@endlessbabu1)さん作の漫画「メゾピアノの香水のおもいで」がTwitter上で話題になり、「私もちゃおで嗅いだあのメゾピアノの香水の匂いが忘れられません」「この香り本当に懐かしいです」と大きな反響が集まりました。

大人向けのアイテムのきっかけは「新入社員のプレゼン」

 現在、ナルミヤ・インターナショナルでは、過去にコスメや文房具などでも人気を集めたメゾピアノのキャラクター・ベリエちゃんにフォーカスした「大人になったベリエファン」シリーズのアイテムを発売するなど、かつて子ども服でナルミヤブランドに親しんだ世代の大人向けアイテムを展開しています。

 香水の復刻プロジェクトを手がけた、ナルミヤ・インターナショナルの漆畑さんによると、大人向けキャラクターアイテムの展開は、2020年の「mezzo piano junior」ブランド立ち上げ20周年に加え、「エモい」という言葉がトレンドとなり、90年代や00年代のリバイバルブームが起きたことがきっかけだったとのこと。

 「昨今の子供服、特に小学高学年をターゲットとしたジュニアブランドは、大人のデザインに近くなっていることや、無地がトレンドなこともあり、キャラクターを全面に出したものはなくなっています。

 一方で、毎年1回行われる新入社員研修の新入社員によるプレゼンでは、必ずと言っていいほどベリエちゃんが登場していました。それがとても印象的で、今の洋服にはいないけれど、キャラクターはナルミヤの象徴なのだと強く感じるようになりました。

 キャラは財産、しっかりと守っていこう。そう思ったことも今回の企画のきっかけになっています」

メゾピアノ 香水 メゾピアノのメインキャラクター・ベリエちゃん

ファンを大切にした「エモい」デザイン

 さまざまなきっかけが重なってスタートした大人向けのプロジェクト。スタート時に掲げられたのは「親から子へ そしてその先へ」という言葉でした。復刻に際しては、いたずらに今風にアレンジするのではなく、当時のグラフィックをそのまま使用するなど、ファンを大切にしたデザインを心がけてきたといいます。

 大人向けアイテムは特にTwitterを中心に広がっており、ナルミヤ・インターナショナルにはファンからの声も届いているとのこと。

 「香水の復刻にあたり、2021年3月に大人になったベリエファンプロジェクトのTwitterアカウント(@berriefan)を開設しましたが、2日で1万フォロワーを突破、現段階で2.2万フォロワーになっており、反響の多さを感じています。

 また、ベリエちゃんのTシャツに関しては、きゃりーぱみゅぱみゅさんがSNSで写真をアップしたことで注目が集まりました。完売アイテムについてもいまだお問い合わせがある状況です」

 「懐かしい」「エモい」といったトピックは、同世代間のゆるやかな繋がりがあるSNSと相性が良いもの。「大人になったベリエファン」シリーズは、まだ“レトロ”とまではいかないものの、コアターゲットの27歳から30歳の世代の子ども時代を思い出させる展開で、Twitter上の多くの人の心を射止めたのではないでしょうか。

 復刻版「メゾピアノ オードトワレ フルーツポンチ」(6600円)は、5月30日23時までプレミアムバンダイで予約を受付中。「大人になったベリエファン」シリーズのアイテムは、6月にTシャツやスマートフォンリングなどの新作を販売予定です。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2412/15/news031.jpg ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  2. /nl/articles/2412/14/news019.jpg ズカズカ家に入ってきたぼっちの子猫→妙になれなれしいので、風呂に入れてみると…… 思わず腰を抜かす事態に「たまらんw」「この子は賢い」
  3. /nl/articles/2412/15/news011.jpg 「懐かしい」 ハードオフで“30年前のPC”を購入→Windows 95をインストールしたら“驚きの結果”に!
  4. /nl/articles/2412/16/news107.jpg 「靴下屋」運営のタビオ、SNSアカウント炎上を受け「不適切投稿に関するお詫び」発表 「破れないストッキング」についてのやりとりが発端
  5. /nl/articles/2412/15/news035.jpg 餓死寸前でうなり声を上げていた野犬を保護→“6年後の姿”が大きな話題に! さらに2年後の現在を飼い主に聞いた
  6. /nl/articles/2412/15/news002.jpg 毛糸でフリルをたくさん編んでいくと…… ため息がもれるほどかわいい“まるで天使”なアイテムに「一目惚れしてしまいました」「うちの子に作りたい!」
  7. /nl/articles/2412/10/news133.jpg 「タダでもいいレベル」 ハードオフで1100円で売られていた“まさかのジャンク品”→修理すると…… 執念の復活劇に「すごすぎる」
  8. /nl/articles/2312/15/news032.jpg 放置された池でレアな魚を狙っていた親子に、想定外の事態 目にしたショッキングな光景に悲しむ声が続々
  9. /nl/articles/2412/15/news028.jpg 脱北した女性たちが初めて“日本のお寿司”を食べたら…… 胸がつまる現実に考えさせられる 「泣いてしまった」「心打たれました」
  10. /nl/articles/2412/16/news023.jpg 父「若いころはモテた」→息子は半信半疑だったが…… 当時の“間違いなく大人気の姿”に40万いいね「いい年の取り方」【海外】
先週の総合アクセスTOP10
  1. イモトアヤコ、購入した“圧倒的人気車”が思わぬ勘違いを招く スーパーで「後ろから警備員さんが」
  2. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
  3. パパに抱っこされている娘→11年後…… 同じ場所&ポーズで撮影した“現在の姿”が「泣ける」「すてき」と反響
  4. 高校生のときに付き合い始めた2人→10年後…… 現在の姿に「めっちゃキュンってした」「まるで映画の世界」と1000万表示突破
  5. 大谷翔平の妻・真美子さん、ZARA「8000円ニット」を着用? 「似合ってる」「シンプルで華やか」
  6. 新幹線で「高級ウイスキー」を注文→“予想外のサイズ”に仰天 「むしろすげえ」「家に飾りたい」 投稿者に感想を聞いた
  7. 高校生時代に父と撮った写真を、29年後に再現したら……再生数1000万回超えの反響 さらに2年後の現在は、投稿者に話を聞いた
  8. 散歩中、急にテンションが下がった柴犬→足元を見てみると…… 「そんなことあります?」まさかの原因が860万表示「かわいそうだけどかわいい」
  9. コメダのテイクアウトで油断して“すさまじい量”になってしまった写真があるある 受け取ったその後はどうなったのか聞いた
  10. 「やめてくれ」 会社で使った“伝言メモ”にクレーム→“思わず二度見”の実物が200万表示 「頭に入ってこない」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  2. 「絶句」 ユニクロ新作バッグに“色移り”の報告続出…… 運営が謝罪、即販売停止に 「とてもショック」
  3. 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  4. アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
  5. 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  6. 「やはり……」 MVP受賞の大谷翔平、会見中の“仕草”に心配の声も 「真美子さんの視線」「動かしてない」
  7. ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  8. 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
  9. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  10. 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」