山手線の「兄弟車」が各地で続々デビュー JR東日本、相模線/日光線/宇都宮線に新車両「E131系」導入、2021年秋から順次(1/2 ページ)

代わりに205系が引退へ……。

» 2021年06月18日 21時15分 公開
[呼んでる渋沢ねとらぼ]

 東日本旅客鉄道(JR東日本)は6月17日、相模線と日光線、宇都宮線に新型車両「E131系」を導入すると発表。相模線では2021年秋から、日光線、宇都宮線は2022年春から運行予定です。

相模線 宇都宮線 日光線 E131系 山手線 相模線と日光線、宇都宮線に導入される新型車両「E131系」

 E131系は、2021年3月に千葉県外房・内房線の普通列車用として運行を開始した最新の通勤型車両です(関連記事)。

 車体は山手線のE235系(関連記事)を、前面は新潟地区のE129系をベースに作られました。座席などもE235に準じていて、ドアの上には情報提供用の大型ディスプレイも設置。車掌の乗務しないワンマン運転に対応することも特徴です。

相模線 宇都宮線 日光線 E131系 山手線 内房線、外房線、鹿島線などに投入されたE131系(JR東日本公式Webサイトより

 E131系を新たに導入する路線は、車両の基本構成やワンマン運転の装置などは同じながら、路線の特徴に合わせた変更箇所も見られます。

 例えば千葉エリアのE131系は2両編成で先頭車のみの構成ですが、相模線と日光線、宇都宮線には中間車も設けます。相模線では4両編成、日光線と宇都宮線用は3両編成で走ります。

相模線 宇都宮線 日光線 E131系 山手線 E131系としては初の中間車が登場

水玉がおしゃれ 相模線用のE131系

 相模線のE131系は、湘南の海をイメージした濃淡2色ブルーの爽やかな車体に。前面は湘南の海と波の水しぶきをイメージしたという水玉模様も入ります。

相模線 宇都宮線 日光線 E131系 山手線 相模線用のE131系。水玉模様が入る

日光線、宇都宮線用のE131系は、レトロなイメージを継承

 日光線、宇都宮線のE131系は、日光線で運行する205系のレトロ調のカラートーンを引き継ぎます。帯は火焔太鼓の山車をイメージしたという黄色と茶色です。

 電気連結器も搭載します。3両編成を2本つなぎ、E131系としては最長となる6両編成での運行も見られるかもしれません。

相模線 宇都宮線 日光線 E131系 山手線 日光線、宇都宮線用E131系の編成イメージ。相模線用と比べ、トイレの有無が変更点

入れ替わりで引退となる「205系」 実はこれも個性派ぞろい

 各路線で活躍する「205系」はE131系と入れ替えに、順次引退となります。

 相模線の205系は、1991年の電化に合わせて登場しました。前面のデザインは205系登場時のものから大幅に変わっています。2020年6月17日現在、相模線用で廃車は一両も発生していませんが、今後どうなることでしょう。

 日光線と宇都宮線の205系は、京葉線や埼京線で活躍した車両が2013年に運行を開始しました。京葉線の205系は「メルヘン顔」というかわいい通称がありますが、日光線や宇都宮線でもメルヘン顔は健在です。

 また、宇都宮線用の車両は緑色とオレンジの「湘南色」を採用しており、登場時の前面デザインの車両も2本のみですがいまだ元気に運行しています。

相模線 宇都宮線 日光線 E131系 山手線 相模線で運行中の205系。登場時から今まで大規模な改造は行われていない(写真:呼んでる渋沢)
相模線 宇都宮線 日光線 E131系 山手線 日光線用の205系(左)と宇都宮線用の205系(右)。塗装や前面デザインがバラエティに富んでいる(写真:呼んでる渋沢)
相模線 宇都宮線 日光線 E131系 山手線 登場時前面デザインの205系(写真:呼んでる渋沢)

 各路線のイメージをちゃんと受け継ぎつつ、最新技術をふんだんに盛り込んだE131系。205系を惜しみつつ、山手線に引けを取らない最新車内設備が楽しみです。

フォトギャラリー

相模線 宇都宮線 日光線 E131系 山手線 相模線 宇都宮線 日光線 E131系 山手線 相模線 宇都宮線 日光線 E131系 山手線 相模線 宇都宮線 日光線 E131系 山手線 相模線 宇都宮線 日光線 E131系 山手線 相模線 宇都宮線 日光線 E131系 山手線 相模線 宇都宮線 日光線 E131系 山手線 相模線 宇都宮線 日光線 E131系 山手線
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