ニュース
» 2021年07月03日 19時00分 公開

競技人口1人の謎スポーツ「フリースタイルノートブック」が熱い! 22年連続世界1位の三浦靖雄さんを取材(1/2 ページ)

競技人口1人で22年温め続けてきたという謎スポーツを取材。

[Kikka,ねとらぼ]

 手のひらで自由自在に“ノートを操る競技”を14歳で発案し、プレイし続けてきた人がいます。競技人口“1人”の「フリースタイルノートブック」、22年連続世界1位・三浦靖雄(@torinikukaraage)さんを取材しました。

フリースタイルノートブック・トリック集【2021年ver.】/FREE STYLE NOTEBOOK "ALL TRICK"

 「フリースタイルノートブック」は、市販されているノートを自由自在に操ることを目標としたスポーツ。空中でノートを内側に180度ひっくり返す「天地返し」を基本に、外側にターンさせながらトスする「サイドトス」、足の下をトスで通してから天地返しする「レッグスルー」など、さまざまな技の表現で出来栄えを競います。

フリースタイルノートブック フリースタイルノートブック

 この競技を考案したのは三浦靖雄さん。中学2年生のころにテスト勉強をしていた際、手元にあったノートで何か遊べないだろうか、と練習し始めたことがきっかけでした。

 三浦さんが住んでいたのは、最寄り駅まで10キロ以上で現在でも上水道・下水道が通っていない広島の田舎。三浦さんは「そこらへんにあるものでなんとかして遊ぶという昭和初期みたいな子どもだった」と当時を振り返りつつ、人気を博していた「しあわせ家族計画」(TBS系)で、「シガーボックス」という3つの箱を操るジャグリングを見かけたことからインスピレーションを受け「フリースタイルノートブック」が誕生したと明かしてくれました。

フリースタイルノートブック 三浦靖雄さん

なぜ22年も1人で? 三浦さんを取材

――「フリースタイルノートブック」の基本的なルールを教えてください。

三浦ルールは「ノートをホールドせずに操ること」の1点です。“ホールド”というのは手で掴んだり手のひらに乗せてノートを静止したりする行為のことなので、競技中は常にノートを動かし続ける必要があります。

フリースタイルノートブック

 ホールドしていいのは開始前と後だけなので、繋ぎ技である「エイトノット」という八の字を描くようにノートを動かす技やそのほかの技で動きを繋いでいくことになります。ただ途中でノートを落としても減点にはなりますが失格とはなりません。

――三浦さんは「フリースタイルノートブック」世界ランク1位とうかがっていますが、評価・採点はどのように行われるのでしょうか。

三浦体操競技やフィギュアスケートのように技の難易度や芸術性で決まるはずですが、競技人口が1人なので公式な試合は行ったことがありません。

――1人で長く競技を続けられてこられた理由を教えてください。

三浦これは単純に、やっていてめちゃくちゃ楽しいということに尽きます。

 誰かと競っているわけでもないですし、自分のやりたいタイミングでやりたいだけ練習して楽しんでいたら22年経っていました。完璧なコントロールで美しくノートを操れたときは非常に気持ちが良いです。中学・高校で少し披露したくらいでほとんど人に見せてこなかったせいもありますが、なぜ競技人口が増えないのか疑問です。

 この1年半ほどはコロナ禍で家にいることも多かったのでフリースタイルノートブックをやる機会も増え、22年ぶりに新技も開発できました。室内でできる上に意外にかなりいい運動になります。

――プレイしやすいノートはどんなノートですか。

三浦使用ノートに関しても規定はなくどのノートでも可能ですが、ノートによって難易度が大きく変わってくるのでノート選びは重要です。ノートの表面がサラサラしているとすぐにどこかに飛んでいってしまうので私はデルフォニックスというメーカーの「ロルバーンノート」を長く愛用しています。このロルバーンノートは表紙がラミネート加工のようなテカテカした加工になっており、手を当てた際の非常に強いグリップ力が特徴です。

 似たような性能のノートでより手に入りやすいのはショウワノートの「ジャポニカ学習帳」でこちらも扱いやすいです。これらのノートで始めないと習得までに時間がかかります。私は中学当時使っていたのは日本ノートのカレッジノートだったので最初は苦労しました。

 YouTubeにアップしている動画では2種類のロルバーンノートの表紙を切り貼りして裏表で違う色になるように自作改良したものを使用しています。これはノートを返したときにより視覚的にわかりやすくするためのものでここ数年で使い始めました。

フリースタイルノートブック

 また、ももいろクローバーZさんの番組「ももクロちゃんと!」に出演させて頂いた際に「フリースタイルノートブック公式ノートブック」が誕生したということもありました。競技専用のものなので4辺が閉じられていてノートとして使えないのですが、表面のグリップ力がいいですし、代わりにとても安定感があります。

――お話を聞いているうちに少しずつ「フリースタイルノートブック」をやってみたいという気持ちが高まってきました。初心者がまず取り組むべき技、注意点があれば教えてください。

三浦まずは上記のような滑りにくいノートを用意して、開く側をテープで留めてください。ここを留めていないと回転させるときの摩擦で表紙がめくれて上手く技ができないことがあります。

 またフリースタイルノートブックは風に非常に弱いので屋内でプレイすることを推奨しており、秋から冬にかけて手が乾燥する時期は手にハンドクリーム(ベビー用がおすすめ)を塗るとやりやすいです。

 初心者でもノートを八の字に動かす「エイトノット」はすぐにできると思います。その「エイトノット」からノートを上にトスして、同じ手で上からひっくり返す「天地返し」を練習してみてはいかがでしょうか。「天地返し」はフリースタイルノートブックを代表する技ですし、これができると応用することで「サイドターン」「サイドトス」「レッグスルー」といった技もすぐにできるようになります。

フリースタイルノートブック レッグスルー

――最後に今後の展望があれば一言お願いします。

三浦すでに22年続けていますが、今後も足腰が立たなくなるまでは「フリースタイルノートブック」をライフワークとして続けて行こうと思っています。これから20年、30年続けて還暦を迎えた自分がどんな老練なノート繰りを見せるのか、今から我ながらとても楽しみです。


 「こういう情熱は好き」「漢の生き様」「労働ばかりじゃなくて、こういうことに頑張れる人のいる社会って素敵」と多くの人に感動を与えている三浦さんの競技に対する姿勢。これからも世界1の座を守り続けてほしいですね。

フリースタイルノートブック

画像提供:三浦靖雄(@torinikukaraage)さん

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10

  1. /nl/articles/2201/21/news019.jpg 子猫「イヤー!!!」→「あれ……?」 初めてのお風呂で元保護子猫が見せた意外な反応に、飼い主もビックリ
  2. /nl/articles/2201/21/news123.jpg 「俳優たちの見たことない姿」「カッコ良すぎる」 松重豊、仲村トオルらの“ランウェイ姿”が話題沸騰
  3. /nl/articles/2201/22/news041.jpg 仲里依紗、イメチェン後のサラサラストレートヘア姿に“ウケる” 清純派な落ち着いた空気に「若返ってて似合ってます!」
  4. /nl/articles/2201/22/news043.jpg かまいたち濱家、体重7キロ減を“ひと月弱”で達成 MAX95キロからの激変ぶりに相方・山内「想像以上に仕上げてきた」
  5. /nl/articles/2201/21/news169.jpg お姉さんたちの美ボディにメロメロ! 「東京オートサロン2022」美女コンパニオンまとめ第3弾
  6. /nl/articles/2201/22/news052.jpg ダルビッシュ聖子、10年前のバキバキ腹筋に自信満々「どこでも見せる事が出来ました」 当時の厳しい鍛錬は「もうできないわ」
  7. /nl/articles/2201/18/news138.jpg 妻を妄想上の存在と思い込む男、そんな夫を支える妻…… 妄想と現実が入り乱れる漫画が何度も読み直したくなる強烈展開
  8. /nl/articles/2201/22/news049.jpg 松本伊代、“ヒロミさんも捨てられない”花嫁衣装をリメイク ステージ用に生まれ変わったドレスへ「28年前のものとは思えない」
  9. /nl/articles/2201/20/news131.jpg いくらしょうゆ漬けみたいな「ほぼいくら」発売 ぷちぷちの食感、味わいを再現
  10. /nl/articles/2201/22/news057.jpg EXILE黒木啓司と結婚の宮崎麗果、3歳息子とパパのバースデーケーキ作り 奮闘するわが子に「泣いて喜んでくれてよかったね」

先週の総合アクセスTOP10

  1. 勝手に「サービス終了ゲーム総選挙」をやったら6700票も集まってしまったので結果を発表します 2位の「ディバインゲート」を抑えて1位に輝いたのは……
  2. ママとの散歩中、田んぼにポチャンした柴犬さんが帰宅後…… パパに一生懸命アクシデントを報告する姿がいとおしい
  3. “26歳年の差婚”の菊池瑠々、第4子妊娠を発表「もう、とにかくうれしいです!」 年上の夫も満面の笑み
  4. 桐谷美玲、隠し撮りに「絶対ヤバい顔」 “ほぼ半目”な不意打ち写真に「100点満点に可愛い」と全力フォローの声
  5. 村田充、3匹目の愛犬の存在明かす 神田沙也加さんから引き取ったブルーザーとは「数日で仲良くなりまして」
  6. 三浦孝太、母・りさ子誕生日に“家族4ショット”でお祝い キングカズも笑顔の写真に「家族が1番!」
  7. バレー日本代表の清水邦広の再婚に盟友・福澤達哉さん「相手は私ではございません」 元妻は中島美嘉
  8. 「駅の待合室をバケモンが占領している」→“謎の生き物”の正体について大分県立美術館に話を聞いた
  9. 滝沢カレン、倖田來未の“バックダンサー”になりすまし 感極まって「人一人洗えるくらい泣きました」
  10. 宮崎駿愛用の「電動消しゴム」が故障 → サクラクレパス公式が倉庫の奥から発掘 Twitterが繋いだ温かな展開が話題に

先月の総合アクセスTOP10

  1. 「どん兵衛」新CMに星野源が復活も衝撃の新展開 “どんぎつね”吉岡里帆の正体明かされ「完全なホラー案件」「狂気を感じる」
  2. ハラミちゃん、“公称145センチ”も本当の身長にゴチメンバー驚き 「デカイっていわれるのが嫌になっちゃって……」
  3. 西川史子、退院を報告 「生きていて良かったと思っていない」と告白も、力強い現在の心境明かす「私は医師です」
  4. 「もうアヒル口」「美人確定ですね!」 板野友美、生後2カ月娘の“顔出しショット”にみんなメロメロ
  5. 「気ぃ狂いそう」 木下優樹菜、生配信中止で“涙のおわび動画” やらかしたスタッフに「生きてたらミスぐらいする」
  6. 東大王・鈴木光、“お別れの笑顔”で司法試験合格を報告「本当にありがとうございました」 SNS閉鎖に涙のエール続々
  7. 「こんな普通に現れるの?!」「バレそうで心配」 倖田來未、駅のホームに“普通に並ぶ”姿にファン驚き
  8. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」「どストレートに餅で笑った」と称賛集まる
  9. 第1子妊娠のすみれ、母・松原千明と2年ぶりに涙の再会 「やっとママに会えました」と感動的な親子ショット公開
  10. 渡辺裕之、66歳バースデーで息子と2ショット 合同誕生日会に「すごいお料理とケーキ」「イケメン息子さん」