ニュース
» 2021年08月16日 18時00分 公開

「もったいない、自分でも分かっていた」 17歳でモー娘。卒業の絶対的エース鞘師里保、ソロデビューまで5年半かけた理由を聞いた(1/2 ページ)

モー娘。の絶対的エースが新しい1歩を踏み出します。

[小西菜穂,ねとらぼ]

 歌手の鞘師里保さんが8月4日にソロ歌手としてデビューEP「DAYBREAK」をリリース。モーニング娘。復活の立役者とされながら、17歳でグループを卒業してから5年半。いよいよソロ歌手として再スタートを切ります。

鞘師里保 モーニング娘。 モー娘。 卒業デビュー EP DAYBREAK インタビュー 鞘師里保さん(Photo by とろろ

 鞘師さんがモー娘。に9期メンバーとして加入したのは2011年。「Perfume」を輩出したアクターズスクール広島出身で、当時12歳ながら圧倒的なダンスセンスで存在感を放つと、加入2作目のシングル「Only you」からはメインボーカルに抜てき。瞬く間にセンターへ昇り詰めるも、2015年に17歳でグループ卒業を決断しファンを驚かせました。

 その後は芸能活動を休止し海外に留学。2020年にInstagramを開設し活動を本格的に再開するまで5年、ソロデビュー作リリースまでさらに1年以上。ファンから伝説のメンバーとして支持を得た存在がなぜこれだけの空白期間を要したのか、鞘師さん本人に話を聞きました。

鞘師里保 モーニング娘。 モー娘。 卒業デビュー EP DAYBREAK インタビュー 記者の目をじっと見て語る姿が印象的でした(Photo by とろろ

「もったいない」すごくいわれたし、自分でも分かっていた

 グループ在籍時代には「自分が引っ張っていかなきゃ」「歴史あるグループだから」と、よい意味で重圧を感じていたという鞘師さん。今は「この先続けられるかどうかは自分次第」とプレッシャーの質も変化し、2度目のデビューにワクワクした気持ちだそうです。

―― いよいよ音楽活動がスタートしました。卒業から5年半、帰国から2年掛かった理由は?

鞘師 一度自分をリセットしなきゃいけないと休業を決めたのが17歳のとき。これから大人になると考えたとき、いまの自分のまま大人になってはいけない、自分が変わらなくちゃもっといいビジョンは見えてこない、漠然とそう思ったんです。

 心の中でちゃんと区切りを付け、いまの自分は人に見られる仕事をしていないんだと自覚できるまで1、2年掛かりました。私にとってはその時間が必要で、そこから初めて物事をフラットに考えられるようになりました。これは経験してみないと共感いただけないかもしれませんが、そこから将来のことを考えて動くまであっという間に月日がたってしまい、気付けば5、6年という感じです。

―― 加入5年、17歳でのグループ卒業には「もったいない」という声もありました。

鞘師 そうですね、すごく言われましたし、私自身もその思いは理解できました。恵まれた環境でしたし、自分のしたいこともできていた。でも一生続けられることじゃない。そう思ったときが、環境の変え時なのかなと思って。

―― 思い切った決断をされたんですね。

鞘師 自分でいうのもおかしいですが、自分がたどってきた道は、型破りというか破天荒というか(笑)。振り返ると型にきっちりはまっているわけじゃないし、敷かれたレールの上を走ってきたわけでもない人生。だったらこのまま破天荒を貫いたっていいじゃんと。やりたいことは自分で選んでやってきたんだから。

―― 留学から帰国後は、演技の仕事に積極的でまた別の経験を積みました。こうした卒業後の経験を、作品作りにどう生かしたのでしょうか?

鞘師 自分がやりたいように行動してきたわりに、その意図や自分の思いを言葉にはしてこなかったと思ったんですよね(笑)。だから今度は、今まで私がどう考えて人生を選んできたのか、こういう考えの私がいま生きていることを作詞という形で言葉にすることで、聞いてくださっている方にはヒントになるんじゃないかと。私にとっても、自分自身を知るきっかけになりました。

鞘師里保 モーニング娘。 モー娘。 卒業デビュー EP DAYBREAK インタビュー 5月で23歳に(Photo by とろろ

鞘師そのままなんだな〜と感じられる作品になりました

 デビューLP「DAYBREAK」では、収録曲全てで作詞に挑戦(共作を含む)。曲作りの過程に初めて自ら携わったことで、作品への「愛情がすごいです!」「ありがたい、うれしいと思える状態を忘れずにやっていきたい」と言葉が示すように、インタビュー中には完成したばかりのサンプルCDを手に取り、うれしそうにほほ笑む場面も見られました。

鞘師里保 モーニング娘。 モー娘。 卒業デビュー EP DAYBREAK インタビュー ソロデビュー作に「愛情がすごいです!」(Photo by とろろ

―― ハロプロの後輩から憧れとして名前が挙がることもいまだに多く、ファンの間でもいまだにレジェンドとして語り継がれています。プレッシャーもあると思いますが、新しい作品はどういう自分を見てほしい?

鞘師 常に新しいものを届けたい気持ちが根底にあって、とはいえガッカリされるようなものを届けたくはないという(笑)、慎重派な私が自信を持って届けられるものを作りたかったです。当時とはスタイルも変わっているし、同じことはやっていない。矛盾するようだけど、大胆で慎重な“鞘師そのまま”なんだなと感じられる作品になりました。

―― 一方で声の感じや、歌い方のトーンが変わったという意見もあります。

鞘師 もともといろいろなタイプの歌を聞いて「こういう歌い方ができたらいいな」と自分で訓練していたんです。今回のLPではさまざまなジャンルの歌が歌えたので、その経験が生きたみたいです。

 レコーディング時の音源と、ライブパフォーマンス時の声が全然違うと自分では感じていて、なぜ違って聞こえるのか突き詰めて研究したことで音源が自然とライブに近づいて聞こえ方が変わったのかな。5、6年前から変えていったというよりは、より良くしていった結果としてこうなったんじゃないかと自分では思います。

―― 全体的にシティーポップ調など、懐かしさを感じる作品でした。海外でも注目されているジャンルですよね。

鞘師 正直、意図的に選んだわけではないです。私の作詞に音を付けてもらったり、ピンときて選んだ曲がたまたまだったり、もしかしたら私の趣味趣向なのかも。人に何かを届けるときって、ジャンルやターゲットを定めて挑むものだと思いますが、私の場合は「伝えたい」「やりたい」という気持ちで進んだらこういう形になったというか、“なってしまった”(笑)。いいやり方だったと思うんですけど、成り行きです。

鞘師里保 モーニング娘。 モー娘。 卒業デビュー EP DAYBREAK インタビュー Photo by とろろ
       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10

  1. /nl/articles/2201/21/news019.jpg 子猫「イヤー!!!」→「あれ……?」 初めてのお風呂で元保護子猫が見せた意外な反応に、飼い主もビックリ
  2. /nl/articles/2201/21/news123.jpg 「俳優たちの見たことない姿」「カッコ良すぎる」 松重豊、仲村トオルらの“ランウェイ姿”が話題沸騰
  3. /nl/articles/2201/22/news041.jpg 仲里依紗、イメチェン後のサラサラストレートヘア姿に“ウケる” 清純派な落ち着いた空気に「若返ってて似合ってます!」
  4. /nl/articles/2201/22/news043.jpg かまいたち濱家、体重7キロ減を“ひと月弱”で達成 MAX95キロからの激変ぶりに相方・山内「想像以上に仕上げてきた」
  5. /nl/articles/2201/21/news169.jpg お姉さんたちの美ボディにメロメロ! 「東京オートサロン2022」美女コンパニオンまとめ第3弾
  6. /nl/articles/2201/22/news052.jpg ダルビッシュ聖子、10年前のバキバキ腹筋に自信満々「どこでも見せる事が出来ました」 当時の厳しい鍛錬は「もうできないわ」
  7. /nl/articles/2201/18/news138.jpg 妻を妄想上の存在と思い込む男、そんな夫を支える妻…… 妄想と現実が入り乱れる漫画が何度も読み直したくなる強烈展開
  8. /nl/articles/2201/22/news049.jpg 松本伊代、“ヒロミさんも捨てられない”花嫁衣装をリメイク ステージ用に生まれ変わったドレスへ「28年前のものとは思えない」
  9. /nl/articles/2201/20/news131.jpg いくらしょうゆ漬けみたいな「ほぼいくら」発売 ぷちぷちの食感、味わいを再現
  10. /nl/articles/2201/22/news057.jpg EXILE黒木啓司と結婚の宮崎麗果、3歳息子とパパのバースデーケーキ作り 奮闘するわが子に「泣いて喜んでくれてよかったね」

先週の総合アクセスTOP10

  1. 勝手に「サービス終了ゲーム総選挙」をやったら6700票も集まってしまったので結果を発表します 2位の「ディバインゲート」を抑えて1位に輝いたのは……
  2. ママとの散歩中、田んぼにポチャンした柴犬さんが帰宅後…… パパに一生懸命アクシデントを報告する姿がいとおしい
  3. “26歳年の差婚”の菊池瑠々、第4子妊娠を発表「もう、とにかくうれしいです!」 年上の夫も満面の笑み
  4. 桐谷美玲、隠し撮りに「絶対ヤバい顔」 “ほぼ半目”な不意打ち写真に「100点満点に可愛い」と全力フォローの声
  5. 村田充、3匹目の愛犬の存在明かす 神田沙也加さんから引き取ったブルーザーとは「数日で仲良くなりまして」
  6. 三浦孝太、母・りさ子誕生日に“家族4ショット”でお祝い キングカズも笑顔の写真に「家族が1番!」
  7. バレー日本代表の清水邦広の再婚に盟友・福澤達哉さん「相手は私ではございません」 元妻は中島美嘉
  8. 「駅の待合室をバケモンが占領している」→“謎の生き物”の正体について大分県立美術館に話を聞いた
  9. 滝沢カレン、倖田來未の“バックダンサー”になりすまし 感極まって「人一人洗えるくらい泣きました」
  10. 宮崎駿愛用の「電動消しゴム」が故障 → サクラクレパス公式が倉庫の奥から発掘 Twitterが繋いだ温かな展開が話題に

先月の総合アクセスTOP10

  1. 「どん兵衛」新CMに星野源が復活も衝撃の新展開 “どんぎつね”吉岡里帆の正体明かされ「完全なホラー案件」「狂気を感じる」
  2. ハラミちゃん、“公称145センチ”も本当の身長にゴチメンバー驚き 「デカイっていわれるのが嫌になっちゃって……」
  3. 西川史子、退院を報告 「生きていて良かったと思っていない」と告白も、力強い現在の心境明かす「私は医師です」
  4. 「もうアヒル口」「美人確定ですね!」 板野友美、生後2カ月娘の“顔出しショット”にみんなメロメロ
  5. 「気ぃ狂いそう」 木下優樹菜、生配信中止で“涙のおわび動画” やらかしたスタッフに「生きてたらミスぐらいする」
  6. 東大王・鈴木光、“お別れの笑顔”で司法試験合格を報告「本当にありがとうございました」 SNS閉鎖に涙のエール続々
  7. 「こんな普通に現れるの?!」「バレそうで心配」 倖田來未、駅のホームに“普通に並ぶ”姿にファン驚き
  8. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」「どストレートに餅で笑った」と称賛集まる
  9. 第1子妊娠のすみれ、母・松原千明と2年ぶりに涙の再会 「やっとママに会えました」と感動的な親子ショット公開
  10. 渡辺裕之、66歳バースデーで息子と2ショット 合同誕生日会に「すごいお料理とケーキ」「イケメン息子さん」