ボーイングでもエアバスでもない! 関空から超レアな「ロシア製旅客機」に乗ってみた
「おそロシア」なことはあるかな……! わくわく。
「旅客機の製造国といえば……?」と聞くと、多くの人は米国もしくはヨーロッパを連想すると思います。米国のボーイング、ヨーロッパ(EU4国)のエアバスなどですね。
しかし「ロシア製」の旅客機も、実はつい最近まで日本に乗り入れていたのです。
ロシア製の旅客機「SSJ-100」に乗ってみた 「おそロシア」なことはあるかな……!
1991年以前、ソビエト連邦はイリューシン、ツポレフ、アントノフなどのメーカーが旅客機を数多く製造していました。日本でも「Tu154(ツポレフ154)」などが見られたものです。
しかしソビエト連邦の崩壊により、ロシアの旅客機製造はすっかり下火になります。アエロフロート・ロシア航空をはじめとするロシアの航空会社も採用機はエアバスやボーイングに。近年ではロシア製の旅客機を見る機会はめっきり減りました。
それでは日本でロシア製旅客機が完全に見られなくなったかというと、意外ですがそうではありません。感染症の流行で渡航制限がなされる「つい最近」まで、日本の一部の空港でロシアの旅客機「SSJ-100(スホーイ・スーパージェット100)」が見られました。
SSJ-100はソビエト連邦崩壊後に作られた旅客機で、初飛行は2008年です。一応ロシア製ですが、製造にはドイツやフランスも関わっています。
筆者は2016年7月にロシアの航空会社であるヤクーツク航空のチャーター便で、念願だったSSJ-100に搭乗しました。搭乗区間は関西空港→ウラジオストク、ハバロフスク→関西空港です。
機内は2+3の座席配列。国際線というよりは国内線のような雰囲気です。真っ青なシート以外は至ってシンプルなつくり。座席は少し狭く感じましたが、それなりに快適なフライトでした。もちろん、昔のソ連機のように座席がパタパタ前に倒れるといった珍事はありませんでした。
関西空港を離陸して約2時間でウラジオストク空港に到着。ターミナルビルはものすごく近代的で、ライトアップが美しかったです。
翌々日にハバロフスクから関西空港へ戻りました。ロシア国旗が目立つのがアエロフロート・ロシア航空、「Pegas」と書かれているのはクラスノヤルスクを本拠地とするイカル航空です。
何とか機体全体を撮影できたヤクーツク航空関西空港行きのSSJ-100にも感動……。聞き慣れない甲高いエンジン音も印象に残っています。
2021年8月現在、SSJ-100を使う日本便は運航していませんが、感染症の流行が収まればヤクーツク航空が日本の諸都市への乗り入れを再開してくれることでしょう。機会があれば、ロシアの旅客機「SSJ-100」で極東ロシア旅行を楽しんではいかがでしょうか。
新田浩之(にったひろし)
1987年神戸市生まれ。関西大学文学部卒、神戸大学大学院国際文化学研究科修了。主に鉄道と中欧、東欧、ロシアの旅行に関する記事を執筆。2018年からチェコ政府観光局公認の「チェコ親善アンバサダー2018」を務める
関連記事
- 0系新幹線にそっくり!?!? ソ連がつくった高速列車のマニアなお話
似てる? 似ていない? やっぱり似てる……!! - かつて「旅客機のジェットエンジン」を搭載した魔改造列車があった ……やっぱソ連だった
飛んでいきそうなすてきなお姿。 - これがロシア流カスタム道……! 英ベントレー「コンチネンタルGT」を無限軌道に魔改造した「ウルトラタンク」がめっちゃ楽しそう
2500万円もする高級車になんてことを! - もはや兵器じゃねーか! ロシア生まれの「圧倒的大火力」カスタムカーがやばすぎる 火炎放射器を装備
汚物を消毒しても余りある火力。 - ロシアを走るドアが壊れたままの電車がすごいやばい 予想の斜め上を行く閉まり方に「仕様です」「それでいいのか!?」
ちゃんと閉まるから大丈夫ってか。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
-
「電車の中で見ちゃダメ」「笑ったww」 実家からLINE「子ヤギがすばしっこくて捕まらない」→送られてきた衝撃姿が320万表示!
-
誰も教えてくれなかった“裁縫の裏ワザ”が目からウロコ 200万再生のライフハックに「画期的」と称賛【海外】
-
小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
-
娘の給食の献立表を見たら…… 正体不明の“謎の料理名”が「これはわからんw」と話題に その意外な正体に納得!
-
プロ野球チップスでまた“不良品”流出 伊藤大海「176m」表記に続き…… カルビー謝罪「深くお詫び」
-
1年半ケージに引きこもっていたシャーシャー猫が、ある夜布団に入ってきて…… 感涙の行動に「まるで別猫」「こんな日が来るなんて」
-
子どもに高級キーボードのパーツを捨てられた → 公式の“先読みしすぎた対応”が話題「そういうこともあろうかと」
-
メルカリで300円の紙モノセットを買ってみたら…… 出品者のあたたかな心遣いに「利益は考えていないんでしょうね」「見ててわくわくします」
-
ダイソー「マルチ万能ほうき」が家事ラクの救世主 名前負け知らずの便利さに「これやばっ!!」「220円に驚き」の声
-
巨大深海魚のぶっとい毒針に刺され5時間後、体がとんでもないことに…… 衝撃の経過報告に「死なないで」
- 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
- 富山県警のX投稿に登場の女性白バイ隊員に過去一注目集まる「可愛い過ぎて、取締り情報が入ってこない」
- 2カ月赤ちゃん、おばあちゃんに少々強引な寝かしつけをされると…… コントのようなオチに「爆笑!」「可愛すぎて無事昇天」
- 異世界転生したローソン出現 ラスボスに挑む前のショップみたいで「合成かと思った」「日本にあるんだ」
- 【今日の計算】「8+9÷3−5」を計算せよ
- 21歳の無名アイドル、ビジュアル拡散で「あの頃の橋本環奈すぎる」とSNS騒然 「実物の方が可愛い」「見つかっちゃったなー」の声も
- 1歳赤ちゃん、寝る時間に現れないと思ったら…… 思わぬお仲間連れとご紹介が「めっちゃくちゃ可愛い」と220万再生
- 業務スーパーで買ったアサリに豆乳を与えて育てたら…… 数日後の摩訶不思議な変化に「面白い」「ちゃんと豆乳を食べてた?」
- 祖母から継いだ築80年の古家で「謎の箱」を発見→開けてみると…… 驚きの中身に「うわー!スゴッ」「かなり高価だと思いますよ!」
- 「ゆるキャン△」のイメージビジュアルそのまま? 工事の看板イラストが登場キャラにしか見えない 工事担当者「狙いました」
- フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
- 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
- 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
- フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
- スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
- 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
- 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
- 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
- がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
- 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」