“マスクなしで密”の野外フェス「namimonogatari」に地元市長が「極めて悪質」 出演のZeebraも「危険な状況でした」(1/2 ページ)
多くの疑問の声や不安がる声があがっています。
8月29日に大規模野外フェス「namimonogatari」が開催。上限人数の5000人をはるかに超えて密な状態となった他、多くの人々がマスクをつけていない状態で行われたことに対し、開催地である愛知県常滑市の伊藤たつや市長が主催者に向けて抗議文を送付したことをTwitterで明らかにしました。
問題となった「namimonogatari」は、ヒップホップMCのZeebraさんやヒップホップグループ「舐達磨」などの人気アーティストが多数参加。音楽コンサートにおける新型コロナウイルス感染予防対策ガイドラインに準じて開催するとアナウンスしていましたが、緊急事態宣言下での開催に疑問の声が多くあがっていました。
また、開催中にはマスクをせずにステージを楽しむ観客の姿がSNSを中心に投稿され、周辺住民や医療従事者たちからは不安の声が続々。さらにイベント開催後には、名古屋市にあるクラブハウス2店舗で朝5時までアフターパーティーが開催されていました。
この事態を重く受け止めた伊藤市長は、イベント翌日の30日、市側が把握しているイベントの問題点を記載した文章をTwitterに公開。
伊東市長の声明によると、「namimonogatari」は常滑りんくうビーチで開催されていた2016年から2019年の間にもトラブルの絶えないイベントであったことから「今回の開催も大変危惧」していたといい、8月26日にイベント管理者を通じて主催者に「国・県の要請やガイドラインを遵守すること、市民病院はひっ迫しており、ケガや熱中症等の救急搬送に台頭が取れない可能性があること、市民との接触を避けるため、終了後は速やかに帰宅していただくこと」などを勧告。
しかし、同フェスは上限人数の5000人をはるかに超えて密集状態となり、酒類の提供も行われただけでなく、多くの人がマスクをつけていない状態で参加していたといい、「極めて悪質なイベントでありました」と怒りをあらわにしています。
また伊藤市長は、「市民の努力を愚弄(ぐろう)する悪質なイベント」を開催した主催者に遺憾の意を表しながら、「今後二度と本市の施設であるりんくうビーチを使用させない旨を記した抗議文を送付いたします」と伝えています。
一方で、同フェスに参加したZeebraさんは「県のルールに則ってると聞いていたので出演しましたが、開けてみたら危険な状況でした」とフェスの状況を回顧しながら、「会場に向かう最中SNSで会場の写真を見て、すぐにスタッフに連絡をし、司会からマスクの着用を徹底させる様に伝えました」と自身が当時取った行動もツイート。
「そもそも出演すべきでは無かったという意見もごもっともだと思います」と反省をつづりながら、「国民の皆さんに多大なご心配とご迷惑をお掛けした事、ヒップホップシーンを牽引する立場として責任を感じてます。誠に申し訳ありませんでした」と謝罪していました。
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