道路も線路もまとめてぐるり! 通れないなら「回してしまえ」という巨大な鉄橋がすごい(1/2 ページ)
豪快でゾクゾクします!
動画を投稿したのは、米国の鉄道系YouTubeチャンネル・Thornapple River Rail Series。米国アイオワ州にある「フォートマディソン旋回橋(フォートマディソン有料橋)」を紹介しています。
フォートマディソン橋は、ミシシッピ川に架かる長大な鉄橋。トラス構造が美しい、大きな河川に架かる鉄道橋と言えば……で連想するズッシリ重厚なつくりです。何と2階建て。上段に道路、下段に線路が敷いてあり、クルマも列車もまとめて通ります。
橋は川の水面ギリギリに架かっており、大きな船はもう通れそうにありません。でも大丈夫、「可動橋」だからです。しかし、「おおお……マジか、すげぇぇ」となる豪快な仕組みなのでした。
橋は交通の要所。河川や海で遮断された陸地、交通路をつなぎ、都市の繁栄を担います。また河川も水運の要として重要な役割があります。
橋が必要、でも橋を架けると大きな船が通れなくなる。船が通れるくらいに背の高い橋にすればいいけれどそれは難しい。可動橋はそんなシーンで昔から採用されてきました。日本でも、左右から真ん中が跳ね上がるように開く跳開橋「勝鬨(かちどき)橋(東京都中央区)」などがよく知られています。
フォートマディソン橋は「橋ごと」ぐるりと90度回して水路を確保する仕組みで解決しました。「旋回橋」といいます。道路と線路が一体になった2階建てのめっちゃデカい橋なのに……「こんなのがずぉぉぉんと動いているのか」と見ているだけでゾクゾクしてしまいます。
動画には「道路と鉄道が一体となっているのは初めて見た!」「ジオラマづくりの参考にしたい」などのコメントが寄せられていました。
日本でも、鉄道では三重県の末広橋梁が現役最後の可動橋として知られています。道路ではまだ現役の可動橋が数多くあります。どれもその美しい姿と異世界感で多くの人を魅了しています。
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