「プロミス・シンデレラ」さくら役・畑芽育、中学時代に大きな決断 19歳で芸歴18年、元子役が語る“辞めたかった時期”(1/2 ページ)
大河への出演も決定。
「子役時代は(お仕事を)やらされていた感じ」「でも今はずっと続けるお仕事でありたいと思っています」――“子役時代と現在、仕事に対する向き合い方の変化”についてこう答えるのは、1歳から芸能界で活躍し、二階堂ふみさん主演で9月14日に最終回を迎えるTBSドラマ「プロミス・シンデレラ」で山ノ井さくらを演じた俳優の畑芽育(はた めい)さん。
畑さんが芸能界入りしたのは、1歳のころ。母親が芸能事務所のオーディションに応募したことをきっかけに子役としてデビューし、2012年から約7年間教養バラエティー番組「ワンワンパッコロ!キャラともワールド」(NHK BSプレミアム)にレギュラー出演。「女子高生の無駄づかい」の“ロリ”こと百井咲久役や「劇場版 仮面ライダーゼロワン REAL×TIME」の仮面ライダーアバドン/ムーア役などで畑さんを知る人も多いのではないのでしょうか。
最近では「ハコヅメ〜たたかう!交番女子〜」「プロミス・シンデレラ」をはじめ、NHK大河ドラマ「青天を衝け」尾高ゆう役として新たに出演が決まるなど、話題作への出演が後を断ちません。放送中の「プロミス・シンデレラ」では、眞栄田郷敦さん演じる片岡壱成に思いを寄せる高校3年生の山ノ井さくら役として第7話から出演しており、物語に新たな展開を加えました。
畑さん自身は、2021年3月に高校を卒業した19歳。芸歴は18年と大ベテランではありますが、長い芸能生活を送る中で人生の岐路に立ったことも。現在は「ずっと続けるお仕事でありたい」と、俳優業をまい進している畑さんに、子役から現在までの変化をはじめ、パーソナルな部分について伺いました。
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畑 芽育
はた めい
2002年4月10日生まれ。東京都出身。1歳から芸能界デビューを果たし、子役時代は「ワンワンパッコロ!キャラともワールド」(NHK BSプレミアム)に出演。近年では、「女子高生の無駄づかい」「荒ぶる季節の乙女どもよ。」「ハコヅメ〜たたかう!交番女子〜」「プロミス・シンデレラ」「青天を衝け」など話題作へ出演し、注目を集めている。愛称は“めいめい”、“畑ちゃん”。
畑芽育とは
幼少期
自身を3語で表すと「明るい、ネガティブのところがある、よく笑う」と笑顔で答えてくれた畑さん。長所は「人の話を楽しく聞けるところ」で、短所は「ちょっと飽きっぽいところ」。小さい頃の夢はダンサーや振付師でした。
「ダンスが好きだったので、ダンサーになりたくてスクールに通っていたこともありました」
初恋、鬼ごっこで散る
「初恋は小学校3年生くらいのとき。両思いの男の子がいて、その子と鬼ごっこをしたときに、私のことだけタッチしないでくれたんです。優しさで。本気で鬼ごっこしてくれないのにムカついて好きじゃなくなっちゃっいました。本気で鬼ごっこしろよって思いました。今の理想のタイプは、一重で身長が高い優しい人です」
寝坊でオーディションを飛ばす
「後悔していることは、中学生の頃寝坊してオーディションに行けなくなってしまったこと。一生の後悔というか、絶対しないぞと強く思います。この失敗は二度としたくないです」
影響を受けた1冊
「あまり本を読まないタイプですが、『82年生まれ、キム・ジヨン』(著:チョ・ナムジュ)は、女性のことを取り上げた作品でしたし、映画化もされて話題だったので読みました。いろいろなことを考えさせられて、視野が広がりました」
影響を受けた人はジム・キャリー
物心つく前から芸能活動をスタートした畑さん。自分の意思でというよりは、周りの大人の期待に応えるように仕事をしていましたが、小学4年生から出演した「ワンワンパッコロ!キャラともワールド」は「今の私になったきっかけになるような作品」と現在の自身を形成した大きな存在になったようです。
「今まで出演した作品で思い出深いものは、NHKの『ワンワンパッコロ!キャラともワールド』。小学4年から高校1年生まで何年間も出演していたので、家族のような現場で、卒業するときはワンワンワンワン泣きました。今でも、そこで出会った人とたちとあらためてお仕事でお会いすると温かく『久しぶり』と言っていただけます。今の私になったきっかけになるような作品です」
そんな畑さんが演技において影響を受けた人として挙げたのは、コメディーで名声を得たジム・キャリー。好きな映画3選「オーシャンズ」シリーズ、「舟を編む」「トゥルーマン・ショー」の中でも、特にジムが出演している作品はお気に入りのよう。
「私に影響を与えた人は、ジム・キャリー。本当に大好きな俳優さんで、彼の作品をたくさん見ています。表情や動き、芝居力など、“変身する力”が物凄いなと尊敬しています。だいぶ感化されました」
役になりきるという点では、原作ものの作品は一筋縄ではいきません。しかし、2020年1月に放送されたドラマ「女子高生の無駄づかい」では、見た目が幼いことを気にしている“ロリ”役を好演。コメディー作品ということでコミカルな表現を繰り広げ、畑さんのキャリアの中でも知名度を上げたものの一つとなりました。
「人生で一番うれしかったことは、たぶんこれから更新していくと思うのですが、『女子高生の無駄づかい』のロリ役のオーディションに合格したとき。気持ちが『うわーっ』となってとてもうれしかったことを覚えています。私にできるかという不安もありましたが、私のことをたくさんの方に知っていただくきっかけになった作品だったので、よりうれしく思います」
その勢いのまま、2020年9月には漫画が原作のドラマ「荒ぶる季節の乙女どもよ。」の“もーちん”こと須藤百々子役として出演。女性のキャストやスタッフが多かった現場ということもあってか、“素”を出せたようで大きな糧となりました。
「自分を変えてくれた作品は、どの作品でも成長することばかりですが、最近ですと『荒ぶる季節の乙女どもよ。』に出演させていただいたとき、女性監督の作品でガッツリご一緒させていただくということがなかなかない機会だったので、素の自分で相談できました。監督も、フラットにご指導くださって、すごくいい経験になりました」
「『芽育はもっと素でいたほうがいい」などいろいろなアドバイスをいただきました。スタッフの皆さんをはじめ、キャストの方々にも恵まれてすごく成長した作品でした」
「菅原新菜役の玉城ティナちゃんは、今でもよく相談に乗ってくれたり話を聞いてくださったりする、とても優しい俳優さん。そのときに私がほしい言葉を的確に言ってくださるので、とても頼りにしている先輩です」
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