自分たちもライブは必ず続けていきたい――Perfumeが『ザ・マスクド・シンガー』にシビれた訳(1/2 ページ)
Perfume、『ザ・マスクド・シンガー』を一番楽しんでいる説を本人インタビューで検証
9月3日から、Amazon Prime VideoでAmazonオリジナル番組『ザ・マスクド・シンガー』の独占配信がスタートしました。
Amazonのオリジナル作品としては、数年前に人気を博した「バチェラー・ジャパン」や「バチェロレッテ・ジャパン」のような恋愛リアリティーショーもありましたが、いずれも最新シリーズは1年以上配信されていません。
そんな中、投入された『ザ・マスクド・シンガー』は、個性あふれるコスチュームに身を包んだマスクドシンガーたちのパフォーマンスバトルと、中の人が誰なのか推理を楽しむ音楽ライブエンターテインメント。もともとは韓国MBCが生み出した人気番組で、アレンジしたものが2019年に米FOXで放送されると、同局の看板番組に。現在では世界50カ国が熱狂しており、待望の日本版となります。
日本版のマスクドシンガーは12人。MCとパネリストたちは、クルービデオ(マスクの中の正体につながるヒント映像)や実際のパフォーマンスから正体をつかもうとします。初回は第3話までが一挙配信され、第1話と第2話では6人ずつ2つのグループに分かれて対戦し、各話で1人が脱落。第3話と第4話では残る10人が5人ずつ2つのグループで対戦。それぞれ1人が脱落し、第4話終了時点では8人が残っています。
番組の興を削がないため、本記事では正体を記すことは避けますが、魂を歌にのせ、趣向を凝らしたパフォーマンスで魅了するマスクドシンガーたち。以下では、パネリストとして参加しているPerfumeの3人に番組の楽しみ方を聞きました。
普通が変わっていくこの時代でも、ライブは必ず続けていきたい――
―― 今回皆さんはマスクドシンガーの正体を推理する“パネリスト”での出演ですが、パフォーマンスを間近で見てどんな感情がわき上がりましたか?
かしゆか マスクをした状態でのパフォーマンスはただでさえ難しいはずなのに、皆さんすごいパフォーマンス力でステージに魅了されました。純粋に歌の力に引き込まれる場面がたくさんあって、歌に聞きほれているうちに終わっちゃうので推理を忘れちゃうという(笑)。
あ〜ちゃん 私たちもずっとステイホームで、自分たちのライブも1年半ずっとできなかったし、ライブを見に行ったりも久しくしていなかったので、高揚感というかライブ感がすごかったです。あんなに近くであんな大物の歌を生で聴かせてもらって……! 本当にお金を払いたかった(笑)。普通じゃ会えない方たちばかり。
のっち 回を追うごとに、ステージへの熱意に感動して、どんどん中の人のファンになっていくんですよ。絶対に脱落せずに残って、自分が一生懸命練習してきた曲を披露したいという思いに、一緒にやってきたチームの思いも乗せて、毎回勝負、という感じの全力パフォーマンスに熱意をすごく感じました。
―― 海外でも人気のコンテンツですが、日本版もそのノリがいかんなく発揮されていますね。
あ〜ちゃん この撮影は2021年に入ってからだったんですけど、普通が変わっていくこの時代を、自分たちも新しい時代だと捉えて楽しんでいけたらいいなと。
かしゆか あそこまで近い場所であんなすごい人たちのパフォーマンスを見るってこれまででもなかったし、この番組でたくさん見せていただいて本当に感謝だったんですけど、すごい刺激をもらえて「ライブやりたい!」ってなりました。
あ〜ちゃん 私たち、8月中旬にぴあアリーナMMで約1年半ぶりのワンマンライブ「Perfume LIVE 2021 [polygon wave]」をAmazonさんと一緒に有観客でやったんです(編注:このライブはAmazon Prime Videoで配信予定)。お客さんを1万2000人入れられる箱ですが、チケットを販売したタイミングでは5000人までという規定だったので、5000人入れて。
アリーナも含めて全部ステージにするなど、今の状況下を逆手にとって、「だったらこうできるよね」という新しい切り口をどんどん見つけていけたらいいなと思っていて。ルールに縛られてがんじがらめになって何もできなくなるんじゃなく、その中でも抜け道があるだろうし自分たちが楽しんで生きる方法はたくさんあるはず。マスクドシンガーの皆さんが歌ったときにもらう情熱や心が震える瞬間を、自分たちも届けたいと感じたので、自分たちもライブは必ず続けていきたいなと思いましたね。
—— 第1話冒頭では、Perfumeのステージもありました。
あ〜ちゃん “本物”を試されているような独特の緊張感がありました。(Perfumeのステージは)回が進んでからの収録だったので、みんなが歌っているステージに立てた喜びがありました。マスクを着けての歌唱も初体験でした。
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