人生最大の挫折からスカウトで芸能界入り 結木滉星にとって役者が“生きがい”に変わった瞬間とは(2/2 ページ)

» 2021年09月25日 16時35分 公開
[のとほのかねとらぼ]
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小学生から高校生までサッカー漬けの毎日

結木滉星 エロい彼氏が私を魅わす FOD ルパパト 朝加圭一郎

 もともと小学生1年生から高校生までサッカーを続けていた結木さん。小さいころの夢も「サッカー選手とヒーローです」と答えるほどサッカーに打ち込んでいましたが、中学生のころに大きな壁にぶちあたり、挫折を経験します。

 一方、2019年には小学校世代のサッカー日本一を決める大会「JFA第43回全日本U-12サッカー選手権大会」の応援サポーターに就任。当時のInstagramでは、「#好きが仕事になりました」と並々ならぬ喜びをつづっていました。

「本気でプロを目指していたのですが、中学生のころ、上にいけばいくほど周りとの差にすごくギャップを感じて、プロは諦めました。それは人生で初めて大きなことに諦めをつけた瞬間でした。それでも、10代のうちにサッカーはやっておいてよかったと思います。」

演出家・鈴木勝秀との出会い

結木滉星 エロい彼氏が私を魅わす FOD ルパパト 朝加圭一郎

 そんな結木さんが本格的に芝居と向き合うきっかけとなったのは、演出家・鈴木勝秀さんとの出会い。2013年に、アニメ×舞台×アクター×コミック×音楽、5つのメディアで楽しめる5次元プロジェクト「ぱんきす!」の舞台で出会った鈴木さんから、大きな影響を受けました。

「影響を与えてくれた人は、演出家の鈴木勝秀さんです。鈴勝さんとの時間は全てためになったと思いますし、初めて一緒にやった舞台『ぱんきす!』は自分を変えてくれた作品になりました」

「快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー」への抜てき

 2018年からはスーパー戦隊シリーズの第42作となる「快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー」で小さいころからの夢であるヒーロになることをかなえた結木さん。ルパンレッドとパトレン1号の「ダブルレッド」によって描かれる人間ドラマが話題に。結木さん演じる朝加圭一郎は、正義感にあふれる熱血ぶりがじわじわと人気を集め、ドラマ放送直後には“朝加圭一郎”がTwitterトレンド入り常連に。その活躍は家族も支えてくれていたようで、実際にヒーローとしてステージに立つ自身の姿を見せたときは感慨深い思いがあったとのこと。

「戦隊に受かったことは人生で一番うれしかったです。1年間やっていた作品なので、今まで出演した中でも特に思い出深いです」

「特に、僕がたまに遊びに行っていた地元・大分の遊園地でイベントをやったとき、おじいちゃんとおばあちゃんが来てくれたことは嬉しかったですね」

最新作では“完璧なエリート男子”を熱演

 ルパパトで勢いをつけると、話題作への出演が続々と決定。最新作「エロい彼氏が私を魅わす」では、“だんだん人間くさくなるところが魅力”と語る圭吾を熱演します。

「『エロい彼氏が私を魅わす』の圭吾は、すごくプライドが高くて完璧な男なのですが、仁美に気になってる人が現れたと言われて、初めて屈辱を味わってから、今まで作り上げてきた自分の“圭吾”という人現像がどんどん崩れて、すごく人間くさくなっていくところが魅力です。ただ、圭吾とまなぶ、どちらかを選ぶなら……まなぶ。男として生き方がかっこいいなと思う。僕自身の結婚観は、結婚願望はあります。ただ、まだまだ先。30歳過ぎてからでいいかな」

「脚本自体が面白い作品です。フィクションの世界観なんですけど、せりふだったり関係性だったりという部分はすごくリアル。そこの融合は面白いなと台本を読んだときに思いました」

結木滉星 エロい彼氏が私を魅わす FOD ルパパト 朝加圭一郎

俳優業は「モテたい」から「生きがいに」

 中学で大きな挫折を経験してから、なんとなく芸能活動をスタートした結木さん。鈴木さんとの出会いをきっかけに、その気持ちは一転。多くの作品への出演も次々と決まる中、自分にとっての“役者”をしっかりと軸に据え、自分の足で次のステップへとまい進していました。

「転機は、高校のときにスカウトしてもらったとき。もともとモテたくて現在の事務所に入りましたが、今思うと諦めないことや妥協しないことを学びました。今の仕事の目標は大河ドラマ。救いようのないサイコパスとかも挑戦してみたいです」

 自分が「もういい」と思えるまで仕事ができることを“幸せの条件”として挙げた結木さん。ただモテたかった気持ちで芸能界に足を踏み入れましたが、今となっては「自分にとって役者とは生きがいです」と真っ直ぐに答えてくれました。

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  • 当選者には編集部からDMでご連絡します。DMが解放されていない場合には当選無効となりますのでご注意ください
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  • ご応募完了時点で、アイティメディアのプライバシーポリシーへご同意いただいたものと致します。応募前に必ずご確認ください


撮影:こた

動画撮影:岩本新之助

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