「あぁ、何てきれいに」「新車の香りがする(泣)」 伊藤かずえ、ピカピカになった「あのシーマ」と再会し感激の涙(1/2 ページ)

「まるで新車みたい!」 シーマのレストアがついに完成。8カ月ぶりに愛車と再会した伊藤さん、そしてよみがえったシーマの姿は……。

» 2021年12月07日 18時00分 公開
[岩城俊介ねとらぼ]

 「待ち望んでいました。ホントに夢に何度も出てきたんですよ」「わたしのクルマじゃないくらいにきれいになって……。あぁ、新車の香りがします(泣)」──。

伊藤かずえ シーマ ピッカピカになって帰ってきた愛車シーマと再会し、感涙した伊藤かずえさん

 俳優の伊藤かずえさんが30年乗り続ける「伝説のシーマ」が12月7日、約8カ月掛けたフルレストアを終え、この日が誕生日の持ち主伊藤さんのもとへ戻ってきました。何てすてきな誕生日プレゼント……!

 伊藤さんは、日産自動車「シーマ タイプII リミテッド(FPY31型/1990年式)」を30年以上乗り続けるこだわりオーナー。この初代シーマは、平成バブル期に高額商品購買需要が起こった「シーマ現象」や「3ナンバー車ブーム」の発端になった名車種です。

 「23歳のときに入手して、故障によるエンジン換装を経て、やれてきた塗装を自分で塗り直したりもしながら、現在までに26万キロ以上を走った」と、伊藤さんと古いシーマの意外な組み合わせ、そして伊藤さんの熱すぎるシーマ愛がネットで話題になります(関連記事)


 この熱い思いに日産も共感。「やっちゃえ、日産!」「レストアしてあげて!」──。何より伊藤さんの熱いシーマ愛に応え、日産自ら社の威信をかけて「フルレストア」し、新車同様によみがえらすと決意したのでした。

伊藤かずえ シーマ 2021年4月、レストアのために工場へ入庫されたシーマ(写真:日産自動車、以下同)
伊藤かずえ シーマ シーマを運転する伊藤さん
伊藤かずえ シーマ 走行距離は26万キロ超え

約8カ月かけて超ピカピカ「新車同様」に 「わたしのシーマじゃないくらいきれいになった!!……(涙)」

 日産は2021年4月にレストアを開始。大切に乗られていたクルマのため「(30年前のクルマにしては)きれいで状態も悪くはなかった」ようですが年数相応の傷みはやはり多く、当時の補修部品の多くは廃番、新たに1から作り直した部品も多かったそうです。

 やるからには徹底、全部バラバラに。ホワイトボディー状態にしてフレームや足回りの要所をチェックし、エンジンも腰上腰下バラして再整備、ボディーも全塗装しました。

伊藤かずえ シーマ エンジンも足回りもボディーも全部バラバラに(写真:日産自動車)
伊藤かずえ シーマ シートや内装も「当時のまま再現」を目標にレストアを進めた(写真:日産自動車)

 伊藤さんが望んだ「シルキーな走りの復活」も重要。40年の経験を持つ「匠」的な社内ベテランテストドライバーが走行テストを行ってチューニングし、8カ月掛けてフルレストアが完成しました。

伊藤かずえ シーマ 「わたしのシーマじゃないくらいにきれいになった!!……(涙)」と喜びのあまり涙する伊藤さん

 「新車の香りがする……!!」 新車同様に復活したシーマは「あのにおい」も再現していました。日産によると、シートもインテリアも当時の新車同様にビシッと作り直したので、新車の香りも結果としてほんのり再現されたとの話です。

 レストアに掛かった総費用は「算出は難しく、プライスレスとお答えしたいところですが……、参考として“当時の新車価格(約500万円)は優に超えている”」(日産)とのことです。ひぇぇ〜! (でも、プロが8カ月かかりっきりで、これだけすごい仕上がりならば……安い、ですよね)。

 「レストア中の代車として借りていたキックス(関連記事)も新車だけど、それと同じ香りがしたの。レストア中、ホントにシーマが夢にまで出てきたこと、久しぶりに会えたこと、想像以上にきれいだったこと、父とボンネットを塗り直したこと、新車の香り……いろいろ混ざって涙が出てきちゃいました」。

伊藤かずえ シーマ そのまま新車のよう……!
伊藤かずえ シーマ あぁぁ……これはすごい

 「あの頃、シーマとスカイラインGT-R(R32)が並んで売っていて。実はGT-Rにするつもりだったんです。でも母が“MT車は私が乗れないからやめて”……といったやりとりがあってシーマを選びました。気に入って乗り続けて、一度故障でエンジンを換装することになって、“これはもう一生乗るクルマだ”と決意しました。いま20歳の娘もシーマがお気に入り。生まれたときから、初めて乗ったクルマもこのシーマですからね。あと30年、娘にも乗り継いでもらいたいな」。

 30年乗り続けたシーマは親子3代の思い出も記録していました。伊藤さんの熱いシーマ愛で、あの頃抱いたクルマへの憧れ、クルマのある生活の本質のような何かを再び思い出した人も多いことでしょう。クルマってホントいいものですね。

伊藤かずえさんの「シーマ」 12月22日までNISSAN CROSSINGで展示

 伊藤さんのシーマは、12月8日から東京・銀座の日産ショールーム「NISSAN CROSSING」で特別展示されます(2021年12月22日まで)。30年前のクルマなのにうっとりため息が出てしまうほどの「新車」感、ぜひ生でチェックしてみましょう。

伊藤かずえ シーマ

 あ、ということは、伊藤さんはあと2週間ほどシーマはお預けということに……。「いいの。最初は1週間の予定だったけれど、多くの人に、できれば遠方の方にも見てもらいたかったので長めにしました」(伊藤さん)。



       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2501/31/news019.jpg “部屋が汚すぎて”彼氏に振られた女性→1人孤独に片付けを続け、600日後…… まさかの光景に「感動しました」
  2. /nl/articles/2501/29/news009.jpg 高校生のときに出会った“同級生カップル”→「親に頼らん!」と必死に貯金して…… 19年後、現在の姿に反響
  3. /nl/articles/2502/01/news088.jpg 「痩せた」 大谷翔平、“最新ショット”に驚きの声 “寝ぐせ”にツッコミも……「うわ凄い絞ってる」
  4. /nl/articles/2501/28/news188.jpg 「やられたな」 ベトナムで「FUJITSU」だと思って購入した家電→“衝撃の正体”に思わず戦慄
  5. /nl/articles/2502/01/news039.jpg 生え際後退で老けて見える25歳男性、プロが大胆カットしたら…… 「不可能を可能にした」「35歳から15歳に」大変身が740万再生【海外】
  6. /nl/articles/2501/30/news026.jpg 普通の折り紙1枚を、パタパタ折っていくと…… プレゼントにぴったりな美しいアイテム完成に「すげぇつくりたい」「かわいい」
  7. /nl/articles/2501/31/news041.jpg 水道検針員から直筆の手紙、確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生→大反響から1年たった“現在の様子”を聞いた
  8. /nl/articles/2502/01/news008.jpg 【ハギレ活用】「もう最高……」 着物のハギレをリメイク→わずか30分で“すてきなアイテム”が完成! 「私にもできそう」
  9. /nl/articles/2502/01/news047.jpg 【編み物】彼氏のために、緑と黄緑の毛糸を正方形に編んでつなげると…… 圧巻のおしゃれな大作完成に「息をのむほどすばらしいよ」
  10. /nl/articles/2501/31/news215.jpg 「こういうの大好き」 ユニクロ“3990円パジャマ”が発売前から話題騒然 「最高」「シンプルで良い」
先週の総合アクセスTOP10
  1. 風呂に入ろうとしたら…… 子どもから“超高難易度ミッション”が課されていた父に笑いと同情 「父さんはどのようにしてこのお風呂に入るのか」
  2. DIYで室温が約10℃変わった「トイレの寒さ対策」が310万再生 コスパ最強のアイデアへ「天才!」「これすごくいい」
  3. 岡田紗佳、生配信での発言を謝罪 「とても不快」「暴言だと思う」「残念すぎ」と物議
  4. スーパーで買った半玉キャベツの芯を植え、5カ月育てたら…… 農家も驚く想像以上の結末が1300万再生「凄い」「感動した」
  5. 東京藝大卒業生が油性マジックでサンタを描いたら? 10分で完成したとんでもない力作に「脱帽です」「本当にすごい人」
  6. 定年退職の日、妻に感謝のライン → 返ってきた“言葉”が約200万表示 大反響から7カ月たった“現在の生活”を聞いた
  7. 【ヤフオク】“3万円”で購入した100枚の着物帯 →現役着付師が開封すると…… “まさかの中身”に驚き
  8. 「立体的に円柱を描きなさい」→中1の“斜め上の解答”に反響「この発想は天才」「先生の優しさも感じます」 投稿者に話を聞いた
  9. 「すんごい笑った」 “干支を覚えにくい原因”を視覚化したイラストが勢いありすぎで1700万表示の人気 「確かにリズム全然違う!」
  10. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
先月の総合アクセスTOP10
  1. ドブで捕獲したザリガニを“清らかな天然水”で2週間育てたら…… 「こりゃすごい」興味深い結末が195万再生「初めて見た」
  2. 「配慮が足りない」 映画の入場特典で「おみくじ」配布→“大凶”も…… 指摘受け配給元謝罪「深くお詫び」
  3. 母「昔は何十人もの男性の誘いを断った」→娘は疑っていたが…… 当時の“モテ必至の姿”が1170万再生「なんてこった!」【海外】
  4. 風呂に入ろうとしたら…… 子どもから“超高難易度ミッション”が課されていた父に笑いと同情 「父さんはどのようにしてこのお風呂に入るのか」
  5. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
  6. 市役所で手続き中、急に笑い出した職員→何かと思って横を見たら…… 衝撃の光景が340万表示 飼い主にその後を聞いた
  7. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  8. DIYで室温が約10℃変わった「トイレの寒さ対策」が310万再生 コスパ最強のアイデアへ「天才!」「これすごくいい」
  9. 「こんなおばあちゃん憧れ」 80代女性が1週間分の晩ご飯を作り置き “まねしたくなるレシピ”に感嘆「同じものを繰り返していたので助かる」
  10. 岡田紗佳、生配信での発言を謝罪 「とても不快」「暴言だと思う」「残念すぎ」と物議