ニュース
» 2021年12月29日 20時30分 公開

「カレーパングランプリ」で“どら焼き”が受賞!? 「和菓子かどうかも怪しい」どら焼きを作った富山の和菓子屋さんの挑戦(1/2 ページ)

未知の領域への挑戦、その背景は。

[谷町邦子,ねとらぼ]

 「いま1番おいしいカレーパン」を投票で決する「カレーパングランプリ」で、2021年に“どら焼き”が「バラエティ部門」の金賞を受賞しました。どら焼きがカレーパン……?

ホットドラバター カレー カレーパングランプリで受賞した「ホットドラバター カレー」(302円)

 受賞したのは、明治3年(1870年)創業の老舗和菓子店「中尾清月堂」(富山県高岡市)のどら焼き「ホットドラバター カレー」。どら焼きの皮にカレーとバターをはさんでおり、電子レンジで温めて食べる商品です。

ホットドラバター カレー 「カレーパングランプリ2021」の「バラエティ部門」で金賞を受賞(ホットドラバター専用オンラインショップより)

 「ホットドラバター カレー」は中尾清月堂のホット専用どら焼き「ホットドラバター」(関連記事)シリーズの最新フレーバー。それまで同シリーズは2018年発売のオリジナル(小豆あん+バター)、クリームチーズ、アーモンドチョコに、2019年登場の五郎島金時(ごろうじまきんとき)の4種を展開していました。

ホットドラバター カレー 「ホットドラバター」シリーズ。あんだけではなく、クリームチーズやチョコなどをサンド
ホットドラバター カレー ホットドラバターオリジナル。王道の小豆あんとバター
ホットドラバター カレー クリームチーズは小豆あんとバターとクリームチーズ。温め時間は短めがオススメ
ホットドラバター カレー アーモンドチョコは小豆あんとバターとアーモンドチョコ。アーモンドの塩気とカリっとした食感がアクセント
ホットドラバター カレー 五郎島金時は加賀(石川)野菜の五郎島金時を使用

 温めて食べる“ホット専用”というどら焼きの新境地を開いた「ホットドラバター」シリーズですが、フレーバーは「甘い」という典型的な和菓子のイメージから外れず展開していました。そこでなぜあえてカレー味に挑戦したのか聞いてみました。

暑い季節に食べてほしい

 「2018年12月に販売を開始したホットドラバターは、温めて食べるという特性上、冬に食べるイメージが強い商品でした。2019年の春先、これからの季節にホットドラバターをお客様に必要としていただくにはどんな味が求められるのか、どんなシーンをご提案すべきなのかを商品開発会議で話し合った結果、『夏に食べたくなる味』『スパイシー』『カレー』といったアイデアが生まれました」(中尾清月堂)

ホットドラバター カレー 約1年半の試行錯誤の末に完成したホットドラバター カレー

 「ホットドラバター カレー」の構想が始まったのは、「ホットドラバター」シリーズが始まって間もないころ。しかし、中尾清月堂は和菓子店。カレー味のどら焼きを作るうえで不安はなかったのでしょうか。

 「通常は甘い香りが立ち込める中尾清月堂の工場内に、カレーのにおいが漂ってしまうのではないかという心配がありました」(同社)

 やはり、カレーのにおいは気になるところ。実際の過程では「他のお菓子にスパイシーな影響が及ばないよう、生産体制に配慮しています」とのことです。

 生地は他のホットドラバター同様「中尾清月堂のどらやき」をベースに、温めてふわふわの食感になるものをカレー専用に砂糖不使用で開発。あんはバターや生地との相性、全体とのバランスにこだわり、40種類以上のカレーを試した結果、野菜が溶けこみマイルドでピリッとスパイシーさが残る味に仕上げました。

ホットドラバター カレー 袋を少し破いて、レンジで30〜40秒温めるとバターとカレーがとろけます

 構想から開発、完成まで約1年半。2020年に「ホットドラバター カレー」は完成しました。「『甘くない』『和菓子かどうかも怪しい……』、そんな『ホットドラバター カレー』への挑戦は、企画・製造・販売スタッフともに未知の領域であったことに間違いありません。おいしさに自信はありましたが、異色さゆえ、来店されたお客様に受け入れていただけるのか。ただただ不安でした」と同社。

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10

  1. /nl/articles/2201/24/news081.jpg 「めっちゃ痩せててびっくり」「尊敬しかない」 ガンバレルーヤ、1カ月半で“22キロ減”の別人ショットに反響
  2. /nl/articles/2201/25/news179.jpg 氷川きよし、休養発表後インスタ初更新 過熱報道に苦言「精神的に追い詰められています」「私も一人の人間」
  3. /nl/articles/2201/26/news014.jpg 飼い主がストーブ前に座ると、黒柴三兄弟がのってきて…… 団子状態で暖をとる子犬に「鼻血でるほど可愛い」
  4. /nl/articles/2201/26/news103.jpg 超笑顔だ! 笑わない男・ラグビー稲垣啓太とモデル・新井貴子が結婚、初夫婦でデレデレの笑み
  5. /nl/articles/2201/26/news085.jpg 一見すると笑顔の女性、よくみると…… いじめ・自殺防止を訴えるポスターのメッセージが心に刺さると話題
  6. /nl/articles/2201/26/news015.jpg 保護猫と先住猫が初対面した夜、おもわぬ行動に涙…… 「先住猫の優しさがすごい」「一生懸命な姿がたまらない」と反響
  7. /nl/articles/2201/26/news043.jpg なかやまきんに君、「お願いマッスル」カバーMVで“自慢の肉体美”を披露 本家は2億4000万回再生超え
  8. /nl/articles/2201/25/news110.jpg トンガに物資を運ぶ自衛隊員の“ステキなアイデア”にジーンとくる…… 「お疲れ様です」「泣けてきました」と称賛の声
  9. /nl/articles/2201/26/news019.jpg 子猫「肉球ぜんぶ見せたげよっかな?」 かわいい肉球をもったいぶる子猫に全力で「見せて!」とお願いしたい
  10. /nl/articles/2201/26/news156.jpg 架空のアイドルグループ、不祥事だらけの解散理由が話題に 「運営との面識無く勝手に加入」の強者メンバーも

先月の総合アクセスTOP10

  1. 「どん兵衛」新CMに星野源が復活も衝撃の新展開 “どんぎつね”吉岡里帆の正体明かされ「完全なホラー案件」「狂気を感じる」
  2. ハラミちゃん、“公称145センチ”も本当の身長にゴチメンバー驚き 「デカイっていわれるのが嫌になっちゃって……」
  3. 西川史子、退院を報告 「生きていて良かったと思っていない」と告白も、力強い現在の心境明かす「私は医師です」
  4. 「もうアヒル口」「美人確定ですね!」 板野友美、生後2カ月娘の“顔出しショット”にみんなメロメロ
  5. 「気ぃ狂いそう」 木下優樹菜、生配信中止で“涙のおわび動画” やらかしたスタッフに「生きてたらミスぐらいする」
  6. 東大王・鈴木光、“お別れの笑顔”で司法試験合格を報告「本当にありがとうございました」 SNS閉鎖に涙のエール続々
  7. 「こんな普通に現れるの?!」「バレそうで心配」 倖田來未、駅のホームに“普通に並ぶ”姿にファン驚き
  8. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」「どストレートに餅で笑った」と称賛集まる
  9. 第1子妊娠のすみれ、母・松原千明と2年ぶりに涙の再会 「やっとママに会えました」と感動的な親子ショット公開
  10. 渡辺裕之、66歳バースデーで息子と2ショット 合同誕生日会に「すごいお料理とケーキ」「イケメン息子さん」