「弊社への志望動機を」「卒業研究の内容は」―― 就職面接の緊張感あふれるやりとりが一転、急に斜め上へすっ飛ぶ漫画がシュール(1/2 ページ)

魔術よりもむしろ話術がすごい。

» 2022年02月01日 11時00分 公開
[沓澤真二ねとらぼ]
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

 「弊社への志望動機をお聞かせください」「御社の企業理念に感銘を」――。ある就職面接を描く漫画がシュールでおかしいです。序盤こそ型にはまっていて、就活に少し役立ちそうな内容なのですが……?

アイキャッチ テンプレめいた会話がまさかの方向へ
漫画をまとめて読む

 学生の言うテンプレ的な回答を、聞き慣れたといった様子で冷静に分析する面接官。学生が「技術を外部に頼りすぎず自社部門に投資をしている姿を感じ〜」と、具体的な話を始めたところで、少々突っ込んだ質問をぶつけます。「人文学部卒で総合職希望ですよね? 技術部門にもご興味をお持ちですか?」と。

1P
2P

 これは面接官が仕掛けた、少し意地悪な試練。学生は「興味がある」と答えれば、合格しても希望に添わない部署に配属されかねないですし、「ない」と言えば事業の軽視となり、心証を悪くしかねません。面接官は、誰もおとしめずに自分が得するよう上手に言葉を選べるかといった、コミュニケーション能力を確かめようという腹づもりなのです。

3P

 ところが、学生は「人文学部で西洋魔術を専攻しておりました」と、急にすっとんきょうな話を始めました。才能ある同級生には及ばなかった経験から技術職に敬意はあるものの、自分は実力不足ゆえ支える側でがんばりたいというのです。確かに、上手に言葉を選んで試練を乗り越える納得の回答……! だが、魔術のくだりだけがよく分からない。

4P

 最後に魔法陣まで描描いて卒研の内容を解説した学生を、とりあえず「よくわかりました」と送り出す面接官たち。魔術については困惑しながらも、「質問に対し自分の言いたいことを先走ったりせず」「どの相手にも言える使い回しの文句ではなく」など、学生を好意的に迎えるのでした。結局面接官が見ているのは会話の表層でなく、受け答えからのぞく人柄の部分ということかもしれませんね。

 「学生が自分のペースに持ち込む技術が見事」「フラットに対応できる面接官も有能」「よく平常心で質問続けられたな」などと笑いを呼んだこの漫画は、漫画家の山田しいた(@yamada_theta)さんが手がける『ITおじさん』シリーズの一節(2巻に収録)。単行本では、学生の就活の行方や、研究していた「魔術」の意味まで描かれています。

作品提供:山田しいた(@yamada_theta)さん


       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2412/18/news202.jpg 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの行動”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」【大谷翔平激動の2024年 「家族愛」にも集まった注目】
  2. /nl/articles/2412/20/news023.jpg 60代女性「15年通った美容師に文句を言われ……」 悩める依頼者をプロが大変身させた結末に驚きと称賛「めっちゃ若返って見える!」
  3. /nl/articles/2403/21/news088.jpg 「庶民的すぎる」「明日買おう」 大谷翔平の妻・真美子さんが客席で食べていた? 「のど飴」が話題に
  4. /nl/articles/2412/21/news038.jpg 皇后さま、「菊のティアラ」に注目集まる 天皇陛下のネクタイと合わせたコーデも……【宮内庁インスタ振り返り】
  5. /nl/articles/2412/21/news088.jpg 71歳母「若いころは沢山の男性の誘いを断った」 信じられない娘だったけど…… 当時の姿に仰天「マジで美しい」【フィリピン】
  6. /nl/articles/2412/21/news056.jpg 真っ黒な“極太毛糸”をダイナミックに編み続けたら…… 予想外の完成品に驚きの声【スコットランド】
  7. /nl/articles/2412/20/news096.jpg 新1000円札を300枚両替→よく見たら…… 激レアな“不良品”に驚がく 「初めて見た」「こんなのあるんだ」
  8. /nl/articles/2412/18/news015.jpg 家の壁に“ポケモン”を描きはじめて、半年後…… ついに完成した“愛あふれる作品”に「最高」と反響
  9. /nl/articles/2412/21/news005.jpg 藤本美貴、晩ご飯に手料理7品 多忙でも野菜とお肉たっぷりで反響 「お疲れ様です」「凄く親近感」【2024年の弁当・料理まとめ】
  10. /nl/articles/2412/15/news031.jpg ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
先週の総合アクセスTOP10
  1. ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  2. ズカズカ家に入ってきたぼっちの子猫→妙になれなれしいので、風呂に入れてみると…… 思わず腰を抜かす事態に「たまらんw」「この子は賢い」
  3. フォークに“毛糸”を巻き付けていくと…… 冬にピッタリなアイテムが完成 「とってもかわいい!」と200万再生【海外】
  4. 鮮魚スーパーで特価品になっていたイセエビを連れ帰り、水槽に入れたら…… 想定外の結果と2日後の光景に「泣けます」「おもしろすぎ」
  5. 「申し訳なく思っております」 ミスド「個体差ディグダ」が空前の大ヒットも…… 運営が“謝罪”した理由
  6. 「タダでもいいレベル」 ハードオフで1100円で売られていた“まさかのジャンク品”→修理すると…… 執念の復活劇に「すごすぎる」
  7. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
  8. ある日、猫一家が「あの〜」とわが家にやって来て…… 人生が大きく変わる衝撃の出会い→心あたたまる急展開に「声出た笑」「こりゃたまんない」
  9. 友人のため、職人が本気を出すと…… 廃材で作ったとは思えない“見事な完成品”に「本当に美しい」「言葉が出ません」【英】
  10. セレーナ・ゴメス、婚約発表 左手薬指に大きなダイヤの指輪 恋人との2ショットで「2人ともおめでとう!」「泣いている」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  2. 「絶句」 ユニクロ新作バッグに“色移り”の報告続出…… 運営が謝罪、即販売停止に 「とてもショック」
  3. 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  4. アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
  5. 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  6. 「やはり……」 MVP受賞の大谷翔平、会見中の“仕草”に心配の声も 「真美子さんの視線」「動かしてない」
  7. ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  8. 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
  9. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  10. 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」