ババアと呼ばれ傷付く時期はもう過ぎた アラフィフ新人アイドル「GoziU」に話を聞いたらめちゃくちゃタメになった(2/2 ページ)

» 2022年04月18日 18時00分 公開
[小西菜穂ねとらぼ]
前のページへ 1|2       

実はバブルを知らない世代 駄じゃれ先行形プロデューサー

 デビューシングル「どうぞご自遊に」は遊び心に満ち、バブルの残り香を感じる大胆で力強い楽曲。まさにアラフィフアイドルだからこそ歌いこなせるナンバーといえますが、意外にもメンバーはバブルの恩恵にはあずかっていないといいます。

4月末にミュージックビデオを公開予定

ーー デビュー曲「どうぞご自遊に」は歌詞も過激で、10代や20代のアイドルには歌いこなせない内容となっています。皆さんはバブル世代ではないとのことですが、実体験が反映されたものなんでしょうか?

Kyoko ジェンダーレスの方が私たちとよくコミュニケーションをとって歌詞を書いてくださった、おばちゃんの気持ちも、男性の気持ちも若い方の気持ちも表現されています。私たちの意見でもあるけど、その方から見たGoziU像も込められている内容ですね。

ーー クラファンも成功したことで、セカンドシングルを早々に準備中とのことですが、こちらはどんな内容になっているんでしょうか?

プロデューサー 「メタババース」です!

ーー また駄じゃれだ!

ぴろりん Twitterのスペースという音声交流機能ができて「フォロワーさんを増やしましょう」という部屋で話していたら、やたら「メタバース、メタバース」と言う人がいたんです。日本語で“仮想空間”と言えばいいんじゃないかと思うんですが、何回もメタバースメタバースっていうから「じゃあ次の曲はメタババースにしましょう」って。

ぴろりん タイトルが決まってから歌ができていくんです。「GoziUだから、じゃあ『どうぞご自遊に』でいいじゃないですか」ってそうなりました。

 まだメタバースが何か知らない方も多いと思うんですけど、2022年末ごろになれば多くの方が耳にするワードだと踏んで、「メタババース」をこのタイミングで持ってきました。

ーー なるほど、最先端ですね。アラフィフといえばインターネット第一世代でしょうか?

ぴろりん いや、商業科とか工業科に進んだ人じゃないとパソコンを使っていない年代です。何とか20年前にインターネットはできるようになりましたけど。

Kyoko 学生時代にはなかった。携帯電話も、私の世代で持っていたのは自分が最初くらいで、友人は持っていなかったなぁ。

おみつ これよ(とショルダーバッグっぽいものを肩にかけ、受話器を耳にあてる動き)。最初に持った携帯なんてこんな大きくて、アンテナも伸びるやつ。しもしも〜って。

Miyuki ブロックみたいな。こんなのはやるのって思ってた。高かったよね、30万くらいした。

Kyoko そういうのが大好きで、そういうのが分かるアラフィフだと思います!

ぴろりん 分からないことがあったら分かる人を呼んで、こんこんと教えてもらうんです、納得するまで。

Kyoko 分かったふりするのもよくないのよのね、おばさんは。

「GoziU」おみつ おみつさん「本人公認で西尾一男の声真似をやっております。京都でハンドセラピスのサロンを経営してますが、本業はGoziUのイエロー担当です」(写真撮影:じゅげむ

ーー 一方でMiyukiさん以外はレコーディングはほぼ初体験。苦労はありましたか?

もものり 音符すら読めないので本当に大変で、スタッフを泣かせています。

Kyoko Clubhouseで知り合った20代の若い才能あるスタッフが曲を作ってくれて。レコーディングでは彼の意向に添えないもどかしさが……。頭では分かってるんです、年齢はいってるので! でも「色っぽく」「少し憂えた感じ」と指示の意味は理解できても、表現できないジレンマがあり、情けないなと思いながらやっています。

「GoziU」もものり もものりさん「東京でメディカルトータルビューティーサロンを経営しております。本業はGoziUです」(写真撮影:じゅげむ

これからのGoziU

 GoziUは現体制でセカンドシングル「メタババース」のレコーディングを進める一方で、「メンバーが少なくなっちゃったので、あと4人くらいメンバーを増やしてにぎやかにやりたい」と同曲を課題にした追加メンバーオーディションを予定しています。

「GoziU」オーディション 追加メンバーを5月から募集予定。詳細はSNSに注目!

ーー 追加メンバーにはどんな方を望みますか?

おみつ “覚悟”の2文字ですね。

ぴろりん ちゃんと腹をくくってきてほしい、それだけです。結局覚悟が一番大事になってくるんじゃないかな。

Kyoko 自分の価値観を前面に打ち出し「自分のためにアイドルをやりたい」というよりは、自分たちの活動を通じて誰かが笑顔になってくれることに価値を見いだせる方がいい。自分のブランディングを崩したくない方だと寂しくなっちゃうので、私たちが頑張ることで誰かが笑ってくれることを喜んでくれる方が良いな。その覚悟が今の5人はある。

 魅力的で明るくて、あとは人に元気を与えるんだからご自身も元気じゃなきゃダメ。それ以外は自称アラフィフでも結構ですし、大きくても太っていても痩せていても色黒でも、日本の方じゃなくても。

ぴろりん 意思疎通ができればね。

Miyuki そうですね、じゃあ「元気で覚悟が決まった人」ですね。

ーー 今後活動を続けていく中で、目標やライバルはいますか?

ぴろりん ライバルは自分自身。どこか別のグループがライバルだというのならどこに!? 日本にはいないんじゃないですかね、たぶん。

Miyuki 私たちが先駆けというか、私たちがオリジナル。ライバルはいませんね。

Kyoko 私たち自身にその感覚は全くないけど、「純烈」の女性版みたいだとする表現はよく見聞きしますね。

 いくつになっても何を始めるにも遅くないと思っているので、そのメッセージが伝われば良い。高齢者の方が喜んでくださるのはわれわれなのかなって。

ぴろりん マドンナっていくつくらいでしたっけ? 60代? グループではないですけど、マドンナを目標にいこうかな。

ーー GoziUに勝ちたいとあとから続いてほしいということですかね?

ぴろりん そう願います、本当に!

「GoziU」Miyuki Miyukiさん「ポールダンスをやっておりまして、歌と踊りをやってきました」(写真撮影:じゅげむ

ーー 10年後、アラ還のころの皆さんはどうなっていると思いますか?

ぴろりん いまと変わらないと思います。

Kyoko このままアイドルをやっているかは分からないですけど、私たちの実験の結果が出てどうにか社会が変わって「女のくせに、おばさんのくせに働いてるの」と言われることが少しずつ変わっていてほしい。

 「結婚しているのになぜスカートをはくの?」「胸が開いた服なんて着てみっともない」とかね。私たちの世代では赤い服を着るだけでも夫に許可を求める人もいる。そんなくだらないことがなくなればいい。小さいことでも変わっていたら面白いな。私たちは結婚や子育てをてんびんにかけてきちゃったけど、全部楽しんでやればいいんですよ!

ぴろりん いいとこ取りをすればいい。ただし人生はずっと楽しいわけじゃないし、やるべきことはやらなくてはいけない。優先順位を決めれば簡単です。母親をしなければいけない時期があれば子育てが一番で、仕事や旦那さん、友人を2番にすればいい。他は新しい出会いも望めるけど、子どもは換えが利かないから。仕事や家庭の両立に悩む女性には、やるべきことをちゃんとやったその後に、また楽しくできますよと伝えたい。

Miyuki 子育てが終わっても楽しいことはあるんだよってね。10年後もまあ元気でしょう。人の希望となるようなおばさんになって先を走っていきたい。「あんなに楽しく生きられるなら、私たちも年を取るのも怖くないね」って若い人たちに思ってもらえれば。

前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
本記事は制作段階でChatGPT等の生成系AIサービスを利用していますが、文責は編集部に帰属します。

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2412/15/news031.jpg ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  2. /nl/articles/2412/14/news019.jpg ズカズカ家に入ってきたぼっちの子猫→妙になれなれしいので、風呂に入れてみると…… 思わず腰を抜かす事態に「たまらんw」「この子は賢い」
  3. /nl/articles/2412/15/news011.jpg 「懐かしい」 ハードオフで“30年前のPC”を購入→Windows 95をインストールしたら“驚きの結果”に!
  4. /nl/articles/2412/16/news107.jpg 「靴下屋」運営のタビオ、SNSアカウント炎上を受け「不適切投稿に関するお詫び」発表 「破れないストッキング」についてのやりとりが発端
  5. /nl/articles/2412/15/news035.jpg 餓死寸前でうなり声を上げていた野犬を保護→“6年後の姿”が大きな話題に! さらに2年後の現在を飼い主に聞いた
  6. /nl/articles/2412/15/news002.jpg 毛糸でフリルをたくさん編んでいくと…… ため息がもれるほどかわいい“まるで天使”なアイテムに「一目惚れしてしまいました」「うちの子に作りたい!」
  7. /nl/articles/2412/10/news133.jpg 「タダでもいいレベル」 ハードオフで1100円で売られていた“まさかのジャンク品”→修理すると…… 執念の復活劇に「すごすぎる」
  8. /nl/articles/2312/15/news032.jpg 放置された池でレアな魚を狙っていた親子に、想定外の事態 目にしたショッキングな光景に悲しむ声が続々
  9. /nl/articles/2412/15/news028.jpg 脱北した女性たちが初めて“日本のお寿司”を食べたら…… 胸がつまる現実に考えさせられる 「泣いてしまった」「心打たれました」
  10. /nl/articles/2412/16/news023.jpg 父「若いころはモテた」→息子は半信半疑だったが…… 当時の“間違いなく大人気の姿”に40万いいね「いい年の取り方」【海外】
先週の総合アクセスTOP10
  1. イモトアヤコ、購入した“圧倒的人気車”が思わぬ勘違いを招く スーパーで「後ろから警備員さんが」
  2. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
  3. パパに抱っこされている娘→11年後…… 同じ場所&ポーズで撮影した“現在の姿”が「泣ける」「すてき」と反響
  4. 高校生のときに付き合い始めた2人→10年後…… 現在の姿に「めっちゃキュンってした」「まるで映画の世界」と1000万表示突破
  5. 大谷翔平の妻・真美子さん、ZARA「8000円ニット」を着用? 「似合ってる」「シンプルで華やか」
  6. 新幹線で「高級ウイスキー」を注文→“予想外のサイズ”に仰天 「むしろすげえ」「家に飾りたい」 投稿者に感想を聞いた
  7. 高校生時代に父と撮った写真を、29年後に再現したら……再生数1000万回超えの反響 さらに2年後の現在は、投稿者に話を聞いた
  8. 散歩中、急にテンションが下がった柴犬→足元を見てみると…… 「そんなことあります?」まさかの原因が860万表示「かわいそうだけどかわいい」
  9. コメダのテイクアウトで油断して“すさまじい量”になってしまった写真があるある 受け取ったその後はどうなったのか聞いた
  10. 「やめてくれ」 会社で使った“伝言メモ”にクレーム→“思わず二度見”の実物が200万表示 「頭に入ってこない」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  2. 「絶句」 ユニクロ新作バッグに“色移り”の報告続出…… 運営が謝罪、即販売停止に 「とてもショック」
  3. 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  4. アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
  5. 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  6. 「やはり……」 MVP受賞の大谷翔平、会見中の“仕草”に心配の声も 「真美子さんの視線」「動かしてない」
  7. ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  8. 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
  9. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  10. 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」