【人気動物YouTuberインタビュー】猫が液体であることを完全に証明した人気猫・まるさん　流れるような動きに称賛の声集まる（2/3 ページ）

[かのん，ねとらぼ]

猫の幸せと、信頼関係があってこその動画であるべき

――YouTubeチャンネルを始めようと思ったきっかけは？　また、周囲からの反響はいかがでしたか

　最初はまるとの日常を記録するために写真メインのブログを始めたのですが、写真ではまるの動きの面白さを記録しきれませんでした。そこで動画も撮り始め、最初はブログにアップするためにYouTubeに動画をアップするようになりました。“YouTubeチャンネルを始めた”という意識はあまりなく、結果としてYouTubeに動画が増えていった感じです。動画「滑り込むねこ。」をアップしたころから海外からの視聴者も一気に増えました。

記念すべき1回目の投稿「ソファの下からこんにちは。」

海外ファンの増えた「滑り込むねこ。」

――YouTubeチャンネルを運営するうえで気を付けていることはなんでしょうか

　まるが小さな箱に入ったり、穴に顔を突っ込んだりという動画をアップするときは、極力その過程も映すようにしてきました。見ている人には、「猫が自分から入った」のか、「無理やり入れた」のかが分からないからです。初期のころから海外の視聴者が多かったこともあり、言葉で状況をすべて説明することは難しく、映像に説得力を持たせることは意識してきました。

　あとごく当たり前のことなのですが、普段から猫とたくさん遊んで、大切にお世話をすること。最近は空前の猫動画ブームで、YouTubeに限らずいろいろな媒体で猫動画を目にする機会が増えたとともに、実際に猫を飼っている人も増えており、視聴者の目はどんどん厳しくなっていくのではと思っています。動画を見ていて、「この猫ちゃんは普段あまり大切にされていないのかな」というのは同じ猫を飼っている者ならなんとなく分かるものですし、猫の幸せ、そして信頼関係があってこその動画であるべきだと思っています。

再生数2580万回を超えた伝説の回「まるです。」

――「mugumogu」のチャンネルの中で、オススメ動画はありますか？

　先述しましたが、海外のファンの方が増えたきっかけとなったまるの「滑り込む」シリーズ。YouTubeを初めて14年近くになりますが、他にこんなことをする猫ちゃんを見たことがないので！

再生回数第2位「特訓するねこ。」

「滑り込むねこ２。」

　次に、「トイレットペーパーの芯」シリーズ。トイレットペーパーの芯を集めて、並べるのが本当に大変でした！

「【ハラハラ】だんだん狭くなる、崩れる壁とねこ。-The wall that gradually narrows and collapses and Maru&Hana.-」

「トイレットペーパーの芯ロードとねこ３。-Toilet paper core road and Maru&Hana 3.-」

　そのほかには、今回紹介していただいた「液体化」シリーズや「ブランコ」シリーズもおススメです！

「液体化したねこは何リットルか？-How many liters is Liquid Maru?-」

「ブランコとねこ。-Swing and Maru.-」

――まるさんといえば「箱」！　ですが、子猫のころから箱が大好きだったのでしょうか

　家に来たばかりのころは、そこまで箱が好きとは思いませんでした。気が付くと箱に入ってる、小さな箱にも無理やり体をねじ込んでいる、という場面を何度も目撃するうちに、箱が大好きなんだなと思うようになりました。そして箱が好きそうだからと箱に穴を開けたりいろいろな遊びをすることで、ますます好きになっていったように思います。

「通気性抜群な箱で溶け過ぎなねこ。-Overmelted Maru in the Excellent Breathable Box.-」

再生回数第3位「いろいろな小さ過ぎる箱とねこ。-Many too small boxes and Maru.-」

3匹みんな大切、毎日かわいい、大好き

――まるさん、はなちゃん、みりちゃんは、飼い主さんにとってどういう存在ですか

　尊過ぎる存在です。「よく家に来てくれたね」という言葉は、3匹それぞれを抱っこして良く言います。そんなときまるは「またしょーもないことを言ってやがる」という顔をしていますし、はなは「誰の許可を得て抱っこしてんの？」というような顔をしています。みりは遊ぶのに忙しくて聞いてくれません。本当に、みんな個性的で、みんな大切。毎日かわいい。大好きです。

――これからの「mugumogu」のチャンネルについて

　もうすぐ14年目を迎えるmugumoguチャンネルですが、これまで通り猫との暮らしをまず一番大切にし、猫動画がブームになっているから今だからこそ、“単なる流行り物”としてではなく、10年後、20年後に自分で見返したときに恥ずかしくない動画を、これからもアップしていきたいです。