御年77歳、老舗旅館の大女将によるロックな琴パフォーマンスに「カッコいい」と絶賛の声 旅館名物“女将劇場”はいかにして生まれたのか(1/2 ページ)
琴をバチでたたくなど破天荒。だが、めちゃくちゃカッコイイ。
創業86年という歴史を持つ、山口県にある老舗旅館「西の雅 常盤」。ここの大女将・宮川高美さん(77)が繰り広げる「琴にマイクとギターアンプをつなげたパフォーマンス」が、ロックでカッコイイと話題になっています。
宮川さんはこれ以外にも合計170以上もの芸を持ち、毎晩無償で行われているという「女将劇場」は今や同旅館の名物になっているのだとか(※)。一体どのようにして始まったパフォーマンスなのか、話を聞いてみました。
※現在は宿泊または食事の利用がある人に限り観覧可能です(詳細は公式サイトを参照)
話題になっているツイートは、アウトサイダーキュレーターの櫛野展正さん(@kushinon)が投稿したもの。「20歳で女将となるが、旅館の経営が悪化。旅館再生のため、琴にマイクとギターアンプを直結した独自の演奏や踊りに水芸など、80種類を超える演目を誇る『女将劇場』を毎夜宴会場で無償で開催し続けている」と宮川さんを紹介しました(※)。
投稿に添付された動画では、宮川さんのパワフルな琴演奏が見られます。大音量の太鼓に合わせてバチでたたく荒々しいパフォーマンスに、正確なリズムと和調のアルペジオが交錯する超絶技巧な速弾きが続きます。生で見たらもっと楽しそう。
投稿には大女将のカッコよさを称賛する声の他、「どこからどうやってこの音に辿り着いたんだろう」といった疑問が寄せられています。女将劇場を始めた経緯や芸への思いなどを宮川さんに聞いてみました。
―― 「女将劇場」をはじめるまでの経緯を教えてください。
宮川さん:私は3代目にあたります。両親には、旅館はいつ倒れるか分からないという危機感があったのでしょう。4歳のころから琴と踊りを教わりました。勉強よりも大好きで、中学生になると琴で作曲したり、踊りの振り付けを考えたりするようになりました。
短大を卒業し20歳で女将になった後、「このままでは常盤は、またダメになる。何かお客さまにアピールすることを始めねば」と思い、仲居さん、管理のおじさん、売店のおばさん、親せきのおばさんと、私の5人で、踊りや琴を披露したところ、お客さまにとても喜んでいただけました。このショーが「女将劇場」として発展しました。
―― 動画で話題になっていた、「琴にマイクとギターアンプをつなげたパフォーマンス」はどういう発想から……?
宮川さん:普通は琴と太鼓で合奏することはないのですが、合奏してみたくなってしまったんです。太鼓は大きな音がしますので、琴との相性はよくありません。それならいっそのことアンプをつなげて“合奏”というより“対決”にしてみようと思いました。ついでにバチで琴を弾けばもっと面白くなるのではと思いつき、最後には、バチで琴のコマ(※音の高さを調節するための柱)をなぎたおすというパフォーマンスを考えました。
良くも悪くも反響が大きく、琴の先生やインターネットからお叱りの言葉をいただきましたが、今は人気の芸のひとつです。悪い反応であっても、反響があれば当たるという自信がつきました。
―― 公式サイトには「女将70芸の特技」とありますが、こんなにたくさんの芸をどのようにして発想したのですか?
宮川さん:私の芸は、現在175に増えております。発想は机に向かっていても浮かびません。日常生活の中にたくさん存在しています。毎日、感動しながら物を見ているか、何となく見ているかで変わってきます。芸はお客さまとのピンポンゲームです。お客さまが何を望んでいるか感じ取るのも芸のうちだと思います。毎日訓練し、毎日一生懸命生きていけばおのずと湧いてきます。
また、時代を考え、時代を芸に反映させることも大事だと思います。常に挑戦していれば芸はついてきます。子どもが喜ぶ芸を考えると若い人もお年寄りも幸せを感じてくれます。時代は移り変わります。いくらでもその中にヒントがあると思います。
―― 客や周囲の方からは、どんな反応がありますか?
宮川さん:元気が出た、前よりずっと迫力があると言われると、とてもうれしくなります。私の芸は挑戦とスピード、迫力が主です。それと一見ふざけたり、失敗したりしているように見えて、あえてそうしている芸です。これは大変むずかしいもので、本当は中途半端ではありません。自分が目指しているのは、完璧を通り越した芸です。まだまだ勉強が足りませんので頑張りたいと思います。
(高橋ホイコ)
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
-
身長174センチの女性アイドルに「ここは女性専用車両です!!!」 電車内で突如怒られ「声か、、、」と嘆き 「理不尽すぎる」と反響の声
-
元「AKB48」メンバー、整形に250万円の近影に驚きの声「整形しすぎてて原型なくなっててびびった」
-
小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
-
築年数不明の平屋にある、ボロボロ床板をはがしてみたら…… 発覚したヤバい事実に「ビックリ!」「大丈夫でしたか?」心配と驚きの声
-
ママの足にくっつく生後7カ月の赤ちゃん、甘えてるのかと思いきや…… 計算された行動と「ちいこい後ろ姿がかわいすぎ」て目が離せない
-
「電車の中で見ちゃダメ」「笑ったww」 実家からLINE「子ヤギがすばしっこくて捕まらない」→送られてきた衝撃姿が320万表示!
-
“作画軽減ガンダム”をガンプラで作成 → 使用パーツも最小限の再現ぶりに「完全に一致」「部品軽減ガンダム」
-
誰も教えてくれなかった“裁縫の裏ワザ”が目からウロコ 200万再生のライフハックに「画期的」と称賛【海外】
-
21歳の無名アイドル、ビジュアル拡散で「あの頃の橋本環奈すぎる」とSNS騒然 「実物の方が可愛い」「見つかっちゃったなー」の声も
-
0歳赤ちゃん「(ママ来たっ!)」→喜びが抑えきれなくて…… 尊すぎるダンスが300万再生「心が浄化されていく」「朝から癒やされました」
- 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
- 富山県警のX投稿に登場の女性白バイ隊員に過去一注目集まる「可愛い過ぎて、取締り情報が入ってこない」
- 2カ月赤ちゃん、おばあちゃんに少々強引な寝かしつけをされると…… コントのようなオチに「爆笑!」「可愛すぎて無事昇天」
- 異世界転生したローソン出現 ラスボスに挑む前のショップみたいで「合成かと思った」「日本にあるんだ」
- 【今日の計算】「8+9÷3−5」を計算せよ
- 21歳の無名アイドル、ビジュアル拡散で「あの頃の橋本環奈すぎる」とSNS騒然 「実物の方が可愛い」「見つかっちゃったなー」の声も
- 1歳赤ちゃん、寝る時間に現れないと思ったら…… 思わぬお仲間連れとご紹介が「めっちゃくちゃ可愛い」と220万再生
- 業務スーパーで買ったアサリに豆乳を与えて育てたら…… 数日後の摩訶不思議な変化に「面白い」「ちゃんと豆乳を食べてた?」
- 祖母から継いだ築80年の古家で「謎の箱」を発見→開けてみると…… 驚きの中身に「うわー!スゴッ」「かなり高価だと思いますよ!」
- 「妹が入学式に着るワンピース作ってみた!」 こだわり満載のクラシカルな一着に「すごすぎて意味わからない」「涙が出ました」
- フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
- 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
- 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
- フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
- スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
- 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
- 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
- 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
- がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
- 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」