「声の仕事じゃないかも」という概念に縛られない 声優・高野麻里佳が「ハケンアニメ!」で実写初出演した理由(1/2 ページ)
劇中アニメ「サウンドバック 奏の石」の主人公・トワコ役でキャスティングされた“アイドル声優”群野葵を演じます。
直木賞作家・辻村深月さんの小説を実写映画化した「ハケンアニメ!」が、5月20日から公開。日本のアニメ業界が描かれる同作では、日本を代表するトップクリエイター陣が参加した劇中アニメにも注目が集まっています。
同作は、最も成功したアニメの称号=「ハケン(覇権)」を巡って、主演の吉岡里帆さん演じる新人映画監督の斎藤瞳と中村倫也さん演じるスター監督の王子千晴らが奮闘するお仕事ムービー。劇中に登場する斎藤監督のアニメ「サウンドバック 奏の石」(以下、サバク)と王子監督のアニメ「運命戦線リデルライト」(以下、リデル)は、監修に東映アニメーション、制作にProduction I.Gをはじめ、日本を代表するアニメプロダクションやトップクリエイター陣が手掛けるハイクオリティーな仕上がりで、声優には梶裕貴さんや花澤香菜さんなどが参加しています(関連記事)。
アニメ制作現場を描く上で欠かせないアニメパートは、本物のクオリティーが追求され、大きな見どころの一つに。アフレコパートでは実際に声優陣も登場し、リアルな現場を再現しています。その中でキーパーソンとなってくるのが、「サバク」の主人公・トワコ役にキャスティングされた“アイドル声優”群野葵(むれの・あおい)。かわいらしい見た目や人気を理由に客寄せとして起用されたため、最初は現場からの評価もいまいちですが、自分の役割を把握した上で作品と真摯(しんし)に向き合う姿勢を貫く人物です。
そんな葵を演じるのは、「ウマ娘 プリティーダービー」サイレンススズカ役や「デジモンアドベンチャー:」太刀川ミミ役などで知られる声優の高野麻里佳(こうの・まりか)さん。同作が実写初出演となりました。
声優として活動する一方、声優ユニット「イヤホンズ」やソロアーティストとして歌手活動をする他、『週刊ビッグコミックスピリッツ』の表紙やグラビアにも登場。さまざまなフィールドで活動する高野さんが新たな挑戦として実写初出演を果たした理由や、声だけじゃない“表現者”としての仕事への思いを聞きました。
“アイドル声優”群野葵の「悔しさやもどかしさに共感できる」
――同作への出演はオーディションだったそうですね。
高野麻里佳(以下、高野) 声優役は声優さんに演じてほしい、ということでいただいたオーディションでしたが、実写での演技は声のフィールドとは少し違う部分もあるので、本当に私が出演していいんだろうかという不安はありました。ただ、オーディション原稿を読んだとき、群野葵ちゃんの悔しさやもどかしさに共感できる部分が多かったので、オーディションを受けさせていただきました。
――具体的にどのような部分で共感されましたか?
高野 アフレコシーンで葵ちゃんが瞳監督にディレクションを受けているとき、陰で別のスタッフさんが「だからアイドル声優は……」「アイドル声優じゃない方が良かったんじゃないか」と会話されている場面があります。見るのも心苦しいシーンでしたが、その言葉は葵ちゃんには聞こえていないけど、そう言われていることは察しているはずで、すごく悔しかったと思うんですよね。
瞳監督とのディレクションのシーンで衝突してしまうシーンや、思うような演技ができずに涙を流して現場を去ってしまうシーンも、自分の表現したい物と向き合っているプロフェッショナルな姿勢だったり、監督からの要望に100%応えられない居た堪れなさからくるものだったりするはず。でも、弱音は一回もはかないんですよね。そういう葵ちゃんの悔しさやもどかしさをしっかり表現してあげたいと思いました。
実際の現場は「表現のぶつかり合い」
――同じような体験をされたことはありますか?
高野 声優の現場は、もっとこうしてほしいというディレクションのやりとりが醍醐味(だいごみ)で、表現のぶつかり合いの現場だと思っているので、こうした場面は日常茶飯事ですが、作中では瞳監督自ら指示を出されていたので……。
――監督が指示するのは珍しいのでしょうか?
高野 すごく珍しいです。現場にはいらっしゃいますが、音響監督さんが間に入って表現のすり合わせを行なっていくことが多いです。今回の場合は、直接やりとりをしていたので、より、お互いのやりたいことがぶつかって、通じあわないということが起こっていたんだと思います。ただ、じゃあどうするべきなのか、という答えを見つけていく作業は声優現場ではよくあることですね。
――瞳監督のように「違います!」とだけディレクションし続ける……なんていうことはないんですね。
高野 ないですね(笑)。もしかしたらそういう現場もあるのかもしれないですけど、私は出会ったことがないです。作品の創造主である人に「違います!」って言われたら、確かにへこむな……という気持ちもよく分かります。
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