オビ=ワン&アナキン、師弟兄弟の“本当”を聞いたら照れ笑いでほっこり 「スター・ウォーズ」森川智之&浪川大輔インタビュー
浪川さんあるあるを聞いてきました。
「スター・ウォーズ」シリーズの最新作「オビ=ワン・ケノービ」が5月27日からディズニープラスで配信開始。「エピソード3」と「エピソード4」間の空白を埋める物語には、ユアン・マクレガー演じるタイトルロールのオビ=ワンに加え、ダークサイドへ落ちたまな弟子アナキン・スカイウォーカーこと、ダース・ベイダーが登場しています。
物語は「スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐」で描かれたオビ=ワンとアナキンの死闘から10年後の世界。まな弟子と決別したオビ=ワンは、幼いルークを見守りながら帝国軍から逃げ隠れする生活を送っており、「エピソード1」〜「エピソード3」でかつてジェダイマスターとして人々に尊敬されていた日々は過去のものとなっています。
新三部作に続き、オビ=ワン役の吹替を担当するのは森川智之さん。“May the Force be with you.”(フォースとともにあらんことを)という劇中の名ぜりふにちなんで制定された、5月4日の「スター・ウォーズ」の日には、アナキン役の浪川大輔さんと一緒にファンイベントへ登壇。ねとらぼエンタでは、新作への期待感の他、作品との縁や師弟関係についてあらためてお2人に聞きました。
「ユアンがオビ=ワンとして生きていて」 新作で感じた時間の流れ
師弟コンビを演じて約20年、取材でもすっかり気心の知れた関係性を見せてくれた森川さんと浪川さん。「選ばれし者だった!」「あんたが憎い!」とヒリヒリするような「エピソード3」終盤でのやりとりを振り返ったそばから、健康についての情報交換をし出したら止まらないリラックスした雰囲気でのインタビューとなりました。
ーー 収録前とのことですが、新作の予告映像はご覧になりましたか? ぜひ感想をお聞かせください。
森川智之(以下、森川) もう……ね、もっといっぱい見たい気持ちです。「エピソード1」から「エピソード3」を通してオビ=ワンを演じたユアンが年齢を重ねて帰ってきてくれる。「エピソード3」から10年後の話なので、本当にユアンがオビ=ワンとして「スター・ウォーズ」の世界にちゃんと生きていて「あれから10年たったんだ」と感じられた。そんな表情を短いながらも見させてもらったので、本当にうれしくて小躍りしました。
ーー 森川さんも同じく吹替で戻ってくることが決まっていますが、小躍りは決定前のことでしょうか?
森川 決定後です。やるって話をいただいたあと。そういう意味ではきれいな映像を見られてうれしかったけど、世界観というか……舞台はタトゥイーンでしたっけ? 砂漠の色とか、映像の色使いとか、(ルークの育ての親)オーウェンの家とか懐かしい感じがして。あれを見た瞬間に「オビ=ワンの目線だ!」という感じがして感動しました。
ーー タトゥイーンはルーク、アナキン親子の故郷ですね。浪川さん=アナキンの目線としては、複雑な心境もあるのでしょうか?
浪川大輔(以下、浪川) 「スター・ウォーズ」シリーズって、バトルを含めて派手な面がある一方で、哀愁のあるシーンや関係性も多くて。「マンダロリアン※」とかもそうですけど、予告を見たときには何とも言えない哀愁が漂う映像だと感じました。
特にオビ=ワン・ケノービというキャラクターは、いろいろな我慢を強いられ葛藤があるキャラクター。色使いも含めて雰囲気によく表れていた。まさに森川さんがおっしゃる通り「オビ=ワンだな〜」って世界感なので、シンプルにすごく楽しみではあります。
※「マンダロリアン」 …… 「スター・ウォーズ」シリーズ初の実写ドラマシリーズ。「エピソード6」の5年後が舞台。
「納谷悟朗さんが演じた境地へ向かいつつある」 年を重ねたキャラとの向き合い方
ーー 森川さんのお話にあったように、だんだんと年を重ねてアレック・ギネスが「エピソード4」で演じたバージョンのオビ=ワンに近づきつつあるように感じます。日本語吹替でも別の俳優が演じられていましたが、意識することはありますか?
森川 むしろ20年前に「エピソード1/ファントム・メナス」をやったときの方がいっぱいいっぱいで意識していましたね。僕がやっている役が、最終的には納谷悟朗さんになるんだと思ったりして。
浪川 (笑)
森川 今となっては、それが逆に良い経験だったのかな。今はあまり意識せずにやれているというか、うまく引き寄せ合っているというか。わざわざ合わせようなんてことはなく、だんだんと悟朗さんが演じた方向へ向かっている感じが僕の中にあります。
もちろん「スター・ウォーズ」を含め悟朗さんのお芝居を見て育ってきているので、身体に染みついている面はある。無意識のうちに自然に向かっている感じがしていますね、僕は。
ーー 浪川さんはどうでしょう? アナキン以降、ダース・ベイダーを意識することは?
浪川 そもそも先人がいなかったと捉えています。アナキン・スカイウォーカーとして、いるとしたら「エピソード1」の幼いアナキンかな(編集部注:ジェイク・ロイドが担当、吹替版では矢島晶子さん)。そこから成長するという解釈で、あまり意識せずにやっていました。
ヘイデン・クリステンセンの吹替も「スター・ウォーズ」で初めて担当したので、そういう意味でも特に意識する対象はありませんでした。「エピソード4」から先はもうダース・ベイダーとしてなので。アナキンはアナキンでやろうと思っていました。
ーー 20年の重みを感じます。浪川さんは「スター・ウォーズ」以降、闇落ちキャラを演じる機会が増えたそうですが、このシリーズに関わってきたことで得られた特別な経験があれば、ぜひ自慢していただきたいです。
浪川&森川 自慢……(笑)。
森川 やっぱり声優として、役者としてのキャリアにおいて“オビ=ワン役”というのはパワーワードというか……。
浪川 相当なパワーワードです!
森川 「オビ=ワンですよね……!」って言われる(笑)。それはやっぱり僕自身が何か発するということではなくて、周囲が感じ取ってくれているから。
たとえ歯車の1個だとしても、少なからず日本語版に関わらせてもらっている身として、「スター・ウォーズ」は映画史上にさんぜんと輝くシリーズであり作品なんだなとはすごい感じますよね。出会う人ほとんどの人に言われますよ。
ーー まさに今「オビ=ワンの声だ……!」とひしひし感じています……。
浪川 本当に森川さんのおっしゃる通りで、日本語吹替版って数あるバージョンの1つかもしれないんですけれど、例えば棒が出てきた時に「ヴォン……」っていえば「お!」っていわれますし、ライトセーバーっぽく見えますし。何かうまくいけば「フォースの力だ」って言えますし。
森川 (笑)。
浪川 周りの皆さんからそういっていただけることがとてもうれしいなと思います!
「信頼して全てを委ねられる関係」 年下の先輩が演じる弟子と、年上の後輩が演じる師匠
ーー ここで1つ、浪川さんあるあるをお聞きしたく! 年齢は森川さんの方が年上、声優のキャリアでいえば浪川さんの方が長いという“ねじれ”が生じています。
浪川 お、きましたね!
ーー 「スター・ウォーズ」では師弟関係を演じていますが、おふたりの実際の関係はいかがでしょうか。
浪川 僕は後輩だと思っています。もちろんですよ、当たり前じゃないですか! 師弟のように、森川さんが現場にいれば安心したり、現場外でも相談したり、オビ=ワンとアナキンみたいな関係のつもりで接しているので、全然違和感はありません。芸歴とか僕はあまり気にしていないです。どうでしょう、師匠?
森川 なんかそう言われちゃうと、うれしいですね(照れ笑い)。ふざけようかと思っていたんですけど真面目に言われちゃった。
浪川 そうそう、危ないと思って先手を(笑)。
森川 でもね、もう浪川さんは……浪川くん……さん? は……。
浪川 混乱してるじゃないですか!(笑)
森川 もうね、僕が憧れて入ってきた芸能の世界で子役からやっているので、そこで積み上げてきたいろいろな経験にはかなわないと思っている。そんな中でこうして師弟関係をやれているのはうれしいです。
役柄には上下があるかもしれないけれど、演じる側としては本当に信頼して全てを委ねられる関係です。
浪川 そういっていただけるとありがたいですね!(照れ笑い)
「オビ=ワン・ケノービ」
ディズニープラスにて独占配信中
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ルークおじさんもお祝い。
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