「黒電話マークを廃止しました」北海道新聞の発表に惜しむ声 「時代の流れを感じます」「でも仕方ないんだろうなぁ」(1/2 ページ)
北海道新聞社編集局に経緯を聞きました。
「黒電話マークを廃止しました」――。北海道新聞が1日の夕刊から紙面上での「黒電話マーク」使用をやめると発表し、多くの注目を集めています。北海道新聞社編集局に経緯を聞きました。
そもそも「黒電話」は、日本電信電話公社(電電公社・現在のNTT)が利用者に貸し出していた通話用端末。NTTのWebサイトによれば、1962年に登場した「600形自動式卓上電話機」が多くの家庭に普及、その見た目から「黒電話」の愛称で呼ばれるようになったものなのだそうです。
その後、電話機の形はさまざまに変化。今ではすっかり「板」型の機器がポピュラーになりましたが、電話を表す「黒電話マーク」だけは現在にまで受け継がれ使われてきました。
他の新聞社や通信社も……
編集部で北海道新聞社編集局に経緯を聞いたところ、「社会的な黒電話使用率の低下に加え、他の新聞社や通信社も黒電話マークを使わなくなっているため、遅ればせながら弊社も変更しました」と廃止の理由について明かしました。
「黒電話マーク」がなくなったことについて読者からの問い合わせなどは(取材した4日16時時点では)特にないとのことですが、Twitterで多くの反響があったことについては「これほどの反応があるとは思っていませんでしたので、社内では驚いている者が少なくありません」とコメント。
「『このまま黒電話でも良いのではないか』『電話と書くと(黒電話マークより)文字数が1字増えてしまう』との消極的な意見も社内には少なからずありましたが、編集局長から『子どもには、このマークが何を指すのか分からないのでは』との意見があり、幅広い世代にとって理解しやすい紙面づくりのため、思い切って変更した経緯があります」(編集局)。
なお現在は、黒電話マークの代わりとして「電話」と漢字で表記しているのだそうです。
ネットでは、「ダイヤル式電話はわからない人もいますからねえ」「時代の流れを感じます」「これは残念な…でも仕方ないんだろうなぁ」「昭和がますます遠く思える寂しいツイート」と廃止を惜しむ声が寄せられていました。
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