永野芽郁ぶちキレの「マイ・ブロークン・マリコ」、The ピーズ「生きのばし」がED曲に タナダユキ監督は“これ以上の楽曲はない”(1/2 ページ)
初めて曲に触れたときには「脳天に来た」。
永野芽郁さん主演映画「マイ・ブロークン・マリコ」の公開日が9月30日に決定。ロックバンド「The ピーズ」の「生きのばし」がエンディング曲に選ばれた他、ポスタービジュアルも解禁されています。
漫画家・平庫ワカさんによる『マイ・ブロークン・マリコ』は、「親友の遺骨を持って旅に出る」という斬新な物語設定と複雑な心理描写が評価され、2021年に文化庁が主催するメディア芸術祭マンガ部門新人賞を受賞。他にも「輝け!ブロスコミックアワード2020」大賞受賞、「この漫画がすごい!2021年オンナ編」第4位ランクインなど、新人作家の初連載作にもかかわらず、多くの快挙を成し遂げたことで話題を集めました。
実写映画化にあたって、永野さんが主人公のOL・シイノトモヨを、奈緒さんが親友マリコを熱演。5月に公開された特報映像では、大声で叫んで暴れるシイノが、マリコを虐待していた父親に包丁を突きつけ、奪い取った遺骨とともにベランダからはだしで飛び降りるというショッキングなシーンをフィーチャーしています。
「生きのばし」を提供したThe ピーズは、フロントマンの大木温之さんを中心に1987年結成。「バカになったのに」「やりっぱなしでサイナラだBye Bye」など、どうしようもない人間の性(さが)を赤裸々に描いた楽曲が人気を博し、1997年から5年間活動休止した後、2017年6月には結成30周年記念の公演を日本武道館で実現させています。
タナダユキ監督きっての希望でエンディング曲に起用された「生きのばし」は、活動休止後初となるオリジナルアルバム「Theピーズ」(2002)の冒頭を飾るストレートなロックナンバー。タナダ監督は同曲を初めて聞いた際、「死にたい朝 まだ目ざましかけて 明日まで生きている」という一節から受けた衝撃を「脳天に来たというか、ダイレクトに心に響いてきて」とコメント。
「クソみたいな日常で、クソみたいな思いを抱えながら、でも、死ぬ時まではしょうがないからなんとか生きていくしかないじゃん、という。この作品の世界観を表現できる曲として、これ以上の楽曲はない」と、同曲を選んだ理由を自身の思い入れたっぷりに明かしています。
また、同作のポスタービジュアルも併せて解禁。シイノの心情を表した「勝手に逝った、あんたのために。」というキーフレーズに添えて、うつろなまなざしでどこか遠くを見つめる奈緒さんを後ろから抱き締める鋭い表情の永野さんという、緊迫感にあふれた劇的な1枚に仕上がっています。
(C)2022映画『マイ・ブロークン・マリコ』製作委員会
(C)平庫ワカ/KADOKAWA
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