「自分が溺れるなんてあり得ないと思っていた」 川で溺れかけた大人の体験談と注意喚起に「本当に大事な話」「広まってほしい」(1/2 ページ)

ライフジャケットやウォーターシューズは大人も必要なのがわかる……。

» 2022年08月22日 11時00分 公開
[宮原れいねとらぼ]

 「今日の川遊びでも自分が溺れるなんてあり得ないと思っていた」――川で溺れそうになった体験談をTwitterユーザーが注意喚起として投稿。普段泳げる大人でもライフジャケットなどが必須だとわかる、ヒヤリとする内容が「本当に大事な話」「広まってほしい」と拡散されています。

 安藤哲也(@tetsushiki)さんは先日、友だち夫婦に誘われ、家族で川遊びに行くことに。安藤さん自身は人生で初めての川遊びだったそうです。

 友だち夫婦の夫は、幼少期からその川で遊んで育った人。また泳ぎのプロであり、当日は大勢の子どもたちに泳ぎなどを教えていました。

川遊び 溺れる 体験 大人 注意喚起 川の事故に気をつけて

 安藤さんはその日、後から合流。みんながいる対岸へ向かおうと、そのまま普通に川を横断しようとします。溺れそうになったのはその時でした。

 先入観で「子どもたちがあっちにいるんだから、深いエリアはないはず」と思い、歩き出した安藤さん。最初は水位が少しずつ深くなる程度で、想像以上に冷たい水に慣れようと少し平泳ぎをしたりしていました。そして休憩しようとして立とうとしたその時、一気に体が沈んでいったそうです。

「想像していない事態に驚き、とっさにクロールをしようとしたのだが、水の冷たさも相まって軽いパニック。しかも、川の流れもあるため、泳いでも泳いでも思った方向に行かない」「パニックになると方向も分からなくなるし、泳ぎ方もグチャグチャ。『足をつけたい!』しか考えられなくなる」

 一瞬の出来事にパニックに陥った安藤さんですが、幸いにも「そうだ!浮こう!」と閃いて実行。おかげで元の場所まで戻ることができました。まさに間一髪でした。

 後からわかったのは、歩ける浅い場所から一気に深さが2メートルを超えたりと「川は『浅い』と『深い』が本当に極端に切り替わる」ということ。ちなみに今回の川は、特定の場所だと深さが4〜5メートルあると教えてもらったそうです。

 初めての川で、さらに後から合流したため「浅い」ルートがわからなかった安藤さん。泳げるし、大人だから「多分大丈夫だろう」で川に入るのは危険なことがわかる恐ろしいエピソードでした。

 子どもにライフジャケットを装備させるのはもはや常識となっていますが、大人は油断しがちです。また安藤さんはサンダルを履いていたそうですが、泳ぐときにかなり邪魔だったとして、ライフジャケットに加えて、ウォーターシューズの購入もおすすめしています。

 政府が公開したアウトドアでの事故に関する情報によると、2021年に全国で発生した水難は1395件。人数だと1625人に上り、そのうち744人が亡くなったり行方不明になったりしています。死者・行方不明者の発生場所は「海」が全体の49.2%で最も多いですが、2位の「河川」も34.0%と少なくない割合です。

 消費者庁によると、川での事故の多くは穏やかそうな流れで起きているとのこと。水面を見て大丈夫そうと感じても、地形などの影響で水中の流れが一定ではないこともあります。

 他にも、上流に雨が降るなどして一気に水位が上昇する危険性(関連記事)や、右岸と左岸で川の流れが違ったりといったことも。事前に天気や川の情報を国土交通省のサイト「川の防災情報」でチェックすることも重要です。

 万一、ライフジャケットなしで流された時の対処法は、背浮きで「浮いて待て」(関連記事)。無理に泳がず、体力の消耗を避けて救助を待つよう呼びかけています。

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2405/03/news025.jpg 「今までなんで使わなかったのか」 ワークマンの「アルミ帽子」が暑さ対策に最強だった 「めっちゃ涼しー」
  2. /nl/articles/2405/02/news113.jpg お風呂の“追いだき配管”を掃除してみたら…… エグすぎる光景に悲鳴の嵐 「画面越しに臭うレベル」「みそ汁作ってんか?」
  3. /nl/articles/2405/05/news009.jpg 泣いていた赤ちゃん、パパが帰宅すると…… 「疲れが吹っ飛びますね」「こっちまで癒されました」180度変わる表情にパパ大喜び
  4. /nl/articles/2405/04/news018.jpg 【今日の計算】「13×4+8−1」を計算せよ
  5. /nl/articles/2405/04/news037.jpg 「歩きスマホ」をする男性→池に落ちるかと思いきや…… “まさかの展開”となるドッキリに公園中が驚き9400万再生【海外】
  6. /nl/articles/2405/05/news004.jpg 飼い主「お尻にうんち付いてるよ」猫「付いてないよ!」 完全に言い合いする姿に「猛抗議w」「お話ししてますね」
  7. /nl/articles/2405/05/news003.jpg アパレルブランドの女性ディレクターが「しまむら」コーデに挑戦すると…… おしゃれな高見えに「最高企画」「買い物の神様」
  8. /nl/articles/2405/02/news023.jpg 【今日の計算】「2+7×9−3」を計算せよ
  9. /nl/articles/2405/01/news104.jpg 「そっち使うの?!」「これは天才」 さびだらけの鉄くぎをぐつぐつ煮込むと……? DIYに役立つ“まさかの使い道”が200万再生
  10. /nl/articles/2405/03/news002.jpg 市役所で手続き中、急に笑い出した職員→何かと思って横を見たら…… 同情せざるを得ない衝撃の光景に「私でも笑ってしまう」「こんなん見たら仕事できない」
先週の総合アクセスTOP10
  1. 釣りに行こうとしたら、海岸に子猫が打ち上げられていて…… 保護後、予想だにしない展開に「神様降臨」「涙が止まりません」
  2. 身長174センチの女性アイドルに「ここは女性専用車両です!!!」 電車内で突如怒られ「声か、、、」と嘆き 「理不尽すぎる」と反響の声
  3. しぶとい雑草“ドクダミ”を生やさない超簡単な方法が115万再生! 除草剤を使わない画期的な対策に「スゴイ発見」
  4. 天井裏から変な音がする→スマホを突っ込んで撮影したら…… 映った“とんでもねぇ”モノに「恐ろしい」「何これ」と騒然の196万表示!
  5. 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
  6. 誰も教えてくれなかった“裁縫の裏ワザ”が目からウロコ 200万再生のライフハックに「画期的」と称賛【海外】
  7. 「電車の中で見ちゃダメ」「笑ったww」 実家からLINE「子ヤギがすばしっこくて捕まらない」→送られてきた衝撃姿が320万表示!
  8. 顔の半分は童顔メイク、もう半分の仕上がりに驚がく 同一人物と思えない半顔メイクが860万再生「凄いねメイクの力」
  9. 元「AKB48」メンバー、整形に250万円の近影に驚きの声「整形しすぎてて原型なくなっててびびった」
  10. スーパーで買ったレモンの種が1年後…… まさかの結果が635万再生「さっそくやってみます」「すごーい!」「手品みたい」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 庭に植えて大後悔した“悪魔の木”を自称ポンコツ主婦が伐採したら…… 恐怖のラストに「ゾッとした」「驚愕すぎて笑っちゃいましたw」
  2. 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
  3. 生後2カ月の赤ちゃんにママが話しかけると、次の瞬間かわいすぎる反応が! 「天使」「なんか泣けてきた」と癒やされた人続出
  4. 「歩行も困難…言動もままならず」黒沢年雄、妻・街田リーヌの病状明かす 介護施設入所も「急激に壊れていく…」
  5. 車検に出した軽トラの荷台に乗っていた生後3日の子猫、保護して育てた3年後…… 驚きの現在に大反響「天使が女神に」「目眩が」
  6. 「虎に翼」、新キャラの俳優に注目が集まる 「綺麗な人だね」「まさか日本のドラマでお目にかかれるとは!」
  7. 釣りに行こうとしたら、海岸に子猫が打ち上げられていて…… 保護後、予想だにしない展開に「神様降臨」「涙が止まりません」
  8. 身長174センチの女性アイドルに「ここは女性専用車両です!!!」 電車内で突如怒られ「声か、、、」と嘆き 「理不尽すぎる」と反響の声
  9. 築152年の古民家にある、ジャングル化した水路を掃除したら…… 現れた驚きの光景に「腰が抜けました」「ビックリ!」「先代の方々が」
  10. 「葬送のフリーレン」ユーベルのコスプレがまるで実写版 「ジト目が完璧」と27万いいねの好評