川村壱馬×三山凌輝 異なるグループのアーティストが協力して作品を作るためには「蚊帳の外にいる人をゼロにしたかった」 HiGH&LOW THE WORST Xインタビュー(2/2 ページ)

» 2022年09月09日 12時00分 公開
[小西菜穂ねとらぼ]
前のページへ 1|2       
川村壱馬さんと三山凌輝さん

「出会えてよかった」 THE RAMPAGEとBE:FIRSTが“クロス”

 前作から引き続き、楓士雄の相棒・高城司役として吉野北人さん(THE RAMPAGE)が出演。その絆を試すような展開が続きます。

 一方で、天下井の片腕・須嵜亮役として中本悠太さん(NCT 127・YUTA)が登場し、両組の対比は作品の見どころのひとつに。川村さんと吉野さんが日頃から同じグループで活動している傍ら、三山さんと中本さんはゼロから関係を築く必要性にかられたといいます。

―― 楓士雄にとっての司、天下井にとっての須嵜。お二人にとってそれぞれ“相棒”はどんな存在でしたか?

川村 相棒への思いって難しい。特に何も考えていない自然な存在が相棒だったりするから。例えば家族って説明が難しいじゃないですか。僕らもそんな関係で、特別何か言葉を交わさなくても考えていることはなんとなく分かるし、「こう思っているんだろうなー」って伝わる。お互いそんな感じだからこそ、言葉にするのは難しい。

 似た関係性が司と楓士雄にもあるのかな。わざわざ「おまえのことが大事で」って口に出すことはないけど信頼し合っていて、ぶつかることがあっても、どこかでつながっている。そういう感覚に近い。

「HiGH&LOW THE WORST X」 楓士雄と司の関係にも注目

―― 反対に中本さんと三山さんは普段、別のグループで活動されていますが苦労はありましたか?

三山 それが本当に面白いことに、撮影開始前の時点では「どうしようかな」と思っていたのに、顔を合わせたらすぐにウマがあっちゃってビックリするくらい仲良くなったんです。それこそ同級生だったら親友だったろうなってくらい。運と巡り合わせですね。

 芝居をするときには逆に仲の良さを封じることで、天下井と須嵜のぎこちない関係が出来上がり、二人の複雑な部分を芝居に自然と出せた。僕たちも撮影が終わった後に「普段は仲がいいのに、どうしてあんなにスムーズにできたんだろう」って思ったくらいです。

「HiGH&LOW THE WORST X」 実は仲良しという天下井&須嵜を演じた二人
三山凌輝 天下井公平役の三山凌輝さん

―― 前作で村山良樹役の山田裕貴さんが卒業したことで、川村さんが物語を引っ張っていく立場になりました。三山さん、中本さんを含め初参加のメンバーが多々います。みんな仲がいいという現場の空気を作るため自ら動いたことは?

川村 前作では僕自身を含め、何も分からない状態からのスタートでした。「HiGH&LOW」という長い歴史がある中で鬼邪高全日の物語が初めてしっかり描かれている。僕は転校生として戻ってきたキャラクターで新キャラが一気に増えた。

 それぞれ役作りも不十分で、お互いの関係も出来上がっていない中、映画、ドラマ、プライベートとだんだん関係値を積み重ねてきて、今回は撮影に入った途端、待機場所から自然にみんなで集まってケラッケラ笑える雰囲気になりました。

 前作から培ってきた信頼関係は、ライバル役の鳳仙のところへも自分から遊びにいって作ったもの。新しく登場する鈴蘭、瀬ノ門、鎌坂、新キャストが参加してくるなら積極的に話し掛けてみよう、みんなの輪を広げようと動きました。普段の僕なら絶対できないし、やろうとも思わないことです。

川村壱馬川村壱馬

―― 新キャストの1人として、頼もしさを感じましたか?

川村 彼は自分から来たので(笑)。

三山 そうですね、僕は自分から(笑)。自分から輪の中に早く飛び込んで、ひとつの作品を作り上げたい気持ちが一番大きかった。僕も蚊帳の外にいる人をゼロにしたかったし、すでに関係が出来上がっているキャストの中へ入らせていただくためにはちゃんと距離を縮めて一緒に作品を作りたかった。

川村 めっちゃいい言葉だな。「蚊帳の外に人はゼロ」。めっちゃいいじゃん。(きょとんとしたままの三山さんに)……いやいま自分言うたで! めっちゃいい言葉やん。

三山 じゃあこれ使ってください!(笑) でも本当にそういう気持ちで、ひとつの作品を作っていく。新しく入ってくる人たちが特に今回多い中で、それは僕もすごく感じましたね。

「HiGH&LOW THE WORST X」 最強鈴蘭が参戦!

―― 「THE RAMPAGE」「NCT 127」「BE:FIRST」と異なるグループのアーティストが集まって作品を作り上げました。「HiGH&LOW THE WORST X」を通じて、アーティストとしての自分にどう還元されたのか。最後に聞かせてください。

三山 パフォーマンスのスタイルも違いますし、全部含めてお互い他にないグループだと思う。「THE RAMPAGE」「NCT 127」「BE:FIRST」がそれぞれ、“なぜ別々のグループである必要があるの?”と考えたとき、それぞれのグループにしかできないパフォーマンスと個性があるから。

 映画でもそうでしたけど、大切なのは「競う」ではなくて、このグループにはこのグループにしか出せない雰囲気があって、できない音楽があるというだけ。それ以上でもそれ以下でもなく、それがグループの意義である気がします。

川村 本当にみんな自分のグループにプライドを持ってやっている。それは「どこにも負けねぇぜ!」というマインドというより、ただすごく“誇らしい”という思いだけ。僕らに関しては大人数ならではの迫力があり、ステージに立っていても隣に15人の仲間がいる、あの頼もしさはメンバーにしか感じられない。そこにいなければ感じられない瞬間です。

 過去にはいろいろあり、とんでもない理不尽も全員で経験してきて「マジで辞めてやろうか」と思ったこともありました。それくらい苦しいときも経験しながら乗り越えてきた。シンプルに誇らしいだけで、どこかと比較というよりは「俺らが上がっていこうぜ」というマインドです。

 他のグループで活躍していても、世の中の平和を願い、応援してくれる人へちょっとでもいい影響を与えたいという思いは共通。自分たちが持っている信念と近しいものを持って活動しているグループの人たちはリスペクトするし、シンプルに仲間だと思う。

 僕自身、他のグループについてあんまり知らなかった部分があり、この作品を通じて対人として出会えたことをシンプルによかったと思いますね。

川村壱馬さんと三山凌輝さん川村壱馬さんと三山凌輝さん

『HiGH&LOW THE WORST X (クロス)』

企画プロデュース:EXILE HIRO

総監督:二宮"NINO"大輔 監督:平沼紀久 アクション監督:鈴村正樹

原案・キャラクター設定:高橋ヒロシ(※「高」は、はしごだか) 脚本:増本庄一郎 渡辺啓 平沼紀久 音楽:中野雄太

企画制作:HI-AX 製作著作:『HiGH&LOW』製作委員会 配給:松竹

2022年9月9日(金)公開

「HiGH&LOW THE WORST X」 「HiGH&LOW THE WORST X」

出演

【鬼邪高校】川村壱馬、吉野北人、佐藤流司、神尾楓珠、福山康平、龍、鈴木昂秀、うえきやサトシ、中島健/森崎ウィン/前田公輝

【瀬ノ門工業高校】中本悠太(NCT)、三山凌輝(RYOKI)、永沼伊久也、比嘉涼樹

【鎌坂高校】藤原樹、岡宏明

【江罵羅商業高校】長谷川慎、陣、今村謙斗

【鳳仙学園】志尊淳(特別出演)、塩野瑛久、葵揚、小柳心、荒井敦史、堀夏喜、坂口涼太郎

【鈴蘭男子高校】三上ヘンリー大智 板垣瑞生 時任勇気 八木勇征 木村慧人 高橋祐理


プレゼントキャンペーンのお知らせ(※終了しました)

ねとらぼエンタの公式Twitterをフォローし、本記事を告知するツイートをRTしてくださった方の中から抽選で1名に川村壱馬さんと三山凌輝さんの直筆サイン入りチェキをプレゼントするキャンペーンを実施します。リプライでの感想もお待ちしています!

Twitterキャンペーン応募方法

(1)ねとらぼエンタ公式Twitterアカウント(@itm_nlabenta)をフォロー

(2)本記事の告知ツイートをRTで応募完了

リプライでの感想もお待ちしています!

注意事項

  • 締切期限は9月23日正午
  • 当選者には編集部よりDMにてご連絡いたします。DMが解放されていない場合には当選無効となりますのでご注意ください
  • いただいた個人情報はプレゼントの発送のみに使用し、送付後は速やかに処分します
  • ご応募完了時点で、アイティメディアのプライバシーポリシーへご同意いただいたものと致します。応募前に必ずご確認ください

川村壱馬さんと三山凌輝さん 川村壱馬 川村壱馬さんと三山凌輝さん 川村壱馬さんと三山凌輝さん 川村壱馬さんと三山凌輝さん 川村壱馬さんと三山凌輝さん 三山凌輝 三山凌輝 川村壱馬さんと三山凌輝さん 「HiGH&LOW THE WORST X」 川村壱馬さんと三山凌輝さん 川村壱馬さんと三山凌輝さん 「HiGH&LOW THE WORST X」 「HiGH&LOW THE WORST X」 三山凌輝 川村壱馬 川村壱馬 「HiGH&LOW THE WORST X」 川村壱馬さんと三山凌輝さん 川村壱馬さんと三山凌輝さん 「HiGH&LOW THE WORST X」

(C)2022「HiGH&LOW THE WORST X」製作委員会 (C)高橋ヒロシ(秋田書店) HI-AX

前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2404/25/news174.jpg 身長174センチの女性アイドルに「ここは女性専用車両です!!!」 電車内で突如怒られ「声か、、、」と嘆き 「理不尽すぎる」と反響の声
  2. /nl/articles/2404/26/news154.jpg 元「AKB48」メンバー、整形に250万円の近影に驚きの声「整形しすぎてて原型なくなっててびびった」
  3. /nl/articles/2404/21/news011.jpg 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
  4. /nl/articles/2404/12/news174.jpg 築年数不明の平屋にある、ボロボロ床板をはがしてみたら…… 発覚したヤバい事実に「ビックリ!」「大丈夫でしたか?」心配と驚きの声
  5. /nl/articles/2404/26/news022.jpg ママの足にくっつく生後7カ月の赤ちゃん、甘えてるのかと思いきや…… 計算された行動と「ちいこい後ろ姿がかわいすぎ」て目が離せない
  6. /nl/articles/2404/25/news016.jpg 「電車の中で見ちゃダメ」「笑ったww」 実家からLINE「子ヤギがすばしっこくて捕まらない」→送られてきた衝撃姿が320万表示!
  7. /nl/articles/2404/25/news069.jpg “作画軽減ガンダム”をガンプラで作成 → 使用パーツも最小限の再現ぶりに「完全に一致」「部品軽減ガンダム」
  8. /nl/articles/2404/23/news090.jpg 誰も教えてくれなかった“裁縫の裏ワザ”が目からウロコ 200万再生のライフハックに「画期的」と称賛【海外】
  9. /nl/articles/2404/18/news134.jpg 21歳の無名アイドル、ビジュアル拡散で「あの頃の橋本環奈すぎる」とSNS騒然 「実物の方が可愛い」「見つかっちゃったなー」の声も
  10. /nl/articles/2404/26/news024.jpg 0歳赤ちゃん「(ママ来たっ!)」→喜びが抑えきれなくて…… 尊すぎるダンスが300万再生「心が浄化されていく」「朝から癒やされました」
先週の総合アクセスTOP10
  1. 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
  2. 富山県警のX投稿に登場の女性白バイ隊員に過去一注目集まる「可愛い過ぎて、取締り情報が入ってこない」
  3. 2カ月赤ちゃん、おばあちゃんに少々強引な寝かしつけをされると…… コントのようなオチに「爆笑!」「可愛すぎて無事昇天」
  4. 異世界転生したローソン出現 ラスボスに挑む前のショップみたいで「合成かと思った」「日本にあるんだ」
  5. 【今日の計算】「8+9÷3−5」を計算せよ
  6. 21歳の無名アイドル、ビジュアル拡散で「あの頃の橋本環奈すぎる」とSNS騒然 「実物の方が可愛い」「見つかっちゃったなー」の声も
  7. 1歳赤ちゃん、寝る時間に現れないと思ったら…… 思わぬお仲間連れとご紹介が「めっちゃくちゃ可愛い」と220万再生
  8. 業務スーパーで買ったアサリに豆乳を与えて育てたら…… 数日後の摩訶不思議な変化に「面白い」「ちゃんと豆乳を食べてた?」
  9. 祖母から継いだ築80年の古家で「謎の箱」を発見→開けてみると…… 驚きの中身に「うわー!スゴッ」「かなり高価だと思いますよ!」
  10. 「妹が入学式に着るワンピース作ってみた!」 こだわり満載のクラシカルな一着に「すごすぎて意味わからない」「涙が出ました」
先月の総合アクセスTOP10
  1. フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
  2. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  3. 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
  4. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  5. スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
  6. 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
  7. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  8. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  9. がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
  10. 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」